デビットカードのメリット・デメリットとは?セキュリティは怖くない?

経済産業省が推進しているキャッシュレス・ポイント還元制度の影響もあり、デビットカードを利用する方も増えているようです。しかし、デビットカードがどのようなものかわからないという人もいるでしょう。今回はデビットカードの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
そもそもデビットカードってなに?どんな仕組み?
デビットカードとは、ひと言でいうと利用と同時に自分の銀行口座から利用額が引落とされるカードのことです。指定日に利用額が引落とされる後払いタイプのクレジットカードとは違い、即時払い方式を採用しています。しかしクレジットカードと同じように、コンビニやスーパー、インターネットショッピングなど、さまざまなシーンで使うことができます。
ひとくちにデビットカードといっても大きく2種類があります。一つは、J-Debit(ジェイ・デビット)と呼ばれるもの、もう一つは国際デビットと呼ばれるものです。
J-Debitは、ATMなどで利用しているキャッシュカードを使ってショッピングでの支払いもできるというもので、J-Debitの加盟店でのみ利用できます。加盟店は日本全国にありますが、日本国内でしか利用できません。
一方、国際デビットは、Visaなどの国際ブランドと提携しているデビットカードです。Visaデビットであれば世界中のVisa加盟店で利用することができます。海外旅行先での買い物に国際デビットを利用すれば、現地通貨での利用相当額が円換算され、即時に日本の銀行口座から引落とされます。事前に現金を換金しておく必要もなく、便利に使えるでしょう。
デビットカードを持つ4つのメリット
このように買い物等様々なシーンで利用できるデビットカードですが、より具体的にデビットカードのメリットを見ていきましょう。
使いすぎる心配がない
デビットカードのメリットとして、まず挙げられるのが使いすぎの心配がないことでしょう。デビットカードは、自分の預金口座残高の範囲内で利用できる決済方法です。クレジットカードのように与信枠があるわけではなく、預金残高以上に使いすぎる心配がありません。
さらに利用額をセーブしたい人は、利用限度額を設定することも可能です。また、支払いをすると即座に口座から利用額が引落とされる仕組みのため、クレジットカードのように分割払いやリボ払いはありません。自分の支払い能力以上に使ってしまうリスクがなく、安心して使えるのはメリットといえるでしょう。
原則、審査なしで発行できる
クレジットカードでは、申込み時に審査がおこなわれ、審査の結果に応じて与信枠が決定されます。一方、デビットカードは与信枠がなく口座残高までしか利用できないため、原則審査なしで発行してもらうことが可能です。また、クレジットカードは通常18歳以上から申込み可能なのに対し、デビットカードは15歳~16歳以上と早い段階で申込みできます。
お金の管理が簡単
デビットカードは支出管理もしやすくなるメリットがあります。例えば、銀行口座から現金を引出す際、引出したことの履歴は通帳に残りますが、当然「引出したお金をどのように使ったか」は残りません。一方、デビットカードであれば、利用した店舗などの決済情報の履歴が通帳に記録されるため、「いつ、なにに、いくら使ったか」が一目瞭然でわかります。また、アプリのあるデビットカードであれば、スマートフォンから口座の履歴とデビットカードの履歴を確認できるため、すぐに通帳記帳できない場合でも確認できて便利です。
ATM手数料が不要な場合やポイントでお得な場合も
デビットカードは、現金の代わりとして決済するため、ATMで現金を引出す必要がありません。ATMでお金を引出す際に生じる手数料やATMに行く手間、ATMの利用時間帯等を気にすることが少なくなるのは、大きなメリットといえるでしょう。
また、デビットカードを発行している銀行によっても異なりますが、利用にあわせてポイントが付くデビットカードも多数ありお得です。政府もキャッシュレス決済の普及を目的にさまざまな政策を検討・実施しています。
デビットカードにデメリットはある?
デビットカードには、多くのメリットがあることを見てきましたが、デメリットもあります。
分割・リボ払いによる後払い(ポストペイ)ができない
デビットカードは支払いをすると即時に口座から利用額が引落とされる即時払いです。そのため、クレジットカードのように分割払いやリボ払いがありません。そもそも口座残高までしか利用できないため、口座残高以上の買い物がしたい場合にはデメリットになります。
しかし、クレジットカードであっても自分の支払い能力以上の買い物は控えるべきですから、残高以上に利用できないことはメリットと捉えることもできます。
ETCカードの発行や一部利用できない場合がある
デビットカードは、高速道路などの各有料道路やガソリンスタンドなど、支払いに使えない場所も一部あります。高速道路をよく利用する人にとってETCカードは便利なカードですが、ETCカードの発行には与信枠が必須とされているものが多く、基本的にデビットカードでは発行が難しくなっています。
また、クレジットカードであれば、携帯電話料金やプロバイダ料金、生命保険料といった毎月の自動引落としをクレジットカード経由で支払うことでカードのポイントを得ることが可能な場合があります。ですが、デビットカードではこのような毎月の料金引落としには利用できないケースもあります。
デビットカードはセキュリティが怖い……?
