洗濯機の寿命はどれくらい?故障のサインや長く使うコツと買い替え時のポイント
公開日:2022/07/28
更新日:2025/03/24

洗濯機は毎日のように使う電化製品のため、寿命が気になっているという方もいるかもしれません。急な故障などで使用できないといったことのないように、寿命を知らせるサインを理解しておきたいものです。
洗濯機が寿命を迎えた際のサインは複数あり、どのような症状が出るのかを把握しておくと、万一の際に役立ちます。
寿命を知らせるサインが出たときは、修理や買い替えを検討するタイミングです。「まだ大丈夫」と後回しにせず、早めに対処しましょう。
今回は、洗濯機の平均寿命や寿命を知らせるサイン、寿命を縮めないための5つの方法を解説します。併せて、寿命を迎えた際の対応なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行なう。メディアを通じて、より多くのお客様に金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。
- ※りそなグループが監修しています
洗濯機の平均寿命は
約11年!
内閣府の「消費動向調査(2024年3月分)」で、洗濯機の平均使用年数が10.9年(※)と発表されていることから、洗濯機の平均寿命は約11年です。
また、洗濯機やエアコンなど、経年劣化によって事故につながるおそれのある製品は、「設計上の標準使用期間」が規定されています。
2009年4月1日以降に製造・輸入された洗濯機の本体や取扱説明書には、設計上の標準使用期間が表示されているため、寿命を知る一つの目安として活用しましょう。
- ※参考:内閣府経済社会総合研究所|消費動向調査「時系列表 6表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯)」(2024年3月調査)
洗濯機の故障はどう判断する?寿命を知らせる5つのサイン

続いて、洗濯機が寿命を迎えている可能性のある5つのサインについて解説します。
運転中に異音がする
洗濯機を運転している途中で、通常の運転時と異なる音がしたら、寿命を迎えている可能性があります。その際、気を付けるポイントとしては、洗濯機から発生する音の特徴によって、故障の原因が異なる点です。
例えば、一定間隔の異音が発生している場合は、モーターに異常があるおそれがあります。そのほか、キュルキュルという摩擦音がしている場合は、内部のベルトが寿命を迎えている可能性があるなど、ケースによりさまざまです。
異音が発生したときはしばらく様子を見ながら運転して、場合によっては修理や買い替えを検討する必要があります。
操作パネルの反応が悪い
洗濯機に内蔵された制御基板が経年劣化すると、操作パネルを押しても反応しなくなるケースがあります。また、操作パネルに表示される文字が薄い場合、コンデンサやダイオードなどの電子部品が劣化しているのかもしれません。
ただし、操作パネルがまったく反応しないという場合、ブレーカーや主電源が落ちている可能性もあるため、まずはブレーカーや主電源の状態を確認しましょう。
それらに異常が見つからなければ、洗濯機で使用していたコンセントに、ドライヤーなどほかの電化製品の電源プラグを挿し込んでみてください。その際、ほかの電化製品が正常に操作できるのであれば、洗濯機が故障している可能性があります。
ほかの電化製品も操作できない場合は、コンセントまで電気が通っていない可能性があるため、住宅の管理会社や電気工事業者への相談が必要です。
エラーが発生する
エラーが出る、またはエラーが頻発するようになった場合は、寿命を迎えているかもしれません。エラーを解消するためには、まず取扱説明書を確認し、根本的な原因を解消することが大切です。
