スマホ決済とは?やり方、仕組み、メリットなど今さら聞けない基礎知識まとめ

コンビニや飲食店での支払時に、スマホを専用機器にかざしている人を見る機会が増えました。スマホ決済サービスを提供する企業も増え、レジの横には「○○Pay」というロゴシールを見かけます。ただ、クレジットカードなど他のキャッシュレス決済方法に比べると、まだなじみがないという人もいらっしゃるようです。

そんな方のために、「スマホ決済の概要」と、「どのような種類があるのか」を、メリットとデメリットをあわせて解説します。

私が書きました
主なキャリア

生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。

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スマホ決済とは?

スマホ決済とは、いわゆるキャッシュレス決済方法の1つ。スマホにインストールしておいた専用アプリを用いて支払いをします。

スマホ決済を利用すれば、スマホ1台で買い物やサービスの利用ができるため、財布を持ち歩く必要がなくなります。経済産業省が推し進めるキャッシュレス・ポイント還元の影響もあり、近年急速に利用が広がっているのが、スマホ決済です。

スマホ決済は大きく分けて2種類!それぞれの使用方法・仕組みを紹介

「スマホ決済」の方法は2種類に分けられます。それぞれの仕組みを見ていきましょう。

非接触型決済(非接触IC決済)

スマホに搭載されたNFC・FeliCa・Bluetoothなど無線通信系の技術を利用した決済方法です。スマホの決済アプリにクレジットカードやデビットカード、電子マネーなどを登録しておき、支払時にスマホを専用の端末にかざして決済します。

非接触IC決済タイプのスマホ決済サービスには、次のようなものがあります。

  • Suicaなどの交通系ICカード
  • Edy
  • nanacoなどの電子マネーカード
  • QUICPayなど

QRコード決済

QRコード決済は、決済方法が2通りあります。1つ目は、インストールしておいたスマホのアプリを立ち上げてQRコードやバーコードを表示させ、画面を店側に読み取ってもらう方法です。2つ目は、店側のQRコードやバーコードをスマホで読み取る方法です。

QRコードタイプのスマホ決済サービスには、次のようなものがあります。

  • PayPay
  • LINE Pay
  • au PAY
  • 楽天ペイ
  • メルペイ
  • ゆうちょPayなど

スマホ決済の支払い方法は「前払い」「即時支払い」「後払い」の3通り

キャッシュレス決済には、「前払い」「即時払い」「後払い」の3通りがありますが、スマホ決済においても同様です。それぞれの仕組みや特徴を見ていきましょう。

前払い(プリペイド、チャージ)

事前にスマホ決済アプリにお金をチャージしておき、支払いの都度、チャージ分から引落しとなるのが「前払い」です。あらかじめチャージしておいた範囲内のみ利用可となっているため、使いすぎが心配な方に向いています。

ちなみに、チャージ分がなくなれば追加チャージも可能です。また、クレジットカードと連携させたオートチャージ機能を提供しているサービスもあります。設定方法によっては自動でチャージされ、想像以上にたくさん使ってしまう可能性もあります。注意しましょう。

前払いタイプのスマホ決済サービスには次のようなものがあります。

  • モバイルSuica
  • 楽天Edy
  • モバイルWAONなど

即時支払い(リアルタイムペイメント)

デビットカード同様、レジで決済時に口座残高から利用額が引落とされるのが「即時支払い」です。設定した銀行口座に入っている金額以上は、利用できません。

即時支払い方法に対応しているスマホ決済サービスには次のようなものがあります。

  • ゆうちょPayなど

後払い(ポストペイ)

あらかじめ登録しておいたクレジットカードの利用代金と一緒に請求されるのが「後払い」です。クレジットカードで支払いする際には暗証番号の入力やサインが必要になりますが、同じ後払い方式でもスマホ決済の場合には暗証番号やサインは不要。レジでスムーズに決済ができます。

後払い方法に対応しているスマホ決済サービスには次のようなものがあります。

  • iD(他の方法でも利用可能)
  • QUICPayなど

3通りの支払い方法を紹介しましたが、「紐付けできるカード類」「チャージ上限額」「1回あたりの決済上限額」などはサービスによって異なります。利用前に確認するようにしましょう。

