ETCカードの作り方とは?種類・おすすめの選び方を解説

2023/02/16最終更新

ETCのイメージ画像

日本国内のETC利用率(※)は約94%と非常に普及が進んでいることがわかります。(国土交通省発表2022年9月時点)
今後、さらなる技術革新を背景に有料道路のETC専用化が実現するかもしれません。
※ETC(ノンストップ自動料金支払システム)の導入済み料金所において、ETCを利用した車両の割合

そしてETCを利用するために必要なものがETCカードです。”若者のクルマ離れ”という言葉をよく耳にしますが、ETCカードはクルマを所有していなくても作ることができます。レンタカーやカーシェアリングなどでも利用できるため、いざというときのために1枚持っておくと便利でしょう。

今回は、ETCカードをはじめて作る方や聞いたことはあるけどよくわからないという方に向けて、ETCカードのメリット、種類や特徴、作り方、選び方について解説します。

私が書きました
主なキャリア

2016年4月りそなカード㈱へ入社。現在は営業企画部に所属し、ホームページなど非対面チャネルでお客さまとの接点をいかに増やせるかを考える日々。当たり前に使われているのに意外と知られていないクレジットカードの基礎知識を、社員ならではの視点でわかりやすく多くの人へ伝えることが目標。

  • りそなグループが監修しています

ETCシステムの仕組み・利用方法

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ETCシステムの仕組み

ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路の渋滞を緩和する目的で開発されたノンストップ自動料金支払システムです。
車両に設置されたETC車載器にETCカードを挿入することで、有料道路の料金所を通過する際、ETCレーンの道路側に設置されたアンテナとETC車載器の無線通信により、車両を停止することなく通行料金を支払うことができます。

2020年9月 国土交通省発表の『「持続可能な国土幹線道路システムの構築に向けた取組」中間とりまとめ』によると、利便性向上と感染症リスク軽減を目的として都市部では2025年度、地方では2030年度を目途に「ETC専用化」を検討していることが発表されています。

利用方法

ETCシステムは、ETC車載器にETCカードを挿入することで利用できます。
レンタカー、カーシェアリングの場合は、事前にETC車載器が設置されていることを確認しましょう。

自己所有の車両の場合

  • 1.車載器の購入・取付
    自動車ディーラーや自動車用品店・自動車整備工場などで可能。
  • 2.セットアップ
    セットアップ登録店にて、ETC車載器にナンバープレートなどの車両情報を登録。
  • 3.ETCカードの挿入
    必ず車両の発進前にETCカードを挿し込む。

【種類別】
ETCカードの作り方を紹介

個人向けETCカードにはクレジットカード会社が発行する「ETC専用カード」と、クレジットカード契約が不要の高速道路6社(※)が共同で発行している「ETCパーソナルカード」の2つがあります。それぞれの特徴と作り方を紹介します。

※東/西/中日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社

ETC専用カード

クレジットカードの付帯カードとして発行するETCカードです。

契約しているクレジットカードの利用限度額内でETCの利用が可能で、通行料金は普段のお買物等の利用金額と合算してクレジットカード会社から請求されます。

年会費は無料で発行できる場合もあります。

申込方法

クレジットカードを
すでに持っている場合

カード会社によって異なりますが、会員専用Webサービスから申込むことができます。クレジットカード会社の審査の後、登録の住所宛にETC専用カードが郵送されます。

手元に届くまでの期間は、即日のものから約2週間程度かかるものまで、カード会社によってさまざまです。

クレジットカードを
持っていない場合

クレジットカードを新規で作る際に、ETC専用カードを同時に申込むことができます。クレジットカード会社の審査の後、登録の住所宛に郵送されます。

どんな人におすすめ?

  • ETCの利用料金をクレジットカードの請求とまとめて一元管理したい
  • 年会費を安く(できれば無料に)抑えたい

ETCパーソナルカード

ETCパーソナルカードは、高速道路6社が共同で発行しているETCカードで、クレジットカード契約がない方でもETCを利用できます。

申込方法

ETCパーソナルカードの申込みは、専用Webサイトで利用申込書を作成し、事務局あてに郵送します。

詳しくはこちら

ETCパーソナルカードWebサービス

※外部サイトへ遷移します。

どんな人におすすめ?

