海外送金は難しい?具体的な方法や必要な書類を解説!

海外送金は難しい?具体的な方法や必要な書類を解説!

グローバル化が進んだ今、海外旅行や留学、家族への仕送りなどで海外送金を利用する機会が増えつつあります。

以前の海外送金は、手続きが大変で時間もかかるといわれていましたが、最近では銀行アプリを使って簡単に素早く手続きができるようになりました。

今回は海外送金について、基本的な知識や手続きの方法をわかりやすく解説します。最後に送金方法を選ぶ際のポイントも紹介するので、参考にしてみてください。

私が書きました
主なキャリア

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

  • りそなグループが監修しています

銀行での海外送金の方法

送金銀行→中継銀行→受取銀行

海外送金は、日本の銀行から海外の金融機関を経由して、受取人の銀行口座へ振り込まれます。

日本国内で送金する場合と大きく異なるのが、「中継(コルレス)銀行」と呼ばれる、経由する金融機関がある点です。

国内の送金とは違い、世界中にいくつもある銀行すべてと直接やり取りするのは簡単ではありません。そのため、信頼できる中継銀行を経由し、目的の銀行口座へと送金するのです。

信頼度の高い中継銀行を経由してお金が動き、送金先の口座へ届くため、安心して送金できます。

海外送金の方法は、銀行の窓口で行う方法が一般的に知られていますが、手続きに手間や時間がかかるといわれていました。

しかし、最近は窓口以外にも、Webやアプリで海外送金を行える銀行が増え、簡単に、スピーディーな海外送金が可能になっています。

アプリで海外送金する際の手続きの流れとは?

アプリで海外送金

実際に海外送金する際の手続きを、りそなのアプリを例に見ていきましょう。

アプリなら24時間申込が可能で、少ない操作で送金ができます。仕事や家事で窓口に出向くのが難しい方でも、気軽に行えます。

1アプリをダウンロード

お手持ちのスマートフォンに「りそなグループアプリ」をダウンロードし、セットアップを行います。ダウンロードが終わったら、お手元にキャッシュカードを用意して口座情報を登録しましょう。

ダウンロードはこちら(無料)
Download on the App Store
GET IT ON Google Play

2アプリ上で本人確認書類を撮影・登録

海外送金を行うには、キャッシュカードの登録以外に個人番号(マイナンバー)が必要です。
また、銀行に届出をしている氏名・住所に変更がある場合は、前もって変更手続きが必要です。

下記のいずれかを手元に用意して、アプリに登録しましょう。

  • マイナンバーカード
  • 運転免許証+通知カード
  • 在留カード+通知カード

通知カードは氏名や住所が最新のものが必要です。外国籍の方はパスポートも用意しておきましょう。

登録が終われば、原則翌営業日にはアプリ上で送金申込が可能です。

3送金する通貨を選択し、
必要事項を入力

事前登録が完了し、送金が可能になったら、りそなグループアプリの「取引」の「海外送金をする」を選択します。

利用したい外貨や送金先国を選び、送金金額や目的、受取人や口座の情報をフォーマットに沿って入力します。内容を確認後、セキュリティパスワードの入力をすれば、送金受付は完了です。

このようにりそなグループアプリでは、事前登録完了から翌営業日には送金申込手続きが終わります。

ただし銀行によっては、Webやアプリを使った送金であったとしても、利用できるまでに1~2週間かかるケースもあります。海外送金を利用予定の方は、余裕を持って手続きを進めておきましょう。

海外送金に必要な準備とは?

一般的に、海外送金では大きく分けて「送金に関する情報」と「本人確認書類」の2つが必要です。

送金に関する情報例

送金には受取人名や住所のほか、金融機関名や支店名などが必要です。

  • 受取人氏名・住所
  • 金融機関名・支店名・支店住所
  • SWIFT/BIC
  • 口座番号、国によってはIBANなどの情報
  • 送金目的

海外送金では「SWIFT/BIC(スイフト・ビック、コード)」と呼ばれる英数字の入力が求められます。SWIFT/BICは、どの国のどの銀行かを特定する金融機関識別コードで、海外送金を素早く正確に行うために設けられています。

また、上記の送金情報は、英文で情報が必要である点にも注意しましょう。スペルを1つ間違えただけで送金できない可能性もあるため、銀行名や支店名はもちろん、受取人が銀行に登録している名前のスペルも正確に確認しておくことをおすすめします。

本人確認書類

海外送金にはマイナンバーカードや運転免許証、パスポート(外国籍の場合のみ)などの本人確認書類が必要です。

その他必要なもの

窓口で海外送金を行う場合には、通帳や印鑑のほか、送金目的がわかる書類を求められることがあります。

例えば、留学先の授業料として送金する場合は授業料の請求書、家族への仕送りの場合は受取人との関係性がわかる書類などです。

海外送金を利用した犯罪防止のためであり、書類なしでは送金できないこともあるため、銀行の窓口で手続きを行う場合は必ず持参しましょう。

海外への送金方法を比較する際の3つのポイント

銀行員の男性

海外送金が申込可能な銀行は多くありますが、利用する銀行を選ぶ際には次の3点に注意してみましょう。

サービスの安全性

大切な資産を海外に送るなら、信頼できる金融機関を選ぶ必要があります。

手続きが不安なとき、トラブルや心配ごとがあるときに、窓口や電話、メール・チャットなどですぐに問い合わせできる金融機関を選んでおくと安心です。

手数料

海外送金にかかる費用は、金融機関や手続きの方法、送金先によって異なります。
一見、送金手数料が低く見える海外送金サービスであっても、他にもかかる手数料があるため、以下を確認しておきましょう。

【海外送金にかかる手数料】
送金手数料 送金元の金融機関で必要な手数料。
支払銀行手数料 海外の経由銀行や受取銀行で必要な手数料。一般的には受取金額から差し引かれて入金される。
リフティングチャージ手数料 通貨の円建送金など両替を伴わない場合にかかる手数料。

手続きのしやすさ

窓口やATMで海外送金をする場合、即日の手続きが難しいケースがあります。起こりがちなのが、必要書類や本人確認を忘れたなど、持ち物の不備です。

銀行の窓口やATMが空いている時間に、何度も足を運べないという方は、銀行のアプリやWebなど土日や夜でもすぐに手続きができる方法を選びましょう。

さらにアプリやWeb上で外貨に両替して送金できる銀行であれば、手続きがよりスムーズです。外貨建てで送金をすることで受取人が両替する手間が減り、為替の影響を受けにくくなります。

まとめ

アプリで海外送金

海外送金と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、最近はアプリで安全かつ簡単に送金が可能となっています。銀行での海外送金であれば、信頼できる銀行間で資金が移動することから、安心感も得られるでしょう。

ただし、手続きにかかる時間や手間は銀行によって異なるため、使い勝手やサポート内容を確認したうえで、利用する銀行を選ぶ必要があります。

りそなグループアプリであれば、事前登録から送金手続きまでをアプリ上で最短翌営業日までに完了でき、アプリから電話やメール、チャットでの問い合わせも可能です。さらにメンテナンス時を除き、20の国・地域に24時間365日送金申込ができるため、土日や夜など必要なタイミングで海外送金の手続きが可能です。

また、窓口での海外送金に比べて手数料も抑えられるため、海外送金の機会が多い方におすすめのアプリです。海外送金の方法でお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか。

本記事は2024年4月9日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

目次に戻る

  • Line
  • このページのURLをコピーする