大学の学費の平均はいくら?教育資金の準備方法についても詳しく解説!

2022/02/08最終更新

大学の学費の平均はいくら?教育資金の準備方法についても詳しく解説!

子どもが大学進学を希望している場合、希望する大学に通わせたい気持ちと費用負担の兼ね合いで悩んでいる保護者もいるのではないでしょうか。

大学へ通学する数年間は、学費や仕送りなどで家計への負担が大きく増えることになります。大学の学費や在学中にかかる費用の相場を知って、早いうちから対策しておきましょう。

本記事では、大学の学費の平均額を紹介するとともに、学費以外に想定される費用、入学金や学費を支払うタイミングなどについて説明します。学費をまかなう方法や、銀行の教育ローンの特徴も解説します。

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生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。

国立・公立・私立大学の学費の平均はどれくらい?

文部科学省が公表している「令和2年度学校基本調査(確定値)」によると2020年における大学(学部)進学率は54.4%でした。2000年は40%前後だったため、年々大学進学率が向上し続けていることが分かります。

保護者としては、入試直前になってあわてないように、大学の学費相場を把握しておきたいものです。現代は「大学全入時代」に突入しているともいわれており、えり好みしなければ全員が入学できる可能性もあります。

国立・公立・私立のどれかに絞る前に、それぞれの平均額を知り、大学費用の目安を把握しておきましょう。

国立大学の納付金標準額

国立大学の入学料と授業料は、文部科学省令によって標準額が決められており、それをもとに各大学が決める仕組みです。2021年度時点の標準額は次の通りです。

  • 入学料:28万2,000円
  • 授業料:53万5,800円(年額)

出典:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」

入学料と授業料を合わせて、初年度に納付する金額の標準額は、81万7,800円です。

なお、特別な事情がある場合は、各大学の裁量によって標準額から最大20%まで引上げが可能です。例えば、東京工業大学では2021年度時点の授業料は63万5,400円(2019年4月以降入学者)と標準額より高くなっています。

公立大学の納付金平均額

公立大学の2021年度の納付金平均額(地域外)は、次の通りです。

  • 入学料:38万4,699円
  • 授業料:53万3,451円

出典:旺文社 教育情報センター「2021年度 大学の学費平均額(2021年8月31日付)」

入学料と授業料を合わせた初年度の納付金平均額(地域外)は、99万8,543円です。公立大学は、入学者や保護者の居住地が大学指定の地域(県内や市内)内かどうかで入学料や授業料の金額が変わります。

特に、入学料は地域内のほうが安く、地域外の人は高くなる傾向です。上記参照データによると、地域内の入学料の平均額は22万1,144円で、地域内外で約16万円の差があります。

私立大学の納付金平均額

私立大学は、大学や学部で平均額が大きく異なります。また、国公立大学とは異なり、「入学料」「授業料」に加えて「施設設備費」の負担も必要です。文部科学省の調査資料をもとに、2019年度の私立大学の納付金平均額を下表で紹介します。

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学部区分 入学料 授業料 施設設備費 合計
文科系 22万8,262円 79万3,513円 15万807円 117万2,582円
理科系 25万5,566円 111万6,880円 17万7,241円 154万9,688円
医学部系 107万3,083円 286万7,802円 86万2,493円 480万3,378円
その他 25万6,521円 95万9,899円 23万4,883円 145万1,302円
全学部平均 24万8,813円 91万1,716円 18万194円 134万723円

出典:文部科学省「令和元年度 私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」をもとに筆者作表

どの学部に入学するかによっても費用額に大きな差がありますが、全体的に納付金の平均額は国公立大学よりも高い傾向です。

大学の学費以外にかかる費用はなにがある?

大学の学費以外にかかる費用はなにがある?

