スマホ決済とは?やり方や仕組み、メリット・デメリットなど基礎知識まとめ
公開日:2020/03/30
更新日:2025/09/05

スマホ決済に興味はあっても、アプリの登録方法や支払い手順が分からず不安を感じる人は少なくありません。特に、銀行口座やカードの登録方法、紛失時の安全性に疑問を持つ方もいるかもしれません。
ですが、スマホ決済は、一般的に専用アプリに口座やカードを登録するだけで利用ができ、また、指紋認証や利用通知などのセキュリティ機能も備わっているため、とても魅力的な決済方法です。
本記事では、代表的なスマホ決済の種類や使い方に加えて、メリット・デメリットや選び方のポイントを解説します。これから利用をはじめたい人は、ぜひ参考にしてください。
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元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行う。メディアを通じて、より多くのお客さまに金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。
- ※りそなグループが監修しています
スマホ決済とは?
スマホ決済とは、いわゆるキャッシュレス決済方法の1つ。スマホにインストールしておいた専用アプリを用いて支払いをします。
スマホ決済は、スマホ1台で買い物やサービスの利用ができる決済方法のため、財布を持ち歩く必要がなくなる利便性から、近年急速に利用が広がっています。
スマホ決済は大きく分けて3種類!それぞれの使用方法・仕組み
「スマホ決済」の方法は3種類に分けられます。それぞれの仕組みを見ていきましょう。
非接触型決済(タッチ決済)
非接触型決済(タッチ決済)は、ICカードやICチップ内蔵のスマホによる無線通信を利用した決済方法です。スマホの決済アプリにクレジットカードやデビットカード、電子マネーなどを登録しておき、支払時にスマホを専用の端末にかざして決済します。
クレジットカードのように暗証番号を入力せずとも決済でき、スピーディーに使用できる点が魅力の1つです。
タッチ決済タイプのスマホ決済サービスには、次のようなものがあります。
- Apple Pay
- Google PayTM
- Suicaなどの交通系ICカード
- nanacoなどの電子マネーカード
- QUICPayなど
なお、りそなデビットカード(Visa)はApple PayとGoogle Payの登録が可能です。詳細は下記を参考にしてください。
QRコード決済
QRコード決済とは、QRコードやバーコードを使う決済方法で、2通りの支払方法があります。1つ目は、インストールしておいたスマホのアプリを立ち上げてQRコードやバーコードを表示させ、画面を店側に読み取ってもらう方法です。2つ目は、店側のQRコードやバーコードをスマホで読み取る方法です。
QRコード決済タイプのスマホ決済サービスには、次のようなものがあります。
- PayPay
- au PAY
- 楽天ペイ
- メルペイ
- ゆうちょPayなど
キャリア決済
キャリア決済とは、携帯電話の通信料金と購入したい商品の金額を合算して支払う決済方法です。クレジットカードを使用せずに、スマートフォンのアプリ課金やオンラインショッピングなどの支払いができます。
クレジットカードをお持ちでない方や、インターネット上の買い物でクレジットカードを使用することに抵抗がある方でも手軽に利用できるのが特徴です。
スマホ決済の支払方法は「前払い」「即時払い」「後払い」の3通り
キャッシュレス決済には、「前払い」「即時払い」「後払い」の3通りがありますが、スマホ決済においても同様です。それぞれの仕組みや特徴を見ていきましょう。
前払い(プリペイド、チャージ)
事前にスマホ決済アプリにお金をチャージしておき、チャージ分から支払いをするのが「前払い」です。あらかじめチャージしておいた金額の範囲内で支払いをするため、使いすぎが心配な方に向いています。
ちなみに、チャージ分がなくなれば追加チャージも可能です。また、クレジットカードと連携させたオートチャージ機能を提供しているサービスもあります。設定方法によっては自動でチャージされ、想像以上にたくさん使ってしまう可能性もあります。注意しましょう。
前払いタイプのスマホ決済サービスには次のようなものがあります。
- モバイルSuica
- 楽天Edy
