【一人暮らしを始めたい方へ】初期費用の金額と賢く費用を抑える方法
2022/07/28最終更新
一人暮らしをはじめるにあたり、初期費用を支払うためのお金を準備しようと考えている方がいるかもしれません。一人暮らしの初期費用には、少なくとも家賃の4~6倍程度が必要です。
今回は、一人暮らしの初期費用の相場や内訳を紹介するとともに、初期費用を抑える方法を解説します。
また、初期費用を捻出できない場合の対処法についても紹介するので、参考にしてください。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
- ※りそなグループが監修しています
最低いくらあれば一人暮らしをはじめられる?
一般的には、一人暮らしの賃貸物件の契約時にかかる初期費用だけで、家賃の4~6倍(家賃4~6ヵ月分)程度が必要だといわれています。例えば、家賃が6万円の物件なら、契約時に24~36万円程度必要になる計算です。
さらに、一人暮らしをはじめるには、引越し費用や家具・家電購入費用などが追加になることも考慮しておかなければなりません。
ただし、一人暮らしの初期費用の相場はあくまで目安であり、物件選びや引越し条件などを工夫すれば、初期費用を抑えられます。まずは次章で、初期費用の詳しい内訳を確認しましょう。
一人暮らしにかかる初期費用の内訳と相場
一人暮らしにかかる初期費用には、大きく分けて賃貸契約費用、引越し費用、家具・家電購入費用の3つがあります。各費用の内訳や相場を見ていきましょう。
賃貸契約費用
前述したとおり、賃貸契約費用の相場は家賃の4~6倍程度です。その金額には、以下の費用が含まれます。
横スクロールできます。
賃貸契約費用の内訳 | 概要 |
---|---|
家賃 | 賃貸契約をする際には、入居月の家賃に加え、翌月分の家賃を支払う必要があります。入居月の家賃は、契約日に応じて日割り計算した金額を支払うのが一般的です。家賃には、エントランスや階段など、物件の共用部分の維持管理などに充てられる「共益費」も含まれます。 |
敷金 | 敷金とは、家賃滞納時の支払いや退去時の部屋の修繕費用などに充てるために、先に預けるお金のことです。退去後、部屋の修繕にかかった金額を差し引いて残金があれば、返還されます。家賃の1~2ヵ月分が目安です。 |
礼金 | 礼金とは、物件を貸し出している大家に対し、お礼として支払うお金のことです。家賃の1~2ヵ月分が目安で、敷金と同様に、賃貸契約にかかる初期費用のなかでは比較的大きな割合を占めます。ただし、敷金とは違い、返還されることはありません。 |
火災保険料 | 火災や落雷などにより、建物・家具に損害が生じた場合に備える保険として、契約時に加入するのが一般的です。物件が2年契約なら、2万円程度の支払いが発生します。 |
鍵交換料 | 鍵交換料とは、前入居者とは異なる鍵になるよう、防犯上の観点から鍵を交換するための費用です。目安として、1.5~2.5万円程度の支払いが発生します。 |
仲介手数料 | 仲介手数料とは、不動産会社を介して物件を借りる場合に、不動産会社へ支払う手数料です。「家賃の1ヵ月分+消費税まで」と法律で上限が定められているため、その範囲内で金額が設定されています。目安は、家賃の0.5~1ヵ月分+消費税です。 |
保証会社利用料 | 保証会社利用料は、保証会社を利用する場合に支払う費用です。入居者が万が一、家賃を支払えなくなったときには、連帯保証人ではなく保証会社が家賃の立て替えを行います。契約時には「初回保証料」として、家賃0.5~1ヵ月分を支払うのが一般的です。 |
引越し費用
引越し費用の内訳には、引越し業者への依頼費用や、梱包資材の準備にかかる費用が含まれます。
引越し業者への依頼費用は、引越しの時期・移動距離・荷物量で変動するため注意が必要です。例えば、新生活にともない引越す人が増える年度末・年度はじめは、その他の時期と比べ、引越し業者への依頼費用が高くなると想定されます。
一方、家族に協力してもらったり、自分でレンタカーを借りたりして引越しを済ませる場合は、梱包資材の準備にかかる費用を除き、引越し費用はかかりません。
家具・家電購入費用
初めて一人暮らしをするなら、生活に必要な家具・家電を一式準備する必要があります。一人暮らしに必要な家具・家電の例は、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、テーブル、カーテン、寝具類などです。
中古品ではなく、すべて新品を購入する場合は、15~20万円程度かかると見積もっておきましょう。
一人暮らしにかかる初期費用を抑える方法
次に、一人暮らしの初期費用を抑えるポイントについて解説します。
家賃が安い物件やフリーレント物件を選ぶ
上記の「一人暮らしにかかる初期費用の内訳と相場」では、敷金と礼金が「家賃の1~2ヵ月分」、仲介手数料と保証会社利用料が「家賃の0.5~1ヵ月分」と紹介しました。
つまり、家賃が高くなればなるほど、「家賃の○ヵ月分」で計算される費用も連動して増えるということです。初期費用を抑えるには、許容できる範囲内で家賃を抑えるのが基本といえます。
