お金がない(足りない)ときはどうする?5つの対処法とやってはいけないこと

公開日:2020/09/16
更新日:2025/03/24

お金がない(足りない)ときはどうする?5つの対処法とやってはいけないこと

「お金が足りない」という事態は誰にでも起こり得るものです。そのようなときはどうすれば良いのでしょうか。足りなければ増やせば良いと考える人もいれば、借りれば良いと考える人もいるかもしれません。

しかし、大切なのは今だけではありません。将来お金のことで不安にならないためにも、一時的に収入を得るだけでなく、お金を貯められる仕組みを作ることが大切です。

お金がないときの基本的な対処法は、「現状を確認する」「支出を減らす」「収入を増やす」「お金を借りる」「公的な制度を利用する」の5つです。本記事では、5つのステップを順に解説し、具体的にどうすればお金がない状態から脱することができるのかを紹介します。

お金がないと困っている方は、ぜひこの記事を参考にしながら生活の見直しをはじめてみてください。

私が書きました
主なキャリア

元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行なう。メディアを通じて、より多くのお客様に金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。

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お金がないときの対処法1:現状を確認する

何にどれくらいお金を使ったのか、きちんと把握できているでしょうか。まずは、どうしてお金が足りないのか、現状を確認することからはじめましょう。

お金の使い道を把握するには家計簿をつけるのが理想ですが、なかなか継続できるものではありません。大まかにお金の出入りを把握する方法としておすすめなのは、給料日やクレジットカードの支払いのあとに、定期的に銀行口座の取引履歴を銀行アプリや通帳で確認する習慣を付けることです。

この方法なら1ヵ月でどれだけの収入があり、どれくらいお金を使っているのかがわかります。使ったお金の内容を確認しておけば、「普段、何にどれくらいお金を使っているのか」を把握できるでしょう。

また、銀行口座や家計簿アプリと連携したキャッシュレス決済を利用することで、自動でお金の出入りを管理することもできます。このような仕組みをうまく活用するとよいでしょう。

お金がないときの対処法2:支出を減らす

家計の現状を確認できたら、次は支出を減らすことを考えます。

固定費を見直して節約する

支出を減らすときは、固定費の見直しからはじめるのが効果的です。固定費には数万円単位の金額の大きいものもあるでしょう。また、固定費は銀行口座の自動引落しなどで支払いをしている場合も多いため、お金を使っている感覚が薄くなる傾向にあります。

しっかりと固定費を見直して「お金を使う仕組み」を変えれば、そのあとは何もしなくても節約し続けることが可能です。

ここからは、節約しやすく効果も大きい固定費を見ていきましょう。

家賃

固定費のなかで最も大きく、家計に占める割合も大きいのが家賃です。賃貸住宅に住んでいる人は、住んでいる地域や住みたい地域に、今よりも家賃が安くなる物件がないかを常にチェックしましょう。実家で家族と一緒に住むという方法もあります。

ただ、引越しする際は、新居の敷金・礼金や仲介手数料、引越し代などさまざまな費用がかかることから、ある程度まとまったお金がないと実行できないため注意が必要です。

また、引越しは、仕事や家族に大きな影響を与える可能性もあります。お金のことだけを考えて引越しを決断しないようにしましょう。

住宅ローンを組んでいる場合、金利によってはローンの借換えという手段もあります。借換えにかかるコストなども含めて、毎月の返済額が減る場合は検討する価値があるでしょう。

通信費

携帯電話やインターネット回線など、通信に関する費用も節約できる固定費の一つです。毎月の料金が自動的に引落しされていると、何にいくら支払っているのかを忘れてしまう人も多いのではないでしょうか。料金明細や利用状況を確認して、今の料金プランで良いのかを確認することが大切です。

例えば、毎月利用しているデータ通信量が少ないわりに、大容量で契約している場合は、プラン変更で大きく通信費を節約できるでしょう。

また、光回線ではなく、ホームルーターやモバイルWi-Fiなどにすることで、通信費を節約できる場合もあります。携帯電話であれば、格安SIMを活用することも検討しましょう。

自分の利用状況に応じたプランや使い方を意識することで、毎月1,000円単位での料金引下げが期待できます。

光熱費

光熱費も、契約先を変えることで節約できる場合があります。2016年4月1日以降は電力小売りが自由化され、2017年4月1日にはガスの小売りも自由化されました。電気とガスの供給会社を見直すことで、これまでより安く利用できる場合もあります。

流動的支出を節約する

固定費を節約すると同時に、日々支払うお金である流動的支出も上手に見直しましょう。ただ、以下に例として挙げている食費・被服費・娯楽費は、無理に節約しすぎるとストレスにつながり長続きしません。節約するとしても、適度に行うようにしましょう。