  • クレジットカードを作る予定はないが、ETCカードだけ作りたい人

【法人向け】
法人用ETCカードの作り方

法人用ETCカード

法人用ETCカードも個人用ETCカード同様に、クレジットカード会社が発行するカードと、高速道路各社、高速道路共同組合などが発行するカードがあります。

法人用ETCカードの特徴

  • 1枚のクレジットカードで複数枚のETCカードを発行できる
  • 割引適用により経費削減が期待できる
  • 社員の立替払いや経費精算等の煩雑な事務が不要

申込方法

クレジットカードを
すでに契約している場合

カード会社のホームページ等を確認し、所定の方法で申込みましょう。個人と比べて紙で申込みを受け付けているケースが多いです。

クレジットカードを
契約していない場合

クレジットカードを新規で作る際に、ETCカードを同時に申込むことができます。クレジットカード会社の審査の後、登録の住所宛に郵送されます。

どんな人におすすめ?

  • 法人や個人事業主の方で有料道路の利用料金を削減したい
  • 交通費の管理や経理処理を効率化したい

ETCカードを利用するメリット

クレジットカードによる支払いでポイントがたまる

ETC専用カードを利用した際の通行料金はクレジットカードでの支払となり、クレジットカード会社が提供するポイントサービスの対象となります。ポイント還元率はクレジットカードによって異なるので、効率よくポイントをためたい場合はポイント還元率が高いクレジットカードをおすすめします。

ETCマイレージサービスの利用が可能

NEXCO東日本/中日本/西日本をはじめとした全国の道路事業者が運営するETCマイレージサービスというポイントサービスでは、通行料金の支払金額に応じてポイントがたまります。ポイントは還元額に交換して通行料金の支払に充当できます。

こちらのポイントは、クレジットカード会社等が提供するポイントサービスと併用してためることができます。

ETCマイレージサービス

※外部サイトへ遷移します。

さまざまな割引が適用される

ETCカードを利用すると「平日朝夕割引」や「休日割引」、「深夜割引」等、走行する時間帯によって通行料金が割引になります。

「ETC割引」ETC総合情報ポータルサイト

※外部サイトへ遷移します。

複数の車両で利用できる

ETCカードは車載器が設置されていれば自分のクルマやレンタカー等、複数の車両で利用することができます。
また、料金の支払金額はカード名義人に請求され、車両の所有者が支払う必要はありません。

  • ETCカードの他人への貸与は禁止されています。

ETCカードを作る・利用する際の3つの注意点

発行までに要する時間を考慮して申込む

ETCカードは最短即日で発行できるものから2週間ほどかかるものまで、カード会社によってさまざまです。利用したい日時までに間に合うように申込みましょう。

有効期限に注意して利用する

ETC専用カードにも、ETCパーソナルカードにも有効期限があります。一般的には3~5年ほどで、有効期限月の1~2ヵ月前に更新ETCカードが郵送されますので、ETCカードの差替え忘れに気を付ける必要があります。

有効期限が切れた状態でETC専用レーンを走行すると、ETCレーンの開閉バーが開かず、後続車両との事故が発生する可能性があります。

カードを挿入したまま車両を離れない

ETCカードは熱、磁気、衝撃、折り曲げなどに弱く、特に暑い時期には長時間車内に放置していると熱によりゆがみが生じて劣化が進んでしまうことがあります。

また、車載器に差し込んだままにしておくと、車上荒らし等により盗難被害にあう可能性があります。

ETCカードの選び方

年会費の有無のイメージ画像

クレジットカード会社が発行するETC専用カードを選ぶ際には、「年会費」や「ポイント還元率」、「クレジットカードに付帯する特典」に着目して選ぶ方法がおすすめです。

年会費や発行手数料はクレジットカード会社によって異なりますが、無料や年1回利用すれば次年度の年会費が無料になるクレジットカードがあるのでよく確認しましょう。

繰り返しになりますが、ETC専用カードを利用した際の通行料金はクレジットカードでの支払いとなり、クレジットカード会社が提供するポイントサービスの対象となります。ポイント還元率はクレジットカードによって異なるので、効率よくポイントをためたい場合はポイント還元率が高いクレジットカードがおトクです。

また、クレジットカードによっては、ロードサービス等のカーライフに活かせる特典が用意されているので、クレジットカードの特典もチェックしてはいかがでしょうか。

まとめ

ETCカードを作る際、通行料金をクレジットカードで支払うかどうかを選択することからはじまります。クレジットカード会社発行のETC専用カードの場合、「年会費や発行手数料の有無」や「ポイント還元率」を確認して、自分にあったカードを選ぶと良いでしょう。

りそなカードでは、JCBは年会費無料、Visaは年1回利用すれば次年度年会費無料で、会員専用Webサービスの「MyJCB」や「Vpass」から簡単にETC専用カードを申込むことができます。いざという運転のときのためにも、まずは1枚持っておくのはいかがでしょうか。
クレジットカードをお持ちでない方は、ポイントがたまりやすいりそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCB・VISAがオススメです。

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本記事は2023年2月16日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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