初期費用を抑えるには、駅から離れた物件や築年数が古い物件を選んで月々の家賃を抑える方法、家賃が一定期間無料の「フリーレント物件」を選ぶ方法などがあります。
ただし、フリーレント物件の場合、無料期間経過後の家賃が相場より高めに設定されているケースがあるため、慎重に検討しなければなりません。
敷金・礼金がかからない
物件を選ぶ
敷金と礼金は、それぞれ家賃の1~2ヵ月分が目安のため、敷金・礼金がともにかからない「ゼロゼロ物件」を選べば、家賃2~4ヵ月分の初期費用をカットできます。
ただし、敷金がない分、退去時に修繕費用・クリーニング代を別途徴収されるかもしれません。また、フリーレント物件のように、家賃が相場より高めに設定されていることがあるため注意が必要です。
閑散期またはフリー便で
引越しする
引越し業者の繁忙期である年度末・年度はじめに引越しをすると、通常の倍近くの引越し費用がかかるおそれがあります。可能なら繁忙期を避け、梅雨の時期や年末年始などの閑散期に引越しましょう。ただし、閑散期は業者によって異なります。
また、引越し作業の開始時間を業者が決める「フリー便」と呼ばれるプランなら、通常のプランよりも引越し費用を抑えることが可能です。フリー便は、別の引越し業務の合間に引越し作業をすることになるため、引越し当日のスケジュールを調整しにくくなります。そういったデメリットも踏まえつつ、自分に合う引越し方法を選びましょう。
家具・家電をレンタルする
家具・家電をすべて購入すると、まとまった支出が発生するうえ、仮に購入した家具・家電がイメージと異なり購入し直すことになれば、余分な費用がかかります。そのようなリスクを避けるためにも、家具・家電の一部はレンタルしたり、家族や友人から譲ってもらったりするなどの選択肢を検討してみてください。
また、毎月定額のサブスクリプションサービスなら、必要な家具・家電を必要な期間だけ借りられます。一時的に一人暮らしをする方や、定期的な引越しが予想される方におすすめです。
初期費用を支払えない場合は?
一人暮らしをはじめる際には、賃貸契約費用、引越し費用、家具・家電購入費用などの初期費用に加え、生活費も確保する必要があります。そのため、初期費用を工面するのが難しい方もいるかもしれません。
初期費用を支払えない場合は、以下の方法を検討してみてください。
カードローンでお金を借りる
初期費用を支払えない場合は、カードローンでまとまったお金を借り、毎月一定額ずつ返済してはいかがでしょうか。
カードローンと聞くと馴染みがないかもしれませんが、原則として使い道が自由で、限度額の範囲内なら何度でも借入れできるなど、利便性に優れています。例えば、金利13.5%で20万円借入れた場合、毎月1万円ずつの返済で返済期間は約2年です。
急いでいる場合は、申込みから契約までがアプリやWebなどで完結し、すぐに借入れできるカードローンを選ぶとよいでしょう。
なお、お金を借りる方法には、クレジットカードのキャッシングもあります。ただし、場合によっては、キャッシングで複数回に分けて返済する際の手数料よりも、限度額に応じて変動するカードローンの金利のほうが低くなるかもしれません。
りそなのカードローンなら、対象のATMだけでなく、スマートフォンアプリで簡単に追加返済が可能です。自動引き落としによる毎月の返済とは別に、「ボーナスが入った」など、お金に余裕ができたときにこまめに追加返済することで、利息の軽減・返済期間の短縮につながります。
クレジットカードで
分割払いする
まとまったお金を用意できない場合は、クレジットカードで分割払いする方法もあります。賃貸契約費用、引越し費用、家具・家電購入費用をすべてクレジットカードで分割払いすれば、支払いの負担を分散させつつ、ポイントをためることも可能です。
ただし、そもそもクレジットカードでの分割払いが可能な不動産会社・引越し業者を選ばなければならない点と、分割回数に応じた手数料がかかる点には注意しましょう。
このように、初期費用を工面する方法には、カードローンでお金を借りる方法やクレジットカードで分割払いする方法があります。それぞれ特徴が異なるため、しっかりと比較検討し、状況に応じて使い分けてみてください。
まとめ
一人暮らしの初期費用は、少なくとも家賃の4~6倍程度が必要です。この金額は、賃貸契約費用にかかる初期費用であり、引越し費用や家具・家電購入費用なども確保する必要があります。
これらの初期費用を抑えるポイントは、次のとおりです。
- 家賃が安い物件やフリーレント物件を選ぶ
- 敷金・礼金がかからない物件を選ぶ
- 閑散期またはフリー便で引越しする
- 家具・家電をレンタルする
しかし、それでも初期費用を支払えない場合は、カードローンでお金を借りるなどの選択肢も検討してみましょう。
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本記事は2022年7月時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。