iDeCo(イデコ)の運用指図、放っておくとどうなるの?
~「指定運用方法」とは~

2022/11/29最終更新

iDeCo(イデコ)の運用指図、放っておくとどうなるの?~「指定運用方法」とは~

iDeCo(イデコ)は、原則毎月掛金を積立てて、自分で運用商品を選んで運用し、60歳以降に受取る制度です。しかし、運用商品選びに悩み、加入後何もせず放置している方も少なくありません。放置しているとどうなるのでしょうか…?放置したまま一定期間すぎると、「指定運用方法」で運用されます。

指定運用方法とは??

指定運用方法とは、掛金に対する運用指図(配分指定)がないまま一定期間経過すると自動的に購入される商品です。「デフォルト商品」とも呼ばれています。

個人型確定拠出年金(iDeCo)に新たに加入した際に運用指図が行われていないと、入金された資産(掛金等)はいったん未指図資産(現金相当の資産)として管理されます。

初回掛金が入金されてから、運用指図がないまま特定期間が経過すると、加入者に通知が届き、「特定期間経過のお知らせ」が加入者宛に通知され、猶予期間に運用指図がないと、自動的に「指定運用方法」の商品が購入されます。また、運用指図を行わない限り、iDeCoの掛金は指定運用方法(デフォルト商品)で運用されます。

「指定運用方法」はなぜ投資信託が多いの?

指定運用方法は、「長期的な観点から、物価その他の経済事情の変動により生ずる損失に備え、収益の確保を図るためのものとして厚生労働省令で定める基準に適合するものでなければならない」とされています。なぜなら、iDeCo(イデコ)は老後資金の形成が目的である制度だからです。人によっては運用期間が30年以上になる方もいます。そこで、定期預金では物価上昇に対応できない可能性があり、インフレに負けない資産作りのため、投資信託の商品を指定運用方法とする金融機関が増えています。

早めにiDeCoの運用商品の確認を

iDeCo(イデコ)に加入したものの、まだ運用指図を行っていないという人は、まずは商品ラインアップと指定運用方法(デフォルト商品)を確認しましょう。金融機関が選定した「デフォルト商品」にそのまま投資をしてもよいですし、経済や金融を勉強する機会と捉えて自分で運用商品を選んで組合わせてみてもよいでしょう。

運用商品を選ぶのに悩んだら、金融機関の窓口やコールセンターに相談することもできます。iDeCoは長期間掛金を積立てて運用していく制度ですので、時々資産状況を確認し、運用商品の見直しも行いましょう。

当記事は2022年11月29日現在の税制・関係法令などに基づき記載しております。今後、税務の取扱いなどが変わる場合もございますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。

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