結婚式の「ご祝儀」の相場はいくら?マナーと出席・欠席時のポイント

公開日:2021/07/09
更新日:2024/07/26

結婚式の「ご祝儀」の相場はいくら?マナーと出席・欠席時のポイント

結婚式に招待され出席を控えている場合、「ご祝儀はいくら包むべきなのか」と疑問を抱く方は多いといえます。
ご祝儀の金額は、事前に新郎新婦と自身の関係性や、夫婦で参加するなどの参加状況を踏まえて考えることが大切です。併せて、事前に相場を把握しておくのもおすすめです。

この記事では、ご祝儀の相場について紹介するとともに、ご祝儀に関するマナーや式を欠席する場合のご祝儀の渡し方について解説します。

またご祝儀とは別に、式に出席するうえでかかる費用についても解説しますので、結婚式に出席する予定がある方はぜひ参考にしてみてください。

私が書きました
主なキャリア

元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行なう。メディアを通じて、より多くのお客様に金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。

  • りそなグループが監修しています

結婚式の「ご祝儀」とは?相場はいくら?

結婚式の「ご祝儀」とは?相場はいくら?

まずは、結婚式へ出席する際に持参する「ご祝儀」についての由来や金額の相場について見ていきましょう。

ご祝儀の内訳はお祝い金と
食事代

かつて婚礼の式や宴は、自宅に人を呼んで行われることが主流でした。ご祝儀は、婚礼の折に自宅に出向く出席者が新郎新婦の金銭的な負担を配慮して、飲食物の持ち込みをしていた名残りといわれています。

現代では、神社やホテルなどの結婚式場で式が行われることが増えて、出席者が持ち込む飲食物が徐々に現金の形になり、お祝い金と引き出物代を併せた食事代が現在のご祝儀に変わりました。

一般的なご祝儀の相場

それでは、一般的な関係性ごとのご祝儀の相場を見ていきましょう。

以下は一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が令和5年度に実施したアンケートにおける、新郎新婦との関係性によるご祝儀の平均額です。

横スクロールできます。

新郎新婦との関係 平均額 最多回答額
兄弟姉妹 60,052円 30,000円
叔父・叔母 81,629円 50,000円
従兄弟・従姉妹 34,635円 30,000円
その他の親戚 117,568円 100,000円
勤務先の上司 37,505円 30,000円
勤務先の同僚 31,696円 30,000円
勤務先の部下 34,921円 30,000円
取引先関係 28,611円 30,000円
友人 30,960円 30,000円
その他 130,250円 30,000円

出典:一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)|祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査(令和5年度)1.祝儀の平均額と、最多回答額

以上の調査から、親族関係を除いたご祝儀は3万円が一般的と考えられます。

ただし自分が目上の立場となる部下や後輩の結婚式では、3万円以上の金額を包むパターンも見られるようです。親族間においては、各親族内での決まりごとや親同士の関係などによって包む金額は異なりますので、事前に周りの年長者などに相談しておきましょう。

いずれの関係性においても、新郎新婦との年齢差、親密度、地域性、または先にご祝儀をもらっているか否かなどによって適切とされるご祝儀金額は異なるため、相場だけを見て判断するのは注意が必要です。

ご祝儀は3万円が基本と考える

結婚式のご祝儀は、3万円を基本として考えます。おおまかな内訳はお祝い金で1万円、引き出物代などの飲食代が2万円です。
そのため、友人や会社の同僚などの結婚式に招待された場合はひとまず3万円からご祝儀を包むのがおすすめです。

ただし3万円は一般的な金額です。新郎新婦と同じ関係の出席者同士でご祝儀の金額が違うと、その一人だけ気まずい思いをするので、前もって仲間内で金額のすり合わせをしておいたほうがよいでしょう。

「ご祝儀で2万円は避けるべき」と言われる理由は?

