軽自動車の年間維持費はいくら?普通車との違いと節約のポイント

公開日:2021/08/10
更新日:2026/06/24

軽自動車の年間維持費はいくら?普通車との違いと節約のポイント

軽自動車の維持費は、一般的に普通自動車に比べて安いといわれています。しかし、実際に年間・月々いくらかかるのか、普通車と比べてどのくらい差があるのか、具体的な金額が気になる方もいるのではないでしょうか。

軽自動車でも、車を購入する際・購入したあとにはさまざまな費用がかかります。税金・保険・車検・ガソリン代などの状況にもよりますが、普通車(1,000〜1,500cc)と比べると、自動車税・保険料・車検を合わせた年間差額は約3万500円~5万6,000円です。そのため、トータルでどのぐらいかかるのか金額の目安を知っておくと安心です。

本記事では、軽自動車の維持費の内訳と年間・月額の目安となる金額のほか、普通自動車との違いや維持費を抑えるポイントについて紹介していきます。

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軽自動車にかかる年間維持費は大きく分けると6種類

軽自動車にかかる維持費は、大きく分けると以下の6種類です。それぞれの項目について具体的に紹介していきます。

軽自動車税

軽自動車税は、1年に一度、4月1日時点で軽自動車を所有している人にかかる税金です。5月のはじめごろに市区町村から納税通知書が届きます。

金額は、軽自動車等の種別、用途をはじめ、さまざまな区分に応じて1台あたりの年間の税額で決められており、自家用乗用軽四輪車の場合は排気量に関係なく一律1万800円です。

納付期限は原則5月31日までと定められています。納税通知書が届いたら、期限を確認したうえで早めに納税しましょう。

なお、初回の新規検査から13年を超えている軽四輪車等については、軽自動車税におおむね20%税率が上乗せされる「経年車重課税率」が適用されます。

この場合、一律1万800円だった軽自動車税の金額が、一律1万2,900円に上がることを押さえておきましょう。

軽自動車税はいくら?いつ納める?基本と注意点・負担を抑えるポイント

自動車保険の保険料

万一の事故に備えて自動車保険(任意保険)への加入が必要です。保険料の額は、車種や運転する人の年齢および範囲(家族限定など)、補償内容、事故履歴をもとに定められる等級によって大きく変わります。

なお、任意保険の平均保険料(2023年)は約5万円(※1)でした。どのくらいの保険料がかかるか気になる方は、目安として考えておくといいかもしれません。

また、2025年1月からは自家用軽自動車の「型式別料率クラス」が3クラスから7クラスに拡大されています。型式別料率クラスとは、車の型式ごとに事故リスクを数値化し、自動車保険の保険料を決める基準のことです。クラスの数字が大きいほど保険料が高くなるため、「軽自動車だから安い」とは限りません。車種ごとに見積もりを取って比較することが大切です。

車検費用

自動車の所有者は、新車購入後3年目と、それ以降は2年に一度、車検を受ける義務があります。

車検費用には、法定費用としての自動車重量税および自賠責保険料(強制保険)だけでなく、点検・整備費用として点検基本料金や継続検査料、必要に応じて修理費・部品交換費などの費用が発生する可能性があります。

そのため、新車登録時期や車検を依頼する業者、車両の状態によっても支払う金額は異なります。例えば、軽自動車の場合、自動車重量税は、重さに関係なく一律の金額です。

しかし、エコカー減税の対象有無や燃費基準の達成度によって支払う金額は変わってきます。例えば、エコカーおよび非エコカーの自動車重量税(自家用・新車登録の場合)の目安は以下の通りです。

  • エコカー(注):0円(100%免税)~5,600円(25%軽減)
  • 非エコカー:9,900円
(注)次の条件を満たし、2030年度燃費基準の達成度に応じて税額が決まる軽自動車(2026年5月1日〜2027年4月30日に新車登録する場合)
  • 平成30年排出ガス規制50%低減かつ令和2年度燃費基準を達成していること
2030年度燃費基準達成度 3年分の税額
105%以上 0円(免税)
  • 125%以上は初回継続車検時も免税
100%以上 1,800円(75%軽減)
95%以上 3,700円(50%軽減)
80%以上 5,600円(25%軽減)
80%未満または非エコカー 9,900円(当分の間税率)
  • 新車登録の時期や車検のタイミングによって適用基準と税額が異なります。最新情報は国土交通省の公式ページをご確認ください。

新車購入時は3年分をまとめて支払います。以降は2年ごとにまとめて支払います。これらすべてを含めた軽自動車の車検費用として、業者に車検を依頼する場合の相場は、1回あたり約5万~8万円といわれています。

一方、1,500ccクラスの小型乗用車の車検費用の相場は1回あたり約8万5,000円~約9万5,000円が目安です。したがって、軽自動車と比べて費用が高くなる傾向があります。

ローン代

軽自動車をローンで購入する場合には、ローンの返済額も毎月の維持費に該当します。毎月の返済額は、車両代や金利、返済期間などによって異なります。ローン金利はディーラーや銀行など借りた場所によって異なるため確認しておきましょう。