エラーが出る原因としては、洗濯物の入れすぎや偏りなども挙げられます。このような場合は、洗濯物の量を調整するか、偏りを解消することでエラーを解消できるでしょう。
それでも再度エラーが出るようであれば、寿命はもう長くないと考えられます。
給排水・脱水が
うまくいかない
洗濯機の給排水や脱水が機能しない場合、寿命を迎えているかもしれません。
ただし、給水ホースの根詰まりや排水口の汚れが、給排水や脱水の機能低下の原因になるケースもあるため、まずは洗濯機本体や周りを掃除してみましょう。
掃除後も状況が改善されないのであれば、寿命を迎えている可能性があります。
電源コードが
変色・発熱している
洗濯機の電源コードが変色・発熱している場合、電源コード内部の断線や、コード被覆(コードの外側部分)に負荷がかかっている可能性があります。場合によっては、電源プラグが消耗し、コンセントと接触不良を起こしているのかもしれません。
いずれにしても、電源コードが変色・発熱している洗濯機を使用するのは危険なため、専門の業者に判断を仰いだうえで、修理や買い替えを検討してください。
洗濯機の寿命を縮めない
5つの方法
次に、洗濯機の寿命を縮めない方法を5つ紹介します。
1ヵ月に一度メンテナンスを行う
定期的なメンテナンスを行うことで、汚れに起因する故障を防げる可能性があります。メンテナンスの頻度は、1ヵ月に一度行うのがベストですが、難しい場合は少なくとも2ヵ月に一度は行うようにしましょう。
洗濯機内部のカビや汚れを除去する方法としては、塩素系もしくは酸素系のクリーナーを使った「つけ置き洗浄」がおすすめです。洗濯機の機種によっては、「槽洗浄コース」が備わっているため、ボタンで設定するだけで手軽に洗浄できます。
また、洗濯機を長持ちさせるためには、洗剤の投入口や糸くずフィルターなど、毎回使用する部分を日常的に掃除しておくことも大切です。
適量の洗濯物を入れる
洗濯物の量が多い場合、無理して詰め込むのではなく、複数回に分けて洗濯機を稼働させましょう。規定量を超えた洗濯物を入れると、洗濯機に負荷がかかって故障を招くおそれがあります。
洗濯物の量の目安としては、洗濯機の容量に対して7割程度がベストです。洗濯物を詰め込みすぎると、衣類の汚れが十分に落ちない原因にもなるため注意しましょう。
洗剤を入れすぎない
頑固な汚れを落としたいからと、洗剤を多めに入れるのはおすすめできません。洗濯機の内部に洗剤が残ってしまい、においやカビ、ヘドロ化などの原因となるためです。
その結果、洗濯機の内部が傷んでしまう、ヘドロが排水口を詰まらせるなど、洗濯機の寿命を縮めてしまう可能性が高まります。そのため、洗濯を行う際は、洗剤の適量使用を心がけることが大切です。
本体に雨風があたらないように工夫する
住居タイプによっては、洗濯機をベランダなどの屋外に設置するケースもあるでしょう。洗濯機は雨風や日光にさらされると本体が劣化しやすいため、やむを得ず屋外などに設置している場合は注意が必要です。
また、雨が本体内部に入り込んで、洗濯機の故障につながるケースもあります。
以上のことから、屋外に洗濯機を設置している場合は、専用カバーを使用するなどの対策を講じるとよいでしょう。
洗濯後に水栓を閉める
洗濯機の水栓を毎回閉めることも、長持ちさせるための重要なポイントです。洗濯機の水栓を開けたままだと、給水栓やジョイント部分へ常に水圧がかかり、故障や水漏れの原因になります。
洗濯機を稼働させたあとは、毎回水栓を閉めて、洗濯するときのみ水栓を開くようにしましょう。特に、集合住宅で洗濯機の水漏れが発生すると、階下への水漏れなど大きなトラブルへ発展するおそれもあるため、注意が必要です。
洗濯機が寿命を迎えたら|修理と買い替え
どちらを選べば良い?
