カードローンの利用限度額の決め方は?引上げるにはどうすればいい?

カードローンには利用できる上限、つまり利用限度額があります。なかには「もう少し借入れできればいいのに……」と思っている人もいるかもしれません。
限度額は上げてもらうように申込むことも可能です。増額の審査に通れば、より多くの借入れができるようになるでしょう。また、利用限度額が高いほど金利が低くなる傾向もあります。同じ金額を借りても金利が低いほうがお得ですよね。
そこで本記事では、カードローンの利用限度額と決め方、増額申込み時のポイント、増額申請の方法について解説していきます。
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ねこのて合同会社 代表。大手メーカーで経理、中小企業の役員として勤務したのち、ファイナンシャルプランナーとして独立。金融機関での経歴がないからこそ、お客様にとってのメリットを最大化するプランを提案することができることを強みとする。保険だけ、投資だけに片寄ることなく、今の生活も将来の生活も可能性に満ちたものにするようアドバイスすることを心がける。
カードローンの利用限度額と決め方
利用限度額(与信枠)の範囲内で、必要なときにATMなどからいつでも、何度でも現金を引き出せるのがカードローンの特徴です。ここでは、利用限度額の決め方について見ていきましょう。
利用限度額とは「その人が借りられる上限金額」
カードローンの商品案内では、例えば、「10万~800万円まで借入れ可能」というように表示されている場合があります。しかし、誰もが800万円まで借りられるわけではありません。
「10万~800万円まで借入れ可能」とった表示がされているのは、各金融機関が取り扱うカードローンの最小および最大の限度額です。実際には、この範囲で「その人にいくらまで貸してもいいか」という個人ごとの上限金額(利用限度額)が決められます。
利用限度額は、職業、年収、勤続年数、他社からの借入れ状況などの項目で決まります。なお、冒頭でも触れましたが一般的に利用限度額が大きくなるにつれて金利は低くなる傾向です。一例として、りそなの利用限度額と金利の関係を見てみましょう。
限度額 | 金利 |
---|---|
800万円型 | 年3.5% |
700万円型 | 年4% |
600万円型 | 年4.5% |
500万円型 | 年4.9% |
400万円型 | 年5.5% |
300万円型 | 年7% |
200万円型 | 年10% |
100万円型 | 年13.5% |
利用限度額が決まるポイント
利用限度額が決まるそれぞれのポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
総量規制のルール内であること
利用限度額が決められる際の一番のポイントは、法律で定められている総量規制というルールです。総量規制では、「貸金業者から融資を受けられる総額は、年収の3分の1まで」と決められています。
そのため、カードローン会社が利用限度額を設定する際には、その人の年収の3分の1を超えないように決めるのが一般的です。すでに、別会社でローンを利用しているなど、仮に借入れ先が複数あったとしてもすべての借入れを合わせて年収の3分の1までとなります。
銀行系カードローンは総量規制の対象外です。しかし、独自のルールを作って同じように規制している場合も少なくありません。
安定した仕事に就いているか
何のローンであっても、借入れしたお金をきちんと返済することが大切です。安定した仕事に就いていれば、それだけ収入も安定していると考慮され、返済能力もあると判断されやすくなります。勤続年数も重要で、一般的には同じ会社で長く働いている人ほど審査には有利に働く傾向です。
他社の借入履歴や利用状況
過去や現在に借入れなどを利用している場合、借入れをした時期や返済状況、遅延があればその状況など、借入れに関するすべての情報が信用情報機関という第三者機関に保管されます。
カードローンの申込みを受けた各金融機関は、これらの信用情報機関のデータベースを参照することが可能です。そのため、過去および現在の借入れで、返済の遅滞や不払いや債務整理を起こしていると、審査に通りにくくなります。
カードローンの利用限度額を引上げるには「増額」がおすすめ
すでに利用しているカードローンの利用限度額を引上げたい場合もあるでしょう。その場合、他社で別のカードローンを申込むか、既存のカードローンで増額申請を行う方法があります。このうち、まず検討したいのが増額申請です。その理由を見ていきましょう。