ご祝儀の金額は、あくまで3万円が基本とされているものの2万円でも問題はありません。

一方で、ご祝儀は偶数を避けたうえで、きりの良い金額にするのがマナーともいわれています。偶数は2で割り切れることから、「別れ」をイメージさせるため避けるべきと考えられているためです。

ただ、近年では「2=ペア」を連想できるという考え方から、結婚式のご祝儀として問題ないという意見も広がりつつあります。
また、学生や1~2年目の社会人になって間もない時期や、経済的にどうしても厳しいなどのケースでも、ご祝儀が2万円であっても問題ないとされます。

会費制の場合のご祝儀の相場

会費制結婚式は、出席者全員が一律の会費を支払うウェディングスタイルです。
また近年、従来の結婚式や披露宴ほどかしこまらず、2次会ほどカジュアル過ぎない1.5次会も同様の形式です。

会費制結婚式の多くは1.5万円未満、高くても2万円以下が相場で、出席者は招待状に記載されている金額を、受付にて現金でそのまま渡します。

ただし新郎新婦が身内だったり、自分の結婚式で新郎新婦からご祝儀をもらっていたりするなら、会費とは別にお祝いの形としてご祝儀を出す場合もあります。

夫婦・家族で出席する場合のご祝儀はどうなる?
ケース別の渡し方と相場

続いて、1人ではなく夫婦や家族で出席する場合、ご祝儀はどのように渡せばいいのか、相場はどのくらいか見ていきましょう。

夫婦で出席するケース

夫婦で結婚式に招待された場合、一般的にはご祝儀を連名で包みます。金額は相場の3万円の2人分で6万円です。
ただ、前述の「割り切れる数は避けるべき」という考え方から、6万円ではなく5~7万円にする人が多い傾向にあります。

子どもと出席するケース

子ども連れで出席する場合は、子ども用の食事代の金額分を目安としてご祝儀に追加するのが一般的です。以下は、子どもの年齢別におけるご祝儀の追加金額の相場です。

  • 0~2歳:原則不要
  • 2~5歳:お子様ランチ代が追加、5,000~1万円程度
  • 5~10歳:子ども用ミニコース代が追加、1万円~1万5,000円程度
  • 10歳以上:フルコース代(大人と同じ)が追加、1万5,000円~2万円程度

子どもが0~2歳の場合、ご祝儀の上乗せは不要ですが別途3,000円程度のプレゼントを贈るのがおすすめです。

子どもが成人している場合は、一般的な金額である3万円程度を追加で包むとよいでしょう。また、子どもが未成年の社会人の場合は、前述の学生や社会人1~2年目の相場となる1~2万円を基準に考えるのがおすすめです。

ご祝儀に関する3つのマナー

ここからは、ご祝儀に関するマナーについて紹介します。

袱紗(ふくさ)

袱紗はお祝いの席にふさわしい明るい暖色系を使いましょう。弔事用で使われる寒色系や灰色などの落ち着いた色味は使わないよう注意してください。
紫は慶事用と弔事用のどちらで使ってもかまいません。

ご祝儀袋

ご祝儀袋

ご祝儀袋は、「結びきり」または「あわじ結び」の水引、のし、中包みのついているものを使用します。ご祝儀袋のなかには、何度も結び直しができる意味の「蝶結び」の水引がついたものがありますが、これは出産や昇進のような「何度あっても良い祝いごと」に使用されるため、結婚式には適切ではありません。

また、ご祝儀の表書きは黒ペンや筆ペンを使用しますが、中包みはボールペンを使用してもよいでしょう。

新札

新札はお札の肖像画が表側で上にくるように、中包みに入れます。
ちなみに、新札は銀行の窓口や両替機などで用意できます。結婚式場のホテルなどでも新札に交換してくれる可能性がありますが、必ずしも用意があるとは限りません。当日では間に合わない恐れもある点に注意しましょう。

銀行窓口で旧札を新札に変えてもらう際は、両替手数料が発生する可能性があるほか、口座の有無次第で手数料が変動する場合もある点に留意する必要があります。

結婚式は欠席でもお祝いの気持ちを伝えたい!
欠席時のご祝儀のマナー

ときに、招待された結婚式に事情があり参加できなくなった、もしくは急遽欠席となってしまうこともあるかもしれません。

ここでは、「式には出られないけれどご祝儀を渡したい」という場合どのようなマナーに気を付けると良いのか、ケース別に紹介します。

事前に欠席の旨を
伝えている場合

事前に欠席の旨を伝えている場合は、前述の相場の3万円から、式当日の食事代2万円を引いた1万円をご祝儀として渡すのが妥当です。

ただし、相手との関係性によってご祝儀の有無や金額は変動します。親密な間柄ではない場合は、ギフトや電報を送るだけでも問題ありません。

当日など直前に
やむを得ず欠席する場合

急用などやむを得ない事情で急遽欠席する場合は、できる限り早くその旨を新郎新婦に伝え、出席時と同じ3万円を包みましょう。欠席を伝えるタイミング次第では、料理のキャンセル費用が発生してしまう可能性があるためです。