デビットカードのセキュリティや補償に関して大切なポイントも知っておきましょう。
補償
デビットカードは、基本的に「ショッピング保険」および「不正利用補償」が付帯されています。
ショッピング保険
ショッピング保険とは、そのカードを利用して買い物した品物が盗難に遭ったり、破損したりした場合に補償される保険です。デビットカードの種類や発行する銀行によって買い物が国内か海外かを問わず補償されるものもあれば、海外での買い物に限られるものもあります。商品によっては保険の対象にならない場合もあるため注意しましょう。
不正利用補償
不正利用補償は、カードの偽造や盗難などで第三者に不正利用された場合の補償です。補償額に上限はありますが、補償される制度があることは安心ですね。ただし、ショッピングの場合も不正利用の場合も、すべてのケースが補償されるわけではありません。
万が一に備えた補償があるとはいえ、気を緩めず、次に紹介するような対策でセキュリティ意識を強く持ち、自分のお金を不正利用から守るようにしましょう。
盗難・紛失時には利用の即時停止
盗難に遭ってしまった際や、紛失した際には、カード発行の金融機関の支店もしくはお客様センターなどに連絡することで即時に利用できない状態にすることができます。こうすることで、第三者による不正利用の防止が可能です。万が一の紛失や盗難に備えて、連絡先を確認し携帯電話や手帳などで管理しておくようにしましょう。
カード利用時に届くメールを確認
デビットカードを利用すると、利用した旨の詳細メールが登録しているメールアドレスに届きます。そのため、万が一不正利用された場合は、利用確認メールですぐに気付くことができるでしょう。メールアドレスが複数ある人は、普段よく使っているメールアドレスを登録し、確認しやすい状態にしておくのが賢明です。
デビットカードはどうやって作る?選び方は?
実際にデビットカードを作る場合は、「どのデビットカードを申込むか」決めなければなりません。デビットカードの選び方の基準をいくつか紹介します。
年会費を確認して選ぶ
デビットカードは、発行する銀行によって年会費がかかる場合があります。年会費がかかる場合の金額は銀行によって異なりますが、1,100円(税込み)程度のところが多いようです。デビットカードを選ぶときには、年会費がかかるかどうかを確認しましょう。なお、初年度は無料でも2年目から年会費が発生することもありますので注意が必要です。
ポイントやキャッシュバックがある
利用するたびにポイント付与やキャッシュバックがあるデビットカードを選ぶと、現金よりもお得に買い物ができます。できるだけポイントの還元率や、キャッシュバック率が高めのものを選びたいものですが、そのポイントをどのように利用できるのかもしっかりと確認しておきましょう。
例えば、共通ポイントやマイルへの交換など、「デビットカードの発行金融機関以外の他サービスと提携しているかどうか」「その中に自分の利用しているサービスにあったものがあるかどうか」を確認して選ぶのがおすすめです。
デビットカードはりそなの「Visaデビット」
りそなが発行しているデビットカードは、国内外のVisa加盟店で利用可能です。りそなが発行しているため、もちろんセキュリティ・補償面は充実。利用のたびにポイントがたまり、ポイントの交換先はTポイント、楽天ポイントなどの共通ポイントやANAマイルへの交換など20を超えるサービスの中から選べます。また、年会費無料のものも選べるほか、アプリでデビットカードの限度額設定などの管理も可能です。
なお、カードの利用でJALマイルがたまるりそなデビットカード〈JMB〉は2年目以降に年会費がかかります。しかし、1年ごとの期間中に1回以上のショッピングをすることで2年目以降も年会費無料で利用可能です。現金から代えて便利に支払いをするためのデビットカードですから、1年に1回利用するという条件はそこまで難しくないでしょう。そう考えると、2年目以降も年会費無料でお得にデビットカードを利用しつづけられそうですね。
まとめ
利用と同時に銀行口座から利用額が引落とされるデビットカード。使いすぎの心配がない安心感や、ポイントやキャッシュバックを得られて現金よりもお得なことから、キャッシュレス決済を始める人におすすめです。クレジットカードのような審査がないため、作りやすいという特徴もあります。デビットカードを作るなら、年会費無料のものも選べて、ポイントでお得なりそなの「Visaデビット」を選んでみてはいかがでしょうか。
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本記事は2020年3月時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。
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