【初心者向け】生命保険とは?種類や選び方の基準をわかりやすく
解説

2023/03/09最終更新

【初心者向け】生命保険とは?種類や選び方の基準をわかりやすく解説

生活上のリスクに備える保険の一つに、生命保険があります。

生命保険は病気やケガ、死亡など、生活上のリスクに備えられる保険です。生命保険には保険の目的によって、定期保険や収入保障保険などさまざまな種類があります。

保険の種類ごとに保障内容や保険期間が異なるため、まずは保険の概要を知り、自身のライフスタイルに合った保険を選ぶようにしましょう。

この記事では、生命保険の特徴や仕組み、種類、自分に合った保険の選び方を解説します。記事を参考にしながら、自身にはどのような保険が必要か考えてみてください。

私が書きました
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元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行なう。メディアを通じて、より多くのお客様に金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。

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生命保険とは「日常の
リスク」に備える保険

生命保険とは「日常のリスク」に備える保険

生命保険にはどのような特徴があるのでしょうか。まずは、生命保険の概要や加入のメリットを解説します。

生命保険の特徴

生命保険は死亡や入院、治療、教育、老後の生活などに備える保険の総称です。保険の目的や特徴によって、定期保険、収入保障保険、養老保険、終身保険、がん保険などの種類があります。

保険の種類 特徴
一定の期間中に死亡した場合、保険金を受け取れる。一般的に満期保険金はない。
収入保障保険 一定の期間中に死亡した場合、契約時に定めた満期まで、年金形式または一括で保険金を受け取れる。一般的に満期保険金はない。
養老保険 一定の期間中、死亡した場合は死亡保険金が受け取れ、期間終了時に生存していた場合は満期保険金を受け取れる。死亡保険金と満期保険金は同額。
一生涯保障が続き、死亡した場合、保険金を受け取れる。満期保険金はない。
がんで入院、手術、死亡などした場合に保険金を受け取れる。一定期間を保障するタイプと、一生涯を保障するタイプがある。
病気やケガで入院したり、所定の手術を受けたときに、保険金が受け取れる。一定期間を保障するタイプと、一生涯を保障するタイプがある。
一定の年齢から年金を受け取れる。年金の受け取り期間は一定期間または一生涯から選択可能(一括受け取りも可能)。

生命保険のメリット

生命保険のメリットは2つあり、1つ目は万が一の経済的リスクに備えられる点にあります。病気やケガ、扶養者の死亡などによる経済的な負担は、いつ発生するかわかりません。貯蓄だけで、これらの経済的リスクに備えるのは難しいものです。

生命保険は貯蓄ではまかなえない、万が一の経済的リスクに備えるのに適しています。

2つ目のメリットは、税負担が軽減される点です。

生命保険に加入していると保険料控除の対象となり、住民税・所得税の負担が軽減されます。生命保険で死亡保険金が遺族に支払われる場合、法定相続人の数に応じて死亡保険金の一部または全部が非課税となるため、相続税対策にもなります。

さらに、生命保険の満期金や解約返戻金を一時所得として受け取ると、最大50万円までが非課税になるメリットもあります。

生命保険と医療保険は
どう違う?

生命保険とよく比較される保険の一つが、医療保険です。医療保険は生命保険の一部ですが、生命保険と医療保険が併記されている場合、生命保険は人の死亡に関する保障を、医療保険は病気やケガに関する保障を示す場合があります。

生命保険と医療保険は、保険の目的だけでなく保険金の受取人も異なります。生命保険の受取人は被保険者の配偶者や子であり、医療保険の受取人は被保険者本人です。

また、医療保険には民間の医療保険と公的医療保険制度がありますが、両者の性質は大きく異なります。

民間の医療保険は任意加入であり、保険適用時に請求することで保険金を受け取れるのが特徴です。一方の公的医療保険制度は全員加入であり、治療を受けた際に自己負担額を減らせるほか、治療費が一定額を超えた場合に高額療養費制度を利用できるなどの特徴があります。

生命保険の仕組み

生命保険の仕組み

生命保険はどのような仕組みで成り立っているのでしょうか。生命保険の仕組みと、保険料の算出方法を説明します。

生命保険は相互扶助で成り立つ

生命保険は、加入者同士の相互扶助によって成り立っています。大勢の契約者が保険料を出し合うことで、加入者に万が一のことがあった場合に保障を受け取れるようになっているのです。

生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%となっています。生命保険は多くの人が加入するからこそ成り立っている仕組みなのです。

出典:生命保険文化センター「2021年度生命保険に関する全国実態調査」

保険料は「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」で
決まる

生命保険に加入した際支払う保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定率をもとに算出されます。予定率は保険の種類や契約時期によって異なり、それぞれ以下のような特徴があります。