入学料と授業料のほかにも、大学受験にかかる費用や在学中の通学や生活にかかる費用もあります。例えば、次のような費用です。

受験料

受験料の金額は、大学や学部によっても異なります。例えば、大学入学共通テストは2教科以下の場合が1万2,000円、3教科以上受験の場合は1万8,000円です。国公立大学の場合には、2次試験の受験料約1万7,000円が加わります。

受験料は、受験をするすべての大学でかかるため、複数の大学や学部を受験するとその分負担が大きくなり、さらに遠方の大学を受験する場合は、交通費や宿泊費も必要です。日本金融公庫の調査によると、2020年における受験費用の平均額は30万~35万円程度です。

  • 国公立大学:30万5,000円
  • 私立大学文系:35万5,000円
  • 私立大学理系:31万9,000円

出典:日本金融公庫「令和2年度教育費負担の実態調査結果」

この平均額には、受験のための交通費なども含まれているため、実際には個人差が大きくなります。

書籍代・パソコン代

学業に必要な書籍やパソコンなどの購入費用も必要です。教科書や参考書等の書籍代は大学や学部、選択する授業にもよりますが、数万円かかると考えておきましょう。

授業でパソコンを使用し、レポートやプレゼン資料を作成することもあるため、入学前にパソコン準備を大学から求められる場合もあります。

交通費

通学にバスや電車等を利用する学生も多いため、交通費も資金計画に含めておきましょう。全国大学生協連が2020年秋に行った調査によると、1ヵ月の平均交通費は次の通りです。

  • 自宅生:7,160円
  • 下宿生:3,370円

出典:全国大学生協連「第56回学生の消費生活に関する実態調査(2020年)」

生活準備費用
(引越し・敷金礼金)

自宅外通学する場合には、学生寮・下宿・アパートなどへの引越し費用や入居費用が必要です。入居費用は、アパートの敷金・礼金、前払い家賃などがあります。入居先によっては、家電や家具などの生活用品準備などの費用も必要です。

仕送り代

自宅外通学なら、子どもの生活費として仕送りをする家庭もあるでしょう。東京私大教連の「私立大学新入生の家計負担調査 2020年度」によると、毎月の仕送り額は平均8万2,400円でした。

実は、この金額は1986年の調査開始以来の過去最低金額です。コロナ禍で遠隔授業となり、実家に戻って授業を受けているため、仕送りをしていない世帯も含まれていることが理由と推測できます。

コロナ収束とともに平常に戻れば、より大きな額が必要になる可能性もあります。

出典:東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査 2020年度」

大学の入学料や学費を支払うタイミングはいつ?

大学の入学料や学費を支払うタイミングはいつ?

大学進学に必要な費用は、いつ支払う必要があるのでしょうか。ここでは、一般的な入学料や学費支払いの時期について説明します。

入学料の納付期限は合格発表から2週間程度

一般的に、入学料は入学手続き期間内に納付します。具体的な日程は大学によって異なりますが、一般選抜試験で合格した場合は合格発表から1~2週間程度とするところが多い傾向です。

気を付けたいのが複数の大学を受験し、合格した場合です。例えば、滑り止めの大学のほうが第一志望よりも合格発表日が先となる場合、第一志望が不合格だったときのために滑り止めの大学に入学料を払う可能性もあります。

総合型選抜(旧AO試験)や、学校推薦型選抜の場合は、試験日や合格発表が早いため、高校3年生の秋ごろには納付が必要です。

授業料は前期と後期の2回に分けられる

授業料は、前期と後期の2回に分けて支払うのが一般的です。しかし、大学によっては1年分を一括払いする選択もあります。

初年度(合格後)の前期授業料は、入学前に入学料とあわせて支払う必要があるところと、入学後に支払うところがあり、入学後の場合は4~5月ごろの大学が多い傾向です。

大学の学費をまかなう
方法は?