スマホ決済のメリット・デメリット

ここからはスマホ決済のメリット・デメリットについて解説します。

スマホ決済のメリット

お財布不要!とにかく便利ではやい

スマホを取り出しかざすだけで支払いが完了するスマホ決済。「支払いのスピードがはやい」という点が最大のメリットです。

ポイント還元でお得

クレジットカードと同様に、利用に応じてポイントが還元されます。還元率は、サービス業者によって異なりますが、現在の還元率は0.5~3%と高め。また、加盟店で利用できる割引クーポンの提供やキャンペーン時にはお得なサービスを提供している業者もあります。

もちろん、現在政府が実施しているキャッシュレス・ポイント還元制度の対象にもなっています。賢く利用することで家計の節約に役立てることができそうです。

ATMで現金を下ろす回数が少なくなる

手元に現金が必要なケースが少なくなるため、ATMを利用する機会が減ります。低金利の状況下では1年間で付与された利息額より1回あたりの手数料額が大きい場合もあります。スマホ決済にすれば、そのような手間や費用が少なくなります。

支払い履歴などを簡単に確認できる

スマホ決済は、利用後すぐに支払い履歴を確認することができます。支出管理を簡単に行うことができる点も魅力です。

セキュリティ面も安心

スマホに暗証コードや指紋認証を設定しておくことで、他人に使われにくくなる点もメリットのひとつ。通知機能を設定しておけば、不正に利用されても発見がはやくなります。また、被害に遭っても(サービス業者によっては)補償制度があります。

審査不要で使える

スマホ決済には審査がありません。決済アプリをインストールし、チャージやカードへの紐付けなどの必要な操作をすればすぐに利用することができます。

個人間の送金に対応したサービスもある

スマホ決済サービス業者の中には、個人間の送金サービスを提供しているところもあります。たとえば、宴会の席での割り勘を行うときなどに便利です。

スマホ決済のデメリット

一方、スマホ決済にはデメリットもあります。

スマホの充電が切れると使えない

スマホの充電が切れてしまうと利用できません。また、通信環境が不安定なところではアプリの立ち上げに時間がかかる場合もあるので注意が必要です(一部、モバイルnanacoをはじめとしたおサイフケータイの機能を利用した決済では、スマホの電源をオフにしていても利用できるものがあります)。

各サービスの加盟店でなければ使えない

自分が利用しているスマホ決済サービスの加盟店でなければ利用できません。経済産業省が推進しているキャッシュレス・ポイント還元制度もあり、スマホ決済を導入する店舗は増えていますが、支払いの前に念のため確認するようにしましょう。

初期設定が必要

スマホの機種変更をした場合には、移行手続きが必要です。利用するサービスによりますが、機種変更前にアカウントの確認が必要な場合もあります。

知っておきたいスマホ決済の注意点5選

ここからは、スマホ決済を利用するうえでの注意点を紹介します。

事前に認証設定をしておく

スマホを紛失したり盗難に遭ったりしたときのことを考えて、スマホの認証設定をしておきましょう。認証設定の種類には、パスワードや生体認証などがありますが、不正防止を強化したい人は指紋認証や顔認証などの生体認証をおすすめします。

トラブル時の窓口を確認しておく

スマホ決済はアプリで支払い履歴や利用通知を確認することができます。しかし念のため、不正利用などのトラブルがあった場合の対応窓口(サービス事業者など)を確認しておきましょう。

スマホ紛失時は利用停止の手続きをする

認証設定をしても、不正利用のリスクを完全に抑えることはできません。スマホを紛失した場合にはスマホ決済サービスの利用停止の手続きをしましょう。

画面が割れていると使えない場合がある

スマホの画面が割れていると、QRコードやバーコードを正確に表示できないことがあります。また、スマホのカメラが壊れるとQRコードやバーコードを読み取れなくなる可能性があります。キズや衝撃からスマホを守るフィルムなどで、端末をきちんと保護しておきましょう。

子供に使わせる際はルールを決める

子供にスマホ決済の利用を許可する際は、事前に話し合い、ルールを決めておきましょう。例えば、「前払いのチャージタイプのみ」「チャージは月いくらまで」など、「お小遣いを電子マネーで与える」という方法も良いかもしれません。

まとめ

政府のキャッシュレス・ポイント還元事業の影響もあり、スマホ決済を利用する人は増えてきています。しかし、便利だからといって自動チャージ設定などにしていると、意図せずに使いすぎる可能性もあります。スマホ決済サービスの仕組みを確認し、心配な方は使いすぎのリスクを抑えられる方法を選びましょう。

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本記事は2020年3月時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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