洗濯機が寿命を迎えたとき、修理するべきか買い替えるべきか悩んでしまうかもしれません。そのようなときのために、判断基準を確認しておきましょう。
洗濯機の平均使用年数は約11年なので、そのくらいの期間使用していると、たとえ修理できたとしても、ほかの不具合が起こる可能性もあります。不具合が発生するたびに修理に出せば、費用もかさむでしょう。
修理できるケース
洗濯機には「部品保有期間」というものがあります。これは、修理の際に必要な部品をメーカーが保管しておかなければならない年数のことです。
洗濯機の部品保有期間は、その機種の生産終了後、原則6年間なので、購入してからこの期間中に不具合が生じたのであれば、修理を検討しても良いかもしれません。
この期間を過ぎてしまっている場合は、修理に必要な部品がないという理由から、そもそもメーカーが修理できない可能性があることに注意が必要です。
買い替えたほうが良いケース
前述のように、購入後6年以上経過しているなかで不具合が生じた場合は、部品保有期間を過ぎているため修理そのものが難しいかもしれません。長期間にわたって使用した場合は、買い替えを検討したほうが良いといえます。
洗濯機が寿命を迎えて買い替える際の選び方・4つのポイント
洗濯機が寿命を迎えて買い替えることが決まっても、どのような洗濯機を購入すれば良いのか迷ってしまう人もいるかもしれません。その場合は、ここで紹介する4つのポイントを押さえて選びましょう。
備わっている機能の違い
近年販売されている洗濯機には、便利な機能が搭載されています。乾燥機能や洗剤自動投入機能のほか、自動槽洗浄機能、スマートフォン連携機能、温水洗浄機能などです。
このように、自身にとって役立つ機能を重視することで選びやすくなるでしょう。
洗濯槽のタイプの違い
洗濯槽のタイプとしては、ドラム式洗濯機、縦型洗濯機、二槽式洗濯機の3種類が挙げられます。それぞれの主な特徴は、以下のとおりです。
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洗濯槽のタイプ | 特徴 |
---|---|
ドラム式洗濯機 | 少ない水で洗浄できる。乾燥機能搭載で洗濯物を早く乾かせる |
縦型洗濯機 | 豊富な水で頑固な汚れをこすり洗いできる |
二槽式洗濯機 | 洗浄力とコストパフォーマンスに優れている |
汚れ落ちだけでなく、費用面での違いも考慮することで、理想の洗濯機を購入できるでしょう。
静音性の違い
ライフスタイルは人それぞれ異なるため、洗濯できる時間帯がどうしても朝方や夜になってしまう人もいるでしょう。そのような場合は、静音性の高い洗濯機を選ぶことで近隣に迷惑をかけないようにすることができます。
一般的な洗濯機の場合、50db(デシベル)前後のモデルが多い傾向です。そのため、50dbよりも数値が大きいか小さいかを確認するとよいでしょう。
容量の違い
一回の洗濯物の量は、ライフスタイルや一緒に住んでいる家族の人数などで異なります。あくまでも目安ですが、自身に適した容量を知りたいときは、「人数×1.5kg」で考えるのがおすすめです。
一人暮らしだとしても、週末にまとめ洗いをする人の場合は、容量の大きな機種を選ぶとよいでしょう。
寿命を迎えた洗濯機の
処分方法
寿命を迎えた洗濯機は、家電リサイクル法にしたがって処分しなければなりません。その際、リサイクル料金および収集・運搬料金が発生することに注意が必要です。また、自治体の粗大ごみには出せないことも覚えておきましょう。
洗濯機が寿命を迎えて買い替えた場合、これまで使用していた洗濯機は以下のいずれかの方法で処分します。
- 自治体が定める指定引取場所に持ち込む
- 製造業者の指定引取場所に持ち込む
- 買い替えた家電量販店などに引き取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
そのほかの選択肢として、リサイクルショップに買い取りを依頼する方法も挙げられます。ただし、寿命を迎えた洗濯機は買取不可の可能性が高いため、ほかの方法を検討したほうが良いかもしれません。
万一に備えて|寿命を迎える前に
洗濯機を買い替えるならいつが良い?
