iDeCo(イデコ)と個人年金保険、どちらに加入すべき?

2023/12/29最終更新

iDeCo(イデコ)と個人年金保険、どちらに加入すべき?

「老後資金が不安なので、預金口座にコツコツ貯めている」という方は多くいらっしゃるかと思います。しかし、預貯金はすぐに引き出せてしまうので、なかなか金額が貯まらないケースが多いのも事実…。

そんな中、人気なのが、毎月一定額を拠出し続けて、引退後に年金として受け取る「個人年金制度」。代表的なものとして「個人年金保険」や「個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ))」が挙げられますが、実際、どっちの方がお得なのでしょうか?

そもそも個人年金保険って?

個人年金保険とは、現役で働く時代に保険料を支払い、老後に一定額の年金を受け取る保険商品です。

個人年金保険には、「定額個人年金保険」と「変額個人年金保険」の2種類があります。「定額個人年金保険」は、将来受け取る年金の額が確定している制度。契約時に利率や年金の額を定めます。「変額個人年金保険」は、株式や債券などで資産運用し、その結果によって受取額が増減する制度です。

iDeCo(イデコ)と個人年金保険、どっちがお得?

どちらも所得控除の対象となっており、老後資金をコツコツ貯めながら節税もできるお得な制度です。でも、これって「個人年金保険」も「iDeCo(イデコ)」もどちらも同じですよね。それでは、どちらの方がお得なのでしょうか?所得税の控除額についてどちらの方がお得なのか、比較してみましょう!

仮に「毎月20,000円」を拠出する場合(年24万円)、定額個人年金保険では、所得控除の上限が最大40,000円(※2012年1月以降の契約)となっていますが、iDeCo(イデコ)は掛金が全額所得控除となります。(全額24万円が控除対象)

所得税・住民税の軽減効果は、ご本人の課税所得・掛金額により異なります。第3号被保険者など課税所得がゼロの方の場合、所得税・住民税の軽減効果はありませんので、ご注意ください。

iDeCo(イデコ)と個人年金保険、どっちがお得?

(所得税率は、年収から給与所得控除などを控除した金額に応じて変わります。)

所得税率が仮に20%の場合、

  • 個人年金保険 → 8,000円
  • iDeCo → 48,000円

となり、所得税の控除額については圧倒的にiDeCo(イデコ)の方がお得であることが分かります。

ただし、iDeCoと個人年金では、受け取り時の課税が異なる点にご留意ください。

併用も可能!iDeCo(イデコ)は優先的に利用すべき

iDeCo(イデコ)は所得控除のメリットが非常に大きいので、将来の資産形成を考えている方は、優先的に利用したい制度ですね。ただし、60歳まで引出しや中途解約ができない点に注意が必要です。

iDeCo(イデコ)の掛金額には上限があり、それ以上増やすことはできません(iDeCo(イデコ)の拠出限度額は職業等により異なります)が、 iDeCo(イデコ)は、他制度との併用が可能です。

資金に余裕のある方は、「個人年金保険」や「NISA」など、他商品も併せて利用して資産形成していきましょう。

当記事は2023年12月29日時点の税制・関係法令などに基づき記載しております。今後、税務の取扱いなどが変わる場合もございますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。

iDeCoのお申込み

オンラインでかんたん!

相談しながら

  • Line
  • このページのURLをコピーする