ご祝儀を渡す際は直接手渡しのほか、遠方の場合などは現金書留で送るのもおすすめです。

結婚祝いのギフトを
贈るのもお祝いの気持ちを
伝える手段の一つ

前述した結婚式に参加できない場合に渡すのはもちろん、ご祝儀だけでなく結婚祝いのギフト(プレゼント)を贈るのも、祝福の気持ちを新郎新婦に伝える方法としておすすめです。

ここでは、結婚祝いのギフトとしてプレゼントを贈る際の相場やマナー、注意点を解説します。

プレゼントを贈る場合の
費用相場は?

結婚式に出席せずプレゼントを贈る場合の費用は、出席時や別途ご祝儀を渡す場合の金額の3分の1程度が相場とされています。例えば、3万円のご祝儀を渡すのであれば、1万円程度が目安です。

先に自分が結婚祝いのギフトとしてプレゼントを新郎や新婦から受け取っている場合は、贈られた品と同額を基準にするのがおすすめです。

プレゼントを贈る場合の
マナーと注意点

プレゼントを渡す際は、できれば直接相手の顔を見て手渡しすることが望ましいとされます。ただ、予定があったり遠方に住んでいたりなどで直接渡すのが難しい場合は、郵送でも問題ありません。
その際、お祝いのメッセージを添えるのを忘れないようにするとともに、事前に相手へいつプレゼントが届くのか知らせておくと丁寧です。

用意したプレゼントには、のし紙をかけるようにしましょう。
郵送する場合は包装の内側にかけ、水引はご祝儀と同様蝶結びは避けつつ、「結び切り」や「あわじ結び」にするのがおすすめです。

また、結婚祝いのギフトの注意点として、「縁起が悪い」などの理由から送るのを避けるべきとされているものを事前に把握しておくことが大切です。
例えば、刃物や割れ物、ハンカチ、緑茶、ベビーグッズなどは避けるべきとされています。ただし、事前にリクエストがある場合は、これらを贈っても問題ありません。

リクエストなどがない場合は、包丁以外のキッチンアイテムや食器、家電やペアグッズ、好きなものを選べるカタログギフトや食べ物などがおすすめです。

ご祝儀やギフト費用と併せて要チェック!
結婚式出席当日に必要な持ち物や出費

結婚式に出席する際は、必要な持ち物をそろえるのはもちろん、当日の出費についても考慮しておく必要があります。

ここからは、式当日に必要な持ち物やかかる出費について解説します。

当日に必要な持ち物

結婚式当日の持ち物は、おもに以下が挙げられます。

  • 招待状
  • ご祝儀・ご祝儀袋
  • 袱紗(ふくさ)
  • ハンカチやティッシュ
  • スマートフォン など

男性の場合は、上記に加えてポケットチーフ、女性の場合はメイク用品や手鏡、ストッキングの予備などを持参するのがおすすめです。

そのほか、モバイルバッテリーやカメラ、羽織りなどの体温調節ができるもの、マウスケアアイテムや移動時に履き替えるフラットシューズなども適宜用意しておくと便利です。

当日の出費

続いて、結婚式当日にかかる出費にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

2次会出席費用

2次会は披露宴終了後、新郎新婦と親しい友人や同僚、式や披露宴に参列できなかった人で行うカジュアルな形式のパーティです。

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが実施している、ゼクシィ結婚トレンド調査2023調べによると、2次会を実施する新郎新婦の割合は、全国で19.0%でした。

この2次会への出席では、結婚式とは別に会費が必要です。2次会会費は地域差もありますが、目安となる全国平均は男性5,800円、女性5,100円と報告されています。

出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ

また2次会の多くは、披露宴終了から開始までの時間が2時間ほど空くのが一般的です。
そのため、開始までの喫茶店などでのお茶代、さらに2次会のパーティ会場が披露宴会場から離れているなら、タクシー代などの交通費も考慮しておく必要があります。