食費

外食が多い人の場合、頻度を減らすことで食費を減らせます。家庭では自炊、仕事の際のランチにはお弁当を持っていくなどで節約が可能です。

計画的に食材を購入することも重要ですが、「安くなっているから」と不要な分までまとめ買いすることは控えましょう。そのときはお得な買い物ができたと思っても、消費期限内に消費できずに、捨てざるを得ない状況になってしまっては、お金を捨てているのと同じです。

被服費

服やバッグなどの小物は頻繁に購入するものではないかもしれません。ただ、ものによっては使う金額が大きくなります。例えば、ブランド物を衝動買いする人や、セールなどで買いすぎる傾向にある人は注意しましょう。

その場ではすぐに買わず、家に帰ってから「本当に今必要なものなのか」を考え直すことが大切です。冷静になって考えれば、すでに似たような服を持っている、それほど欲しい服ではない、ということに気付くかもしれません。

また、着ない服や使わなくなった小物は、フリマアプリやインターネットオークションなどを使ってお金に換えることもできます。

娯楽費

友人と遊びに行く、飲みに行くなどの頻度が多いと、支出も多くなります。そのため、「1ヵ月に○回まで」「1ヵ月に○万円まで」というように娯楽費の上限を決めて、毎月の支出を少しずつ減らしていきましょう。

お金がないときの対処法3:収入を増やす
(お金を作る)

お金が足りなくなるのを解消するには、支出を減らす以外に収入を増やす方法もあります。もちろん、明日からすぐに収入を増やすことはできませんが、長い目で見て収入を増やし、少しでもゆとりある生活を送れるようにしましょう。

本業を頑張る・転職する

まずは、今働いている職場で収入を増やせそうか考えてみましょう。昇進やボーナスアップのためにできることはないでしょうか。例えば、資格取得などで資格手当が出る場合もあります。

本業で収入アップが期待できないのであれば、自分の持つスキルがより評価される会社に転職するのも一つの方法です。条件の良い会社に転職できれば、今働いている職場で頑張り続けるよりも大幅に収入を増やせる可能性があります。

副業を検討する

時間に余裕があれば、副業をはじめるのも収入アップにつながります。どのような仕事でも収入は得られますが、本業に活かせるものは本業の収入にも良い影響があるかもしれません。例えば、エンジニアの場合は、新しい言語を学んで副業で実践すれば本業にも通じる能力アップが狙えるでしょう。

ただし、副業をする場合にはいくつか注意点があります。原則として本業で働いている会社に許可をもらうことが必要です。

また、副業の働き方や収入(所得)額によっては、確定申告をしなければならない場合があります。

さらに、副業をする場合は、働きすぎて本業に支障をきたさないよう体調管理には十分注意しましょう。

お金がないときの対処法4:お金を借りる

ここまで、「支出を減らして収入を増やす」という自分の力でできることを紹介しました。それでもお金が足りない場合には、お金を借りることを検討しましょう。

家族に借入れの相談をしてみる

まず、親や兄弟姉妹など家族に頼れる人がいる場合は、借入れの相談をしてみましょう。近しい関係の相手だからと甘えるのではなく、「どうしてお金を貸してほしいのか」「どうやって返済するのか」についてきちんと説明したうえで相談することが重要です。

クレジットカード付帯の
キャッシング機能を使う

クレジットカードにキャッシング機能が付いている場合は、提携ATMを利用してお金を借りられます。キャッシングは手軽に利用できますが、カードローンと比べると、金利が高くなるのがデメリットです。金利などの条件を比較して、利用する優先順位を付けることが望ましいでしょう。

カードローンを利用する

カードローンとは、金融機関や消費者金融が提供している個人向けの融資サービスの一つです。借入れ専用のカードが発行されるほか、銀行によっては、すでに持っている口座のキャッシュカードにカードローン機能を付けることも可能です。

カードローンは、申込み時に決定される借入限度額までであれば、必要に応じて提携のATMなどで借入れと返済を自由に行えます。借りたお金の使い道も自由(原則、事業性資金は除く)です。

カードを作った際、必ず借入れをしなければならないわけではなく、カードローンを契約しても、利用しなければ利息は一切かかりません。

急にお金が必要になった場合に備えてカードローンを契約しておくことも、お金がないときの対処法の一つといえるでしょう。

なお、クレジットカードのリボ払いを利用している場合は、毎月の支払いが一定額になるメリットがありますが、支払いを先延ばしにすることで余計な金利負担がかかる点がデメリットです。リボ払いは控え、お金が必要なときに借入れできてすぐに返済できるカードローンを利用することをおすすめします。