金利が低くなる場合がある
前述のように、カードローンは利用限度額が大きくなるほど金利が低くなるように設定されています。しかし、複数のカードローンを持つという方法では、利用限度額が大きくなっても金利はそれぞれのカードローンに設定された利用限度額に応じて適用されます。
そのため、それぞれに高い金利が適用される可能性もあります。1つのカードローンで利用限度額を引上げることができれば、適用金利が低くなる可能性があるでしょう。
新規よりも早く融資される
新規申込みでも増額申請の場合でも、申込みをしたあとには審査が行われます。しかし、申込みから利用までのスピードでいえば、増額申請をした場合のほうが早い傾向です。
なぜなら、増額の場合は新たにカードを発行する必要がなく、承認されればそのまま手持ちのカードですぐに借入れが利用できるからです。
一方、別の会社に申込むと本人確認書類の提出や勤務先への在籍確認など、審査の内容はもちろん、書類の確認もより多くなり、増額申請に比べると時間がかかります。
返済管理が楽になる
カードローンの返済期日や返済額は、それぞれの会社で異なります。複数のカードローンで借入れをしていると、それだけ返済額や返済日などの管理が複雑になってしまいかねません。
もし、返済期日を間違えて予定通りに引き落としできない場合は返済遅延になり、後々のローン申込みなどに影響してしまうこともあります。また、それぞれで返済額が異なれば借入れ額の減り方も変わってくるでしょう。現時点でいくら借入れしているのかわからなくなり、後々管理に困る可能性も出てきます。
カードローンを増額申請する方法とポイント
ここからは、実際に増額申請するにはどうすればいいのか見ていきましょう。
増額申請の方法
カードローンの増額の申込みは、借入れしているカードローン会社に電話するか、インターネットの会員ページ、無人契約機などで行うのが主な方法です。カードローン会社によっては、無人契約機での手続きを行っていないこともあるので、きちんと確認するようにしましょう。
増額申請時のポイント
カードローンの増額申請をするにあたり、知っておきたい大切なポイントを紹介します。
収入証明書類の提出が求められる
増額申請する際、次のいずれかに該当する場合は収入証明書類を提出しなければなりません。
- 1.既存の借入れ残高と合算して50万円を超える場合
- 2.既存の借入れ残高、他の貸金業者からの借入れ残高と合算して100万円を超える場合
これは、貸金業法による決まりですので、金融機関によっては上記以外の場合でも収入証明の提出を求められることがあります。貸付けを行う会社は、貸付契約(保証契約を除く)を締結する場合、顧客から資力を明らかにする書面を徴求し、それに基づいて返済能力を調査しなければなりません。
収入証明書類には、源泉徴収票、給与の支払明細書、確定申告書、所得証明書などがあります。
年収が増えているか
資力の確認では、最初にカードローンを契約したときから年収が増えているかどうかも大切なポイントです。先述したように、貸付けには「年収の3分の1を超えてはいけない」という総量規制のルールがあります。
年収が増えていれば、この3分の1の枠が大きくなるため、増額申請に有利に働くでしょう。また、返済能力の面でも年収が高くなるにつれて信用度がアップする傾向があり、増額審査に通りやすくなります。
延滞した経験がないか
今までの利用履歴も、大切な確認項目です。毎月きちんと規定の金額を返済していればカードローン会社への信用度も増し、審査に通る可能性が高まります。
逆に、返済の遅延や延滞などがあると、審査に通らないこともあります。これから増額申請を検討している人は、返済の遅延や延滞をしないように注意しておきましょう。
まとめ
カードローンには、利用限度額が設定されています。「もっと借入れを増やしたい」という場合には、まずは増額申請を検討されてはいかがでしょうか。増額申請することで、適用金利が下がったり、利用までのスピードが速くなったりする可能性があります。
ただし、利用限度額の決定には、総量規制や年収などが大きく影響します。増額審査の際には、年収の増減や延滞実績がポイントになるため、申込みをする前に確認しておきましょう。
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