交通費や宿泊費

遠方での結婚式で必要になる交通費や宿泊費は、一般的に新郎新婦が「お車代」などとして一部または全額負担されます。主賓や乾杯を依頼したゲストには実際の金額よりも多めに、通常のゲストなら交通費の半額から全額が相場とされています。

ただしお車代の相場はあくまでも目安です。移動距離や新郎新婦の考え方により変わることも想定されます。

また、結婚式が大型連休、夏休みや冬休みなどの交通費や宿泊費が高額になるシーズンに重なると出費が大きくなると予想されます。

ヘアセットなどの美容代や
ドレス代

結婚式に招待されたら、お祝いの席だからこそ失礼のない身なりで出席したいものです。
特にフォーマルなシーンにおいて女性の髪型は華やかで手の込んだスタイルが多く、セルフアレンジが苦手な方なら、当日美容室でセットしてもらう場合もあるでしょう。また着物での出席では、自分で着付けをしないなら併せて着付け代も考慮する必要があります。

加えて考えておかなければならないのが、出席者が重なる結婚式が続いたときです。他の結婚式で着た同じドレスを着回すのに抵抗があるなら、ドレスの新調やそれに伴うバッグやアクセサリー、靴などをそろえるのに新たな出費が考えられます。

そのうえ指先のおしゃれまで力を入れたい方なら、ネイルサロンの施術代も必要となります。

ご祝儀など必要な費用が足りない場合は
カードローンの利用も検討

ご祝儀など必要な費用が足りない場合はカードローンの利用も検討

結婚式の出席では、ご祝儀以外にも2次会費用や交通費、美容代など予想以上にお金がかかります。また、前述のとおりギフトを贈る場合はギフト代も考える必要があります。

交際範囲の広い方なら、結婚式出席の機会が短期間に続き、貯金ではお金の調達が難しい場合もあるでしょう。

カードローンなら、保証人や担保が不要、使用目的は自由、場所や時間を問わず限度額内なら何度でも必要に応じて借入れが可能です。

結婚式までの間にどうしてもお金が用意できない場合は、カードローンの利用も選択肢として考えておきましょう。短期間の借入れであれば、利息も安く抑えることができます。例えば、結婚式参加に足りない資金5万円を借入れした場合、1ヶ月で返済すれば利息は約574円(金利年13.5%、31日間借入れ)です。

まとめ

ご祝儀の相場は3万円程度ですが、夫婦で参加する、もしくは子ども連れで参加するなど状況によっても変動するほか、新郎新婦との関係性も考慮する必要があります。

式に出席できない場合は、ご祝儀を渡すのはもちろん、結婚祝いのギフトを贈るのも選択肢です。マナーとして贈っても差し支えないものをチェックしておくのがおすすめです。

ご祝儀をはじめ、式の出席費用が足りないと感じる場合は、カードローンの利用を検討するのも手段の一つです。

りそなのカードローンは、24時間365日申込み可能なほか、使い道も自由に決められます。ぜひ、以下のリンクより詳細をチェックしてみてください。
※使い道は健全な消費性資金に限り、事業性資金は除きます。

原則来店不要!

りそなのカードローンを
アプリやWebでお申込み!

来店不要で24時間365日
お申込みが可能!
さらにアプリなら仮審査不要。
ぜひご利用ください!

まずは、借入10秒診断

診断は
1日に2回までとなります

ご希望の銀行をおえらびください

銀行を選択してください。
  • 年齢
    ご選択ください
    年齢を選択してください。
  • 年収
    前年度年収(税込)を入力
    万円
    年収を入力してください。
  • 希望金額
    ご選択ください 万円
    希望金額を選択してください。
  • 他社
    借入金額
    他社カードローンの借入があれば金額を入力
    万円

1日に2回まで診断することができます。

利用目的は「個人情報の取扱いについて個人情報の取扱いについて個人情報の取扱いについて個人情報の取扱いについて」よりご確認ください。

収入と支出のバランスを考えて計画的にご利用ください。借り過ぎにご注意ください。

本記事は2024年7月26日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

目次に戻る

  • Line
  • このページのURLをコピーする