- モバイルWAONなど
即時払い(リアルタイムペイメント)
決済時に口座残高から利用額が引落されるのが「即時払い」です。設定した銀行口座に入っている金額を超えては、利用できません。
即時払いに対応しているスマホ決済サービスには次のようなものがあります。
- ゆうちょPayなど
後払い(ポストペイ)
あらかじめ登録しておいたクレジットカードの利用代金と一緒に請求されるのが「後払い」です。クレジットカードで支払いする際には暗証番号の入力が必要な場合もありますが、同じ後払い方式でもスマホ決済の場合には暗証番号は不要。店頭でスムーズに決済ができます。
後払い方法に対応しているスマホ決済サービスには次のようなものがあります。
- iD(他の方法でも利用可能)
- QUICPayなど
3通りの支払方法を紹介しましたが、「紐付けできるカード類」「チャージ上限額」「1回あたりの決済上限額」などはサービスによって異なります。また、ApplePayとGooglePayの支払方法は、設定した決済手段(クレジットカードやデビットカード等)によって異なります。利用前に確認するようにしましょう。
スマホ決済の6つのメリット
ここからはスマホ決済のメリット・デメリットについて解説します。
お財布不要!とにかく便利で早い
スマートフォンだけで支払いが完了するスマホ決済。現金やカードなしで、スマートフォンを端末にかざす、あるいは金額を入力するなどの方法でスムーズに支払いが完了します。この「支払いのスピードが早い」という点が最大のメリットです。
ポイント還元でお得
カード決済と同様に、利用に応じてポイントが還元されます。還元率は決済事業者によって異なります。また、加盟店で利用できる割引クーポンや、キャンペーン時にはお得なサービスを提供している決済事業者もあります。
賢く利用することで家計の節約に役立てることができそうです。
支払い履歴などを簡単に確認できる
スマホ決済は、利用後すぐにアプリで支払い履歴を確認できることが大半です。月ごとの利用状況や利用した店舗が確認でき、支出管理を簡単に行うことができる点も魅力です。
セキュリティ面も安心
スマホにパスワードや生体認証を設定しておくことで、他人に使われにくくなる点もメリットの1つ。通知機能を設定しておけば、不正利用されても気づきやすくなります。また、被害に遭っても(決済事業者によっては)補償制度があります。
審査不要で使える
スマホ決済には審査がありません。決済アプリをインストールし、チャージやカードへの紐付けなどの必要な操作をすればすぐに利用できます。
個人間の送金に対応したサービスもある
スマホ決済事業者の中には、個人間の送金サービスを提供しているところもあります。たとえば、宴会の席での割り勘を行うときなどに便利です。
スマホ決済の4つのデメリット
一方、スマホ決済にはデメリットもあります。
スマホの充電が切れると使えない
スマホの充電が切れてしまうと利用できません。また、通信環境が不安定なところではアプリの立ち上げに時間がかかる場合もあるので注意が必要です(一部、モバイルnanacoをはじめとしたおサイフケータイの機能を利用した決済では、スマホの電源をオフにしていても利用できるものがあります)。
各サービスの加盟店でなければ使えない
自分が利用しているスマホ決済サービスの加盟店でなければ利用できません。スマホ決済を導入する店舗は増えていますが、一部の店舗では、現金支払いまたはカード決済しか利用できない場合があるため、支払いの前に確認するようにしましょう。
スマホ決済をはじめるには設定が必要
スマホの機種変更をした場合には、移行手続きが必要です。利用するサービスによりますが、機種変更前にアカウントの確認が必要な場合もあります。
支出が増えてしまう可能性がある
スマホ決済は手軽に短時間で決済でき、使っている感覚が薄くなりやすいため、使いすぎに注意が必要です。
使いすぎを防ぐためには、スマホや家計管理サービスを活用して支出を把握することも工夫の一つです。銀行口座やクレジットカードと連携できる家計簿アプリを使えば、支出が自動で反映されるため手間なく管理できます。
さらに、利用履歴をこまめに確認し、予算機能や通知機能を活用することで、無駄遣いを防ぎやすくなります。
スマホ決済を利用する際に知っておきたい注意点
ここからは、スマホ決済を利用するうえでの注意点を紹介します。
①事前にセキュリティ対策をしておく
スマホを紛失あるいは盗難に遭ったときのことを考えて、スマホの認証設定をしておきましょう。