1予定死亡率

予定死亡率は、統計から性別・年齢別に算出した死亡率のことです。予定死亡率が高いと、支払われる保険金額が高くなるため、保険料も高くなります。

2予定利率

予定利率は、保険会社が見込んでいる運用利回りのことです。予定利率が高いと、運用で得られる収入が増えるため、保険料は安くなります。

3予定事業費率

予定事業費率は、保険会社が見込んでいる事業経費のことです。予定事業費率が高いと保険会社が必要とする経費が増えるため、保険料は高くなります。

生命保険は
大きく分けると4つ

生命保険は死亡保険、生存保険、生死混合保険、その他の保険の4つに分類できます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1死亡保険

死亡保険は、被保険者が死亡した場合や、所定の高度障害になった場合に保険金が支払われるタイプの保険です。死亡保険には、保障が一生涯続く終身保険や、一定期間のみ保障を受けられる定期保険、一定期間年金形式で保険金を受け取れる収入保障保険などがあります。

2生存保険

生存保険は、一定期間が過ぎるまで被保険者が生存していた場合に、保険金が支払われるタイプの保険です。被保険者が死亡した場合には、保険金は支払われませんが、保険契約に死亡保障をつけて死亡時の保障を手厚くすることもできます。現在日本で販売されている生存保険は、純粋な意味での生存保険はあまりなく、保険期間中に被保険者が死亡した場合、支払保険料相当額や解約返戻金額などを受け取れる個人年金保険や学資保険などがあります。

3生死混合保険

生死混合保険は、死亡保険と生存保険を組み合わせた保険です。保険期間内に被保険者が死亡または高度障害状態になった場合や、満期時に生存していた場合に保険金が支払われます。生死混合保険に該当するのは、養老保険などです。

保障・貯蓄両方の特性を持っている生死混合保険は、死亡保障のみを扱う保険よりも保険料が高い傾向があります。

4その他の保険

死亡保険、生存保険、生死混合保険のいずれにも該当しないタイプの保険もあります。医療保険やがん保険、介護保険などはその代表格であり、所定の病気やケガ、介護が必要な状況になったときに保険金が支払われる保険です。

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自分に合った
生命保険選びの基準

自分に合った生命保険選びの基準

生命保険は万が一に備える便利な保険ですが、保障を手厚くするために闇雲に保険に加入すると、保険料を支払うために家計が圧迫されてしまう可能性があります。保険に加入する際は、自身に必要な保険を、必要な分だけ利用することが大切です。

ここでは、保険選びの基準を3つ解説します。紹介する基準を参考に、自分に合った保険を選択してみてください。

1加入目的で選ぶ

老後資金にしたいのか、子どもの教育費にしたいのか、病気やケガに備えたいのかなど、誰のため・何のために備えるかによって必要な保険は異なります。

また、ライフステージによって必要な保障は変化します。結婚や子どもの誕生、住宅購入、子どもの独立、老後などのタイミングに合わせた保険の加入・見直しも大切です。

2保険金額で選ぶ

必要となる保険金額(保障額)で、保険を選択する方法もあります。手厚い保障にはそれだけ高い保険料が必要になる場合がほとんどです。

実際にどれくらいの保険金額が必要かを考える際は、保険の目的と併せて考えてみてください。

例えば、被保険者が死亡した際、遺族が問題なく生活できるよう生活費を確保したい場合、必要となる保険金額は「遺族の収入-遺族の支出」で大まかに算出できます。入院時の医療費や生活費をまかないたいのであれば、「入院中の収入-入院中の支出」を考えると、必要な保険金額が見えてきます。

何に備えて保険に加入するのか、必要な保険金額はどれくらいかを考え、過不足ない保険を選びましょう。必要な保険金額がわからない場合は、適正な保険金額について窓口などで相談するのもおすすめです。

3保障期間で選ぶ

生命保険には一定期間のみ保障される定期型と、保障が生涯続く終身型などの種類があります。一時的に保障を厚くしたい場合は定期型、一生涯にわたって継続的に保障を受けたい場合は終身型など、保険期間で保険を選ぶのもおすすめです。

例えば、子どもが独立するまでの保障を厚くしたい場合は、定期型の保険を利用してみましょう。子どもが独立して養育費が不要となった場合は、保障内容を見直して保険料を減らし、老後に向けて終身型の保険への加入を検討してみてください。

定期型と終身型はそれぞれメリット・デメリットがあり、状況によって使い分けることが大切です。

まとめ

生命保険は万が一のリスクに備えるための保険であり、保障目的などに応じてさまざまな種類があります。「誰の何に備えて」契約するのかを明らかにしたうえで、自身に合った保険を選びましょう。

自分に合った生命保険を探すのが難しい場合は、りそながおすすめです。りそななら、Webで必要な保険と保険料を無料で簡単に試算できる「保険アドバイス診断」が受けられます。

金融のプロに資産運用と保険のバランスを考慮した相談ができる体制も整っているため、これからの人生設計に合わせて、ぜひりそなの保険をご検討ください。

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本記事は2023年3月9日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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