洗濯機は、購入するタイミングによってお得に買い替えられる可能性があります。おすすめの購入時期を紹介するので、買い替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
新生活をはじめる直前
進学や就職、転職などで新生活の準備をする3月前後は、洗濯機はもちろん、それ以外の生活家電もお得に購入できる時期といえます。販売店によっては、洗濯機と一緒に冷蔵庫やテレビなどをまとめて購入することで、割引になるセールを開催しているケースもあるでしょう。
洗濯機のみ買い替えたいのであれば、チラシなどをチェックし、洗濯機のみでもお得に購入できる家電量販店を探すのがおすすめです。
モデルチェンジのタイミング
新モデルが発売されると、旧モデルは値引きされやすくなります。そのため、モデルチェンジのタイミングを狙うと、お得に購入できる可能性が高いでしょう。
ただし、モデルチェンジの時期は厳密に決まっているわけではないため、日頃からメーカーの情報をこまめにチェックしておくことが大切です。なお、ドラム式洗濯機は8~9月頃、縦型洗濯機は4~5月頃にモデルチェンジすることが多いです。
洗濯機の買い替え時に
おすすめのローン3選

洗濯機の金額は、縦型やドラム式などのタイプや容量、また求める機能によって大きく変わり、場合によっては10万円を超えるものもあります。頻繁に買い替えるものではないため、やはり自分に合ったものを選ぶのが一番です。
ここからは、洗濯機を買い替える際に活用できる3つのローンについて解説します。
ローンの種類によっては、洗濯機を購入するタイミングで初めて組めるローンもありますが、そもそも洗濯機が故障するタイミングはわかりません。
そのため、故障したタイミングでの出費に対する備えとして、事前に準備しておけるローンも紹介します。
銀行カードローン
銀行カードローンは、ほかのローン商品と比べて低金利で利用できるものもあり、この点がメリットと言えるでしょう。後述するショッピングローンなどと比べて審査日数がかかる場合もありますが、その間はコインランドリーなどを活用すれば、洗濯機のスムーズな買い替えにつながります。
また、事前に銀行カードローンの審査へ申込んで、契約しておくのも一つの方法です。銀行やコンビニのATMでいつでも借入れできるため、洗濯機の急な買い替えにもすぐに対応できます。
さらに、銀行カードローンなら、洗濯機の買い替え以外にも生活費や医療費など、使い道を自由に選択可能です。利用限度額の範囲内であれば何回でも借入れできるため、万一の備え・お守りの代わりにするのもよいでしょう。
メーカーローン
メーカーローンとは、洗濯機を製造しているメーカー直販のローンを指します。銀行カードローンが事前に準備できるのに対し、メーカーローンは洗濯機を購入するタイミングで初めて組めるローンです。
メーカーによっては分割払いの手数料が発生するケースがあるうえ、後述するショッピングローンと同様に、銀行カードローンよりも金利が高くなる場合があります。
ショッピングローン
メーカーローンと同じく、ショッピングローンも洗濯機を購入するタイミングで初めて組めるローンです。ショッピングローンを利用する際は、家電量販店が提携している信販会社と契約を結びます。
早ければ1日ほどで審査が完了するメリットはありますが、利用できる商品が限定されている点には注意が必要です。店舗によっては、希望する洗濯機をショッピングローンで購入できない可能性もあります。
また、ショッピングローンの返済は分割が基本で、途中の繰上返済に対応していないのが一般的です。一方、銀行カードローンであれば、月々の状況に合わせて繰上返済にも対応可能なため、自身のニーズに合わせて便利に使えます。
まとめ
洗濯機は約11年で寿命を迎える可能性が高いため、故障しはじめるサインを見きわめることが大事です。異音や給排水・脱水の機能低下などのサインが見られる場合は、すでに寿命を迎えている可能性があります。
洗濯機が寿命を迎えた際は、修理してもまたすぐに不具合が生じる可能性が高いため、買い替えたほうがよいでしょう。買い替え時は、機能性や洗濯槽タイプなど、自身に適したモデルを選ぶことが大切です。
急な故障の場合、予期せぬタイミングでの出費が発生するため、ローンを組んで購入するケースもあることを理解しておくとよいでしょう。
洗濯機の買い替え時には、ぜひ、りそなのカードローンをご検討ください。限度額は10万円から800万円までで、りそなグループアプリまたはWebから24時間365日、来店せずに申込みが可能です。
また、カードローンはほかの使い道にも活用いただけるため、すぐに借入れを考えていない方も契約しておくと便利でしょう。
詳しくは以下をご覧ください。
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本記事は2025年1月時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等または制度の改正等を保証する情報ではありません。