認証設定とは、スマホ決済の利用者が本人であることを確認するためのセキュリティ機能です。他人による、不正な送金や利用を防ぐ役割があります。
認証設定の種類には、パスワードや生体認証などがありますが、セキュリティ対策を強化したい方には指紋認証や顔認証などの生体認証がおすすめです。
②補償内容・トラブル時の窓口を確認しておく
スマホ決済はアプリで支払い履歴や利用通知を確認できます。しかし念のため、不正利用などのトラブルがあった場合の対応窓口(決済事業者など)を確認しておきましょう。
不正利用に対する補償が用意されている場合もあります。ただし、補償には申請期限が定められていることもあるため、トラブル時に慌てないよう事前の確認が大切です。
③スマホ紛失時は利用停止の手続きをする
認証設定をしても、不正利用のリスクを完全に抑えることはできません。スマホを紛失した場合にはスマホ決済サービスの利用停止の手続きをしましょう。
④子どもに使わせる際はルールを決める
子どもにスマホ決済の利用を許可する際は、事前に話し合い、ルールを決めておきましょう。たとえば、支払方法を前払いのチャージタイプのみに限定すると、あらかじめチャージした金額の範囲内でしか支払いができないため、使いすぎを防ぐことができるでしょう。
自分に合ったスマホ決済を選ぶためのポイント4つ
自分に合ったスマホ決済を選ぶためには、利用できる店舗数やポイント還元、支払方式などを確認することが大事です。
利用できる店舗数が多くあるか
選択するスマホ決済サービスは、利用できる店舗数によって日常生活での使いやすさが変わります。自宅や職場周辺のよく利用するコンビニやスーパーでは、どのスマホ決済サービスが利用できるか確認しておくとよいでしょう。
また、利用するオンラインショップがあれば、そこでも対応しているか確認しておくことがおすすめです。
なお、スマホ決済サービスによっては、公共料金の支払いも可能な場合があります。
ポイント還元率や特典の有無
どのスマホ決済サービスを利用するかを判断する際は、ポイントの還元率や特典の有無のチェックが大切です。普段利用する店舗が、スマホ決済サービスが打ち出すキャンペーンのポイントアップや特典の対象かどうかを確認しましょう。
また、チャージ方法にカード決済を利用する場合は、スマホ決済サービスのポイントとクレジットカード等の双方にポイントがたまる場合があります。
たまったポイントが決済時に利用できれば節約にもつながるため、ポイントの利用方法も確認することが大事です。
チャージ方法や支払方式が豊富
スマホ決済サービスの会社ごとにチャージ方法は異なります。たとえば、銀行口座から直接チャージ、コンビニのレジでチャージ、カード決済によるチャージなどです。
カード決済を利用したくない方は、銀行口座から直接チャージができるスマホ決済サービスを選択する必要があります。
一方、普段利用しているクレジットカード・デビットカードのポイントをためたいと考える方は、連携できるかの確認が大切です。
なお、バーコード決済やQRコード決済など支払形式にも違いがあるため、使用する前に確認しておきましょう。
送金や割り勘機能の有無
スマホ決済サービスでは、同じアプリを利用しているユーザー同士で送金できる場合があります。送金や割り勘機能がついていれば、友人や家族との集まりでも簡単に精算でき、支払いをする際に大変便利です
友人や家族との集まりが多い方は、どのスマホ決済サービスを多く利用しているかも確認しておくとよいでしょう。
まとめ
スマホ決済は、現金やカードを持ち歩かなくても利用できる便利な支払方法です。しかし、便利だからといって自動チャージ設定などにしていると、意図せずに使いすぎる可能性もあります。スマホ決済サービスの仕組みを確認し、心配な方は使いすぎのリスクを抑えられる方法を選びましょう。
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本記事は2025年9月5日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。
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- ※PayPayは、PayPay株式会社の登録商標です。
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