生命保険はいらないって本当?生命保険の必要性が高いのはどんな人?
公開日:2021/10/29
更新日:2026/06/08

生命保険の加入を迷っている方や、「生命保険は不要」と耳にした方のなかには、「本当に必要ないのだろうか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
たしかに、日本には公的医療保険制度があり、入院や手術をしても医療費の自己負担は原則1~3割程度です。
しかし、病気やケガで大きな手術や長期入院が必要になった場合、医療費が高額になるだけでなく、自己負担額の増加によって家計に影響が出る可能性があります。さらに、働けない期間が長引けば収入が減少し、万が一の際には生活費や教育資金、老後資金に不安が生じることも考えられます。
生命保険の加入は、家族構成や加入している社会保険制度、資産状況などをふまえて検討することが大切です。
また、近年は社会保障制度も変化しているため、すでに生命保険に加入している方も含めて、あらためて必要性を見直してみましょう。生命保険は、公的保障で不足する部分を補う「自助努力(私的保障)」の一つです。
この記事では、生命保険がいらないといわれる理由や加入しない場合のデメリット、生命保険の必要性が高い人と低い人の条件、生命保険の選び方などを解説します。
- 私が書きました
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証券会社、銀行、保険会社など金融機関での勤務を経てFP事務所開業。より豊かに自分らしく生きるためには、「お金と向き合うこと」が大切との想いから、相談・執筆・講師として活動。知識だけでない経験を踏まえたアドバイス、そしてサポートを提供。
- ※りそなグループが監修しています
生命保険は本当に
不要なのか?
保険は、契約者が保険料を出し合い大きな準備金をつくり、万が一のときに保険金を支払う、経済的に助け合う「相互扶助の精神」で成り立っています。
生命保険の種類には、主に死亡保険、医療保険、がん保険、個人年金保険などがあります。死亡保険は被保険者が死亡・高度障がい状態となったとき、医療保険は主に入院や手術をしたとき、がん保険は主にがんで入院や手術をしたときに保険金、または給付金が支払われます。
個人年金保険は、老後のために計画的に資金を積み立て、給付開始年齢になったら年金を受け取る生命保険です。
こうした役割を持つ生命保険は本当に不要でしょうか?事例をもとに考えてみましょう。
生命保険に加入している
日本人は約8割
生命保険文化センターの2025(令和7)年度「生活保障に関する調査」によると、生命保険の加入率は全体で80%、男性78.2%、女性81.5%です。加入率が最も高い世代は、男性で50歳代、女性で60歳代です。
生命保険が不要といわれる
3つの理由
先述のように、多くの方が生命保険に加入していますが、それでも生命保険は不要といわれることがあるのはなぜでしょうか?考えられる理由を3つ紹介します。
日本は国民皆保険制度だから
いずれにしても、公的制度だけでまかなうことはできないでしょう。
保険を利用する機会が少ないから
貯蓄しておけば困らないから
生命保険に入っていない
場合のデメリットは?
ここからは、生命保険に加入していない場合に起こりえるデメリットについて見ていきましょう。
遺された家族の生活維持が
困難になる可能性がある
大黒柱の方が亡くなった場合でも、遺された家族は、これまで通りの生活を維持していく必要があります。
遺族年金が受け取れる場合であっても、公的保障だけでは十分とは言えず、貯蓄の取崩しや就労収入によっても生活維持が困難になる可能性もあります。
専業主婦(夫)の方に万が一のことがあった場合には、家事代行や育児に関するアウトソーシングサービスを利用することも想定され、そういった場合には大きな経済的負担が予測されます。
子どもがいる家庭では、教育資金の捻出が厳しくなる可能性もあり、進路の選択肢が狭まることも考えられます。
万が一の際の公的保障とは?
| 子ども の数 |
年額 | 月額 |
|---|---|---|
| 1人 | 109万1,100円 | 約9万円 |
| 2人 | 133万4,900円 | 約11万1,000円 |
| 3人 | 141万6,200円 | 約11万8,000円 |
- ※令和8年度の金額に基づいています。
- ※月額は1,000円未満を切り捨て
| 平均標準 報酬月額 |
遺族厚生年金 (年額) |
遺族基礎年金 との合計 (年額) |
|---|---|---|
| 25万円 | 30万8,306円 | 139万9,406円 |
| 35万円 | 43万1,629円 | 152万2,729円 |
| 45万円 | 55万4,951円 | 164万6,051円 |
- ※令和8年度の金額に基づいています。
- ※年額は1円未満四捨五入
大きな手術や長期入院で家計に
負担がかかる可能性がある
ケガや病気で療養した場合、患者は医療費の1~3割を負担します。大きな手術や長期入院をし、医療費が高額になると自己負担額も大きくなります。
公的医療保険(国民健康保険、被用者保険、後期高齢者医療制度)の対象外となるものについては、「高額療養費制度」の対象外となり、全額自己負担しなければなりません。高額療養費制度の対象外になる項目には、以下のようなものが挙げられます。
- 差額ベッド代
- 先進医療(陽子線治療や重粒子線治療など)
- 入院中の食事代
- 自由診療
健康状態が理由で保険に入りたいタイミングで加入できない可能性がある
- 一般的な医療保険よりも保険料が高めになる
- 付加できる特約が少ない
- 一定期間給付額が制限される
老後資金が不足する
可能性がある
公的年金や貯蓄で老後の生活費をまかなう場合、老後資金が不足する可能性があります。自分や家族に介護が必要になると、生活費とは別に介護資金も用意しなければなりません。
生命保険文化センターの2025(令和7)年度「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る際の最低日常生活費は月額平均23万9,000円、ゆとりある老後生活を送るためには月額平均39万1,000円が必要とされています。
公的年金の月額受給額の平均は?
