カードローンの利用があると住宅ローンの借入審査に影響する?
カードローンの利用が、住宅ローンの借入審査に影響すると聞いたことのある方も多いでしょう。
実際、住宅ローン審査の段階で、カードローンの返済や解約を条件として提示されることもありますが、すべての利用者に当てはまるわけではありません。
この記事では、住宅ローンとカードローンの関係や、住宅ローン審査のポイントについて解説しています。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
- ※りそなグループが監修しています
住宅ローンとカードローンの基本情報
住宅ローンとカードローンの大きな違いは、お金を借りる目的です。
住宅ローンは住宅の購入・改築・借換えなど、自分が住む家の購入が目的の場合に利用できるローンです。原則住宅以外の目的では利用できないので、家具の購入や引っ越し費用などはローンの対象となりません。
一方、カードローンは事業目的でない限り用途は決まっておらず、借入金額も限度額のみが決まっています。例えば、100万円のカードローンを利用していると、100万円までは自分のタイミングで借入れと返済を繰り返すことができます。
住宅を購入するときは、家具などの生活関連の支出が多くなりがちです。そのため、万が一の支出に備えて、住宅ローンとカードローンを併用する方もいます。
カードローンの利用歴があると住宅ローンの借入れに影響する?
カードローンの利用が住宅ローンの借入れに影響する、とよくいわれます。しかし、すべての利用者に影響が出るわけではありません。
具体的に影響が出るケースを紹介します。
約定返済に遅れたことが
ある場合
毎月定められた返済日に返済することを、約定返済といいます。約定返済日に遅れると信用情報に傷が付き、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
現在延滞している場合はもちろん、過去に延滞があった場合も要注意です。
現在借入れをしている場合
現在カードローンの借入れをしている場合も、住宅ローン審査に影響する可能性があります。しかし、条件次第で住宅ローン審査に通ることもあるため、審査結果でカードローンの返済・解約を条件として提示された際に対応すればよいでしょう。
なお、住宅ローンの審査基準には、一般的に後述する「返済比率」が定められているため借入額が多い場合は注意が必要です。
借入れしていない
契約がある場合
現在借入れがなくても、カードローンの契約をしている場合、住宅ローンの審査に影響が出ることもあります。
「借入枠が残っている」=「いつでも借入れができる」ことから、金融機関はカードローンを借入枠上限まで利用した場合でも住宅ローンの返済が可能かという目線で審査をする場合があるからです。
しかし、残っている借入枠が大きすぎて住宅ローンの審査に影響したとしても、返済や解約を条件として提示されることもあるため、カードローンの契約に対して必要以上に心配しなくとも大丈夫です。
住宅ローンの審査で
重視されるポイント
住宅ローンの審査基準は、明確に公表されていない部分もありますが、おおよそは各金融機関で共通しています。ここでは、一般的に住宅ローンの審査で重視されているポイントについて見ていきましょう。
借入れする人の属性
属性とは、借入れをする人の情報のことで、以下のような項目を指します。
- 【住宅ローンに影響する主な属性の項目】
-
- 年収
- 勤務年数
- 年齢
- 勤務先
- 家族構成
例えば、サラリーマンのように毎月安定した収入がある人のほうが、返済能力は高いと判断される可能性があります。また、同じ職場に長年勤めている場合、収入も安定しているとみなされます。そのため、勤続年数も重要なポイントです。
返済比率
返済比率とは、年収に占めるローン返済額の割合のことで、計算式は以下のとおりです。
返済比率=年間返済額÷額面年収×100
一般的に返済比率が0~35%であれば、審査に通る可能性が高いとされています。
返済比率が大きいほど、返済が滞るリスクが高いと判断されます。
具体的な数字を使って、返済比率を計算してみましょう。
例えば、年間返済額150万円、額面年収500万円の場合の返済比率は、
150万円÷500万円×100=30%
となります。
信用情報
信用情報とは、クレジットカードやカードローンの契約、消費者金融や銀行など、各種債務に関する情報のことです。
具体的には、契約内容・返済履歴・申込履歴などが信用情報として登録されています。過去に延滞や債務整理などがある場合は、審査に影響が出る可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
住宅ローンとカードローンは用途が異なるローンですが、カードローンの借入れ・契約があると住宅ローンの借入れに影響が出る可能性があります。
しかし、住宅ローン審査時に返済や解約に関する条件を提示されるため、事前に解約したり、カードローン契約を避けたりする必要はありません。
住宅ローンの審査では、本人の属性、返済比率、信用情報が重視され、住宅ローンの審査時にはカードローンの返済履歴なども考慮されます。カードローンに限らず借入れする際は、返済や支払いが遅れないようにすることが大切です。
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本記事における住宅ローンの審査基準についての記載はあくまで一般的なものであり、りそなの審査基準とは異なる場合があります。
本記事は2021年7月1日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。
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