例えば、200万円を変動型4.475%、返済期間5年で借入れした場合の毎月の返済額は、約3万7,263円です(返済終了まで金利が変動しなかった場合)。

ガソリン代

軽自動車は車体が軽く排気量が小さいため、一般的に普通車より燃費に優れる傾向があります。そのため、同じ走行距離・同じガソリン価格であれば、軽自動車のほうがガソリン代を抑えやすい点が特徴です。

特に、毎日の通勤や買い物などで車に乗る頻度が高い場合は、燃費の差による節約効果が長期的に積み重なっていくでしょう。

ガソリン代は、車の燃費の良さや走行距離によって異なります。例えば、燃費が1リットルあたり15キロメートル、1リットル150円で、年間走行距離が5,000キロメートルだった場合、年間約5万円のガソリン代が必要です。

その他

ここまで紹介した費用以外に、メンテナンス代としてオイル交換や洗車用洗剤、ワイパーなど、諸々の消耗品にかかる費用もあります。また、状況によっても異なりますが、駐車場代が必要となる場合もあるでしょう。

軽自動車と普通車の維持費、異なるポイントは?

ここからは、軽自動車と普通車でかかる維持費にどのような違いがあるのか紹介します。普通車に比べて軽自動車のほうが維持費は抑えられ、所有しやすいといわれていますが、具体的に何が違うのかをしっかり確認してみましょう。

軽自動車に比べ、
普通車は自動車税が2倍以上

一番に挙げられるのが、自動車税の金額の違いです。軽自動車(自家用乗用軽四輪車)の場合、自動車税は排気量に関係なく一律1万800円です。しかし、普通車では総排気量によって自動車税の額が段階的に上がります。

金額も軽自動車より高く、最も低い場合でも2万5,000円(1,000cc以下または電気自動車)と、軽自動車の2倍以上です(2019年10月1日以降の初回新規登録車/自家用車の場合)。

1段階上の排気量が1,000cc超1,500cc以下になると、自動車税額は3万500円になり、軽自動車税額の約3倍に上がります。

なお、エコカー減税の対象車種は、新規登録時に支払う自動車重量税の免除または軽減が可能です。エコカー減税は令和8年度税制改正により、2028年4月末まで2年間延長されました。ただし、2026年5月以降は適用される燃費基準が段階的に引上げられるため、購入・買換えを検討する際は対象車種かどうかをあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

普通車はメンテナンス費用も
かさみやすい

普通車は、バッテリーやタイヤなどの消耗品も軽自動車の場合に比べて価格が高くなる傾向があります。
例えば、タイヤは軽自動車のほうが普通車よりもサイズが小さいため、同じランクのものでも価格は低めです。

サイズについては、エンジンオイルタンクも同様です。軽自動車は、普通車よりもエンジンオイルタンクが1L程度少ないため、その分費用も安く抑えられます。このように、いくつもの消耗品費の価格差が積み重なると、メンテナンスにかかる費用差が大きくなることがわかります。

自動車保険も加入内容によるが、普通車のほうが高くなる傾向

前述したように、自動車の任意保険料の平均額は、軽自動車の場合約5万円です。

同じように、損害保険料率算出機構の資料(※1)をもとに、自家乗用車の場合で平均保険料額を算出すると、普通車・小型車を合わせた平均保険料額は約6万4,000円(※2)で、軽自動車との差額は、約1万4,000円です。

自動車の任意保険料は、補償内容や運転者の年齢・範囲、事故履歴をもとにした等級など、さまざまな条件によって変わることは前述した通りです。しかし、同じ普通自動車であっても車種や型式、グレードによっても異なります。

例えば、スポーツカーなどスピードを出しやすい車種は、事故確率が高く、車両価格も高めの傾向があります。そのため、保険料が比較的高めに設定されがちです。一方で、コンパクトカーでは、万一事故が起きても修理費を比較的安く抑えられる傾向があるため、保険料率は高くなりにくく、軽自動車とあまり差がでない場合もあります。

なお、自動車保険は、保険料を抑える工夫も大切ですが、補償内容とのバランスを意識することが重要です。とくに車両保険を外すと保険料は大きく下がりますが、事故時の修理費は自己負担となり、思わぬ出費につながります。負担軽減だけでなく、「万一に備える安心」との両立を意識して選びましょう。

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年間維持費の
比較シミュレーション

ここまで紹介してきた費用の差を整理するために、軽自動車と普通車(排気量1,000~1,500cc以下の目安)を比較してみましょう。

費用 軽自動車 普通車(1,000~1,500cc)
自動車税 10,800円 25,000~30,500円
自動車保険・任意保険 約50,000円 約64,000円
車検費用(1年分に換算) 約25,000~40,000円 約42,500~47,500円
合計 約86,000~101,000円 約131,500~142,000円

自動車税と任意保険料を合算すると、軽自動車は年間約6万800円が目安であるのに対し、普通車(1,500cc以下)は年間約8万9,000円~9万4,500円で、その差は年間約2万8,000~3万4,000円です。さらに車検費用も含めると、年間の節約額は約3万500円~5万6,000円が目安となります。

もちろん、任意保険料や車検費用は条件によって変動しますが、軽自動車は普通車と比べて維持費の総額を抑えやすいといえます。

軽自動車の維持費を
節約することは可能?