お金がないときの対処法5:公的な制度を利用する

国や地方自治体による公的制度も、上手に活用しましょう。支援金の給付や貸付けには一定の条件がありますが、支援を受けられれば生活を立て直しやすくなります。

主な公的制度は以下のとおりです。最新情報については各種公式サイトでご確認ください。

横スクロールできます。

制度 概要
住宅確保給付金 仕事を探していることなどの条件を満たしていれば、一定期間家賃を補助してくれる制度
傷病手当金 病気やケガで4日以上連続して仕事を休んだ場合に利用できる制度
休業手当金 職務上の病気やケガで休むことになった場合に利用できる制度
生活福祉資金貸付制度 低所得者や高齢者、障害者などが生活に困窮した場合に、生活を立て直せるよう、資金の貸付けと相談や支援を行う制度
教育支援資金 生活福祉資金貸付制度の一つで、低所得世帯の学生が大学等に進学する場合に、授業料や入学金の支払いのための資金を貸付ける制度

借金が原因でお金がないときはどうすれば良い?

人によっては、借金が原因で貯蓄がなかなか増えないこともあるでしょう。借金で生活が苦しくなっている場合は、まず借金を返済する方法を考える必要があります。

借金は、支出を減らし収入を増やして返済するのが基本です。それだけでは生活が改善しない場合は、以下の方法も検討しましょう。

  • 借換えローン・おまとめローンを利用する
  • 個人版民事再生や自己破産を裁判所に申し立てる

借換えローン・おまとめローンを利用する

借換えとは、現在利用しているローン会社のローンから、ほかのローン会社のローンに変更することです。

借換えによって現在のローンをより金利の低いローンに変更できれば、支払利息が減り、毎月の返済額を減らせる可能性があります。

また、おまとめローンで複数社のローンを一本化することも検討しましょう。借換えローン同様、金利の低いローンに一本化できれば、毎月の返済額を減らせる可能性があります。返済日もまとめられるので、ローンの管理がスムーズになるでしょう。

個人版民事再生や自己破産を
裁判所に申し立てる

個人版民事再生は、弁護士や司法書士を通じて裁判所に申し立て、再生計画をもとに借金を返済する方法です。適用条件が厳しく、手続きに費用と時間がかかります。

また、自己破産は借金を返済できる見込みがない場合に、裁判所に申し立てて借金の支払義務を免除してもらう方法。借金はなくなりますが、生活に不可欠な一部の財産を除くすべての財産が返済に充てられます。

お金がないときにやってはいけないこと・注意点4つ

最後に、お金がないときにやってはいけないことを4つ紹介します。

違法業者からの借入れ

貸金業の登録をせず、違法な高金利で資金を貸付けるヤミ金融業者から、絶対に資金を借りてはいけません。

クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードを利用して商品を購入し、購入した商品を売却するなどして現金を手に入れることです。

クレジットカード会社の多くは、利用規約で現金化目的でのクレジットカードの利用を禁止しています。

規約に違反すれば、利用停止などのペナルティを受けるおそれがあるため、行わないでください。

ギャンブルで
お金を作ろうとする

パチンコや競馬、宝くじなどのギャンブル性の高い方法でお金を作ろうとしてはいけません。

ギャンブルによって出た損失をギャンブルで取り返そうとし、借金が膨らむケースがあるほか、ギャンブルを続けることでギャンブル依存症になるおそれもあります。より堅実な方法で収入を得るようにしましょう。

いわゆる闇バイトなどの
犯罪行為

近年、SNSやインターネットの掲示板を通じて、「短時間で高収入を得られる」などの甘い言葉で犯罪の実行者を募集するいわゆる「闇バイト」が拡がっています。

応募すると、特殊詐欺や強盗などの犯罪行為に関与させられ逮捕されます。

逮捕されれば、懲役刑や被害者への損害賠償などをしなければならなくなり、これまでの生活が一変してしまいます。

「簡単に高収入を得られる」「即日お金を受け取れ」などといった募集には安易に応募しないことが大切です。

まとめ

お金がない場合、大切なのは「お金が足りない状態を解決すること」です。そのためにも、以下の5つのステップを順に確認することが大切です。

  • 現状を確認する
  • 支出を減らす
  • 収入を増やす(お金を作る)
  • お金を借りる
  • 公的な制度を利用する

借金でお金に困っている場合は、公的制度のほか、弁護士・司法書士などの専門家の力も借りながら返済に努めるのがおすすめです。

借入れが必要な場合は、自由に何度でも借入れと返済ができるカードローンを検討してみてはいかがでしょうか。カードローンは、契約しても利用しなければ利息や手数料などは一切かかりません。万が一に備える意味で契約しておくとよいでしょう。

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収入と支出のバランスを考えて計画的にご利用ください。借り過ぎにご注意ください。

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