将来に向けて余裕資金を用意しておくために、奨学金や教育ローンで学費をまかなう家庭もあります。ここでは、教育資金を調達する主な方法を3つ紹介します。

大学無償化制度

大学無償化制度とは、2020年4月に開始された「高等教育の修学支援新制度」のことです。低所得者世帯の子どもたちの進学や、修学を支援するための制度で、住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯の学生が対象となります。

同制度を利用することで、入学料・授業料の免除あるいは減額や、給付型奨学金の支給を受けられます。制度の利用は、日本学生支援機構への申込み、所得・資産・学力の3つの基準のクリアが必要となるため、誰もが利用できるわけではありません。

奨学金制度

奨学金は、学生本人に対して貸与・給付されます。貸与型の奨学金の場合、基本的に子どもが自分で返済するようになります。

一口に奨学金といっても、提供している団体は以下のようにさまざまです。

  • 日本学生支援機構
  • 大学独自
  • 地方自治体
  • 民間団体など

また、奨学金の種類も給付型や貸与型、利子付や無利子など多岐にわたります。支援する団体や奨学金の種類によって、学部や専攻科目、居住地等の細かな条件が決められているので、利用を検討する際は個々に確認しましょう。

教育ローン

教育ローンは、奨学金とは異なり、保護者が借りて返済も保護者が行うのが基本です。主に、「国(教育一般貸付)の教育ローン」「民間金融機関の教育ローン」の2つに分けられます。金利や貸付限度額などは、各教育ローンで異なるのが特徴です。

銀行の教育ローンの
特徴は?

銀行の教育ローンの特徴は?

教育資金を調達する方法のなかで、教育ローンの特徴をもう少し詳しく説明します。

入学前にまとまった資金を
準備できる

教育ローンは、基本的に申込時期の制限がありません。申込時の審査に通れば、すぐに借入れできるため、入学前に必要となる資金の準備をしやすい点はメリットです。

受験のための費用や生活準備費用、入学金および前期授業料など大学入学前後に必要になる幅広い資金の準備ができます。

奨学金は、基本的に在学中の資金を支援する制度のため、振込みされるのは入学後です。そのため、入学準備金の調達には、教育ローンが役立つでしょう。

子どもに学費の負担が
かからない

教育ローンの利用は、子どもに返済負担をかけずに学費の準備ができます。なぜなら、上述したように、貸与型の奨学金の場合、子どもが返済義務を負うからです。

例えば、貸与型の奨学金として代表的な日本学生支援機構は、貸与終了翌月から7ヵ月目に返済が始まります。

そのため、多くの場合は初任給から返済していくことになるでしょう。毎月の返済額や返済回数は、貸与総額によって決まりますが、完済までに十数年かかるのが一般的です。そのため、大学卒業後の子どもの資産形成に影響する場合もあります。

教育ローンの契約や返済は保護者が行うため、このような心配がありません。

申込時期や使用目的の
範囲が広い

申込時期に制限がないことは先にお伝えしました。一般的に教育ローンは入学前だけでなく、入学後でも申込みが可能です。また、借入金の使途は、教育関連費用であれば幅広く利用できます。

例えば、入学金や授業料だけでなく、通学費用や書籍・パソコン代、仕送り代なども借入れでまかなうことが可能です。そのため、在学中に学費が必要になった場合でも対応しやすくなります。

ただし、具体的な資金使途の範囲は金融機関によって異なるため、事前に申込みする金融機関への確認が必要です。

まとめ

大学に進学する際は、受験費用・入学金・初年度前期授業料など、進学初期費用だけでもまとまった資金が必要です。入学した後には、授業料や通学費用、仕送り代などもかかるため、必要額の目安を立てて早めに対策をしておきましょう。

現代は、大学全入時代ともいわれ、多くの人が大学に進学します。貯蓄だけでまかなわず、奨学金や教育ローンを上手に活用しながら学費をまかなう人も多くいます。子どもへの負担をかけたくない方は、奨学金よりも教育ローンの利用がおすすめです。

りそなの教育ローンには、以下のようなメリットがあります。

  • 合格前や入学後でも申込み可能、相談や問い合わせのための窓口がある
  • 「りそなグループアプリ」で返済状況や残高の確認ができるので資金管理しやすい
  • 店頭や郵送のほかにWeb申込みも可能なため利便性が高い

教育ローンでお悩みの方は、ぜひりそなをご利用ください。

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収入と支出のバランスを考えて計画的にご利用ください。借り過ぎにご注意ください。

本記事は2022年2月8日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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