軽自動車は維持費が安めとはいえ、できるだけ抑えたいものです。ここでは、軽自動車の維持費をさらに抑える4つの方法を紹介します。

購入時に維持費が安めの
車種を選ぶ

1つ目の方法は、維持費が安めの車種を選んで購入することです。先述した通り、維持費といってもさまざまな費用があります。

車種によって金額を抑えやすい費用には、税金とガソリン代があります。例えば、エコカー減税が適用されるものを選択すれば、新規登録時に支払う自動車重量税が免除または減免されます。

エコカー減税は、令和8年度税制改正により、2028年4月末まで延長されました。ただし燃費達成基準が段階的に引上げられており、対象となる車種が絞られています。エコカー減税対象車かどうかは購入・買換えの前にメーカーや販売店に確認しておくとよいでしょう。

なおエコカー減税対象車の中でも、電気自動車やプラグインハイブリッド車、燃料電池自動車など車種によっては、大幅な減税が可能です。これらの車種は、購入後3年目の初回車検時にかかる自動車重量税が免除されます。

また、燃費性能が良い車は、ランニングコストとなるガソリン代の節約にもつながるでしょう。「車を新たに購入する」「買換えする」といった方は、購入時に燃費性能を確認すると長期的にお得な購入ができるかもしれません。

保険料の見直しをする

万が一の事故に備えるため、任意の自動車保険は補償内容を理解したうえで加入することが重要です。自動車保険は、対人・対物といった相手への補償を中心とする損害保険であり、生命保険や医療保険とは役割が異なります。

そのため、単純に「補償が重複しているから外す」という考え方ではなく、それぞれの保険がどのようなリスクに備えるものかを整理し、自分にとって必要な補償内容を見極めることが大切です。

また、年齢条件や運転者限定特約などの設定を見直すことで、補償内容を維持しながら保険料を抑えられる場合もあります。現在の契約内容を一度確認してみるとよいでしょう。

こまめにメンテナンスを行う

車両のメンテナンスをこまめに行うことで、維持費の軽減につながります。定期的にメンテナンスをすれば、車を良い状態に保ちながら長く乗れるでしょう。

例えば、消耗品の中でも価格が高めのタイヤは、交換回数を少なくすることで維持費の軽減が可能です。タイヤを長持ちさせるには、「適正な空気圧を保つ」「定期的に前後輪のタイヤを入れ替えるタイヤローテーションを行う」といった方法があります。

こまめにメンテナンスを行い、安全かつ長期的に使えるようにしていきましょう。

マイカーローンは
金利の低い銀行ローンを選ぶ

車をローンで購入する場合、ローンを組む金融機関や販売会社によって金利が異なります。ディーラーローンは銀行ローンより金利が高い傾向があり、返済期間が長くなるほど総返済額の差が大きくなりやすいため、注意が必要です。

例えば、りそなマイカーローンのような銀行ローンは、一般的なディーラーローンと比べて金利が低い傾向があり、適用金利が高めとなる場合でも総返済額を抑えやすくなります。また、他社でマイカーローンをすでに組んでいる方は、りそなマイカーローンへの借換えで毎月の返済額を減らせるか検討するのも選択肢の一つです。

購入時のローン金利を見直すことは、車本体の維持費だけでなく、維持費全体の節約にもつながる重要なポイントです。

りそなのマイカーローン

りそなのマイカーローンは、借入額が10万円~1,200万円、返済期間は最長10年と幅広い条件に対応しており、車両本体の購入費用だけでなく、オプション費用や諸費用もまとめて借入れできる点が特長です。

手続きは原則来店不要で、契約手続きまでWebで完結できます。仮審査では書類は必要ありません。

無理のない返済計画を立てるには、月々の維持費にローン返済を加えたトータルコストを事前にシミュレーションすることが大切です。気になる方は、ぜひ一度問合せをされてみてはいかがでしょうか。

まとめ

軽自動車は、比較的維持費を安く抑えることができる点が大きなメリットです。しかし、以下のように、さまざまな諸費用がかかることも忘れてはいけません。

  • 自動車税
  • 自動車保険料
  • ローンの支払い(ローンを組んだ場合)
  • 新車購入後3年目以降、2年ごとにかかる車検費用など
  • メンテナンス費用(オイル交換など)

使用状況によって個人差が大きいため、各項目の目安をあらかじめ把握しておくことが家計管理のポイントです。

また、普通車(1,000~1,500cc)と比べると、自動車税・保険料・車検を合わせた年間差額は約3万500円~5万6,000円が目安となり、長く乗り続けるほど節約効果は積み重なります。

維持費をさらに抑えるには、エコカー減税対象の車種や燃費性能の良い車を選ぶこと、保険の特約を見直すこと、こまめなメンテナンスで車を長持ちさせることが有効です。加えて、購入時のローン金利にも目を向けることでトータルコストをさらに削減できる可能性があります。

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本記事は2026年6月24日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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