| 年度 | 老齢基礎年金 | 老齢厚生年金 (老齢基礎 年金を含む) |
|---|---|---|
| 令和4年度 | 5万6,316円 | 14万4,982円 |
| 令和5年度 | 5万7,584円 | 14万7,360円 |
| 令和6年度 | 5万9,310 円 | 15万1,142円 |
生命保険に入る
2つのメリット

生命保険はいらないといわれることもありますが、ここでは生命保険に加入するメリットを紹介します。
いざというときに備えられる
ケガや病気をしたときに生命保険に加入していれば給付金を受け取れる
| 通院特約 | 入院だけではなく、通院も保障 |
|---|---|
| がん診断 給付金 |
がんと診断されると一時金を受け取れる |
| 先進医療 特約 |
健康保険の対象とならない先進医療をうけた際の技術料を保障する特約 |
死亡はもちろん、ケガや病気で働けなくなった場合の経済的負担の回避
所得税と住民税の負担が減る
横スクロールできます。
| 所得税 | 住民税 | ||
|---|---|---|---|
| 年間払込保険料 | 控除額 | 年間払込保険料 | 控除額 |
| 2万円以下 | 払込保険料全額 | 1万2,000円以下 | 払込保険料全額 |
| 2万円超 | (払込保険料×2分の1) +1万円 |
1万2,000円超 | (払込保険料×2分の1) +6,000円 |
| 4万円以下 | 3万2,000円以下 | ||
| 4万円超 | (払込保険料×4分の1) +2万円 |
3万2,000円超 | (払込保険料×4分の1) +1万4,000円 |
| 8万円以下 | 5万6,000円以下 | ||
| 8万円超 | 一律4万円 | 5万6,000円超 | 一律2万8,000円 |
横スクロールできます。
| 所得税 | 住民税 | ||
|---|---|---|---|
| 年間払込保険料 | 控除額 | 年間払込保険料 | 控除額 |
| 2万5,000円以下 | 払込保険料全額 | 1万5,000円以下 | 払込保険料全額 |
| 2万5,000円超 | (払込保険料×2分の1) +1万2,500円 |
1万5,000円超 | (払込保険料×2分の1) +7,500円 |
| 5万円以下 | 4万円以下 | ||
| 5万円超 | (払込保険料×4分の1) +2万5,000円 |
4万円超 | (払込保険料×4分の1) +1万7,500円 |
| 10万円以下 | 7万円以下 | ||
| 10万円超 | 一律5万円 | 7万円超 | 一律3万5,000円 |
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生命保険の必要性が高い人
生命保険に加入する必要性の高い人はどのような人でしょうか?ここでは5つのケースを紹介します。
扶養する家族がいる人
貯蓄状況に不安がある人
老後資金を積み立てたい人
相続税対策を考えている人
死亡保険金の非課税限度額=500万円×法定相続人の数
- ※りそな銀行・埼玉りそな銀行のみ
個人事業主やフリーランスなど公的保障が薄い人
まとめ
生命保険の必要性は本人の家族構成や年代、加入している社会保険制度、資産状況によって異なります。「生命保険はいらない」といわれることもありますが、自身の状況と照らし合わせて慎重に検討することが必要です。
どのような保障がどれくらいの期間必要なのかを考えると、自分に合った保険がみえてきます。5年後、10年後、20年後の将来を見据え、今何が必要かを考えていきましょう。
「自分に合っている保険がわからない」「保障内容が十分か心配」という場合は、保険のプロに相談するのがおすすめです。定期的に相談して内容を見直すことで、そのときの状況に応じた最適な保障を選択できます。
国内最大級の有人店舗網があるりそなグループでは、ライフステージや収支状況に合わせ、すでに加入している他社の保険の見直しなどを含め、生命保険の相談を受け付けています。生命保険についてお悩みの方は、お気軽にりそなへご相談ください。
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本記事は2026年6月8日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。




