【専門分野別】専門学校の学費の平均額と費用の準備方法5選

公開日:2023/02/16

更新日:2026/03/26

【専門分野別】専門学校の学費の平均額と費用の準備方法5選

専門学校への入学を検討している方や、専門学校への入学が決まったお子様がいらっしゃる方にとって、気になるのが「入学金や授業料などの学費」ではないでしょうか?

専門学校の学費は学校や分野によって大きく異なります。学費の支払いに備え、資金計画を立てるためにも、志望する分野における平均的な学費を把握しておきましょう。専門学校の学費に利用できる公的補助もあるため、積極的に活用するのがおすすめです。

今回は、専門学校に通うために必要な学費はどれくらいなのか、平均額を分野別に解説するとともに、学費以外ではどの部分に費用が発生するのか紹介します。併せて、学費を準備する方法やポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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分野別・専門学校の
学費の平均額

専門学校の分野は、工業、医療、衛生、教育・社会福祉、商業実務、服飾・家政、文化・教養の7つに分けられます。

以下で紹介するのは、公益社団法人東京都専修学校各種学校協会による「令和6年度学生・生徒納付金調査」より、専門学校(昼間部)の入学金・授業料・実習費といった学費の平均額を分野別にまとめたものです。

なお、各金額は1年目のもので、かつ項目ごとの平均値を千の位以下は四捨五入で集計しているため、合計と内訳は一致しない場合があります。また、学費の平均額は、どの分野の専門学校かだけでなく、昼間・夜間のどちらに通うかによって異なる点も留意してください。

専門学校の修業年限は1年制から4年制までさまざまです。2年制の学科が最も多くなっていますが、調理・製菓・医療事務・公務員などの学科は1年制が多く、国家資格取得を目的とした医療系や土木・建築、法律系の学科では3年制や4年制が多くなっています。

同じ学科でも、学校によって修業年限が異なる場合があります。目指す学科が何年制になっているか学校ごとに調べ、卒業までにかかるおおよその費用を把握しておきましょう。

工業

工業分野に分類される専門学校は、主に「自動車整備」、「情報処理・IT」、「電気・電子、機械等」などが該当します。

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自動車整備 情報処理・IT 電気・電子、機械、その他
入学金 228,000円 210,000円 207,000円
授業料 506,000円 657,000円 746,000円
実習費 277,000円 145,000円 125,000円
設備費 233,000円 170,000円 164,000円
その他 60,000円 45,000円 39,000円
合計額 1,304,000円 1,226,000円 1,281,000円

医療

医療分野に分類されるものとしては、「看護」「臨床検査・診療放射線・臨床工学」「理学療法・作業療法」などが該当します。

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看護 臨床検査・診療放射線・臨床工学 理学療法・作業療法
入学金 223,000円 298,000円 344,000円
授業料 739,000円 710,000円 934,000円
実習費 84,000円 318,000円 159,000円
設備費 178,000円 136,000円 285,000円
その他 66,000円 78,000円 58,000円
合計額 1,290,000円 1,539,000円 1,781,000円

衛生

衛生分野に分類される専門学校は、「栄養、調理」「製菓」「理容、美容」などと幅広くあるのが特徴です。

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栄養、調理 製菓 理容、美容
入学金 181,000円 204,000円 118,000円
授業料 650,000円 668,000円 553,000円
実習費 361,000円 498,000円 191,000円
設備費 235,000円 217,000円 211,000円
その他 78,000円 136,000円 284,000円
合計額 1,506,000円 1,723,000円 1,357,000円

教育・社会福祉

教育・社会福祉分野の専門学校は、「保育、教育」「介護福祉」「社会福祉」などが該当します。

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保育、教育 介護福祉 社会福祉
入学金 160,000円 166,000円 108,000円
授業料 708,000円 665,000円 803,000円
実習費 62,000円 93,000円 110,000円
設備費 158,000円 168,000円 48,000円
その他 88,000円 62,000円 130,000円
合計額 1,176,000円 1,154,000円 1,200,000円

商業実務

商業実務分野の専門学校は、「簿記・ビジネス・IT」「旅行・ホテル・観光」などと、ビジネスに関係する学校が該当するのが特徴です。

簿記・ビジネス・IT 旅行・ホテル・観光
入学金 166,000円 85,000円
授業料 704,000円 833,000円
実習費 59,000円 64,000円
設備費 156,000円 196,000円
その他 64,000円 61,000円
合計額 1,150,000円 1,240,000円

服飾・家政

服飾・家政分野は、その名のとおり服飾や家政に関係する専門学校が該当します。

服飾・家政
入学金 199,000円
授業料 646,000円
実習費 22,000円
設備費 145,000円
その他 147,000円
合計額 1,159,000円

文化・教養

文化・教養分野に分類される専門学校は、「語学」「スポーツ」「動物」「アニメ、声優、ゲーム」などと幅広くあるのが特徴です。

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語学 スポーツ 動物 アニメ、声優、ゲーム
入学金 124,000円 141,000円 186,000円 191,000円
授業料 854,000円 798,000円 672,000円 836,000円
実習費 10,000円 54,000円 98,000円 112,000円
設備費 141,000円 108,000円 271,000円 149,000円
その他 31,000円 159,000円 104,000円 34,000円
合計額 1,159,000円 1,260,000円 1,331,000円 1,322,000円

専門学校に通うために
必要な「学費以外の
費用」の内訳

専門学校に通うためには、入学金や学費以外にも費用が発生します。ここからは、専門学校に通うために必要な学費以外の費用にはどのようなものがあるのか、その内訳を詳しく見ていきましょう。

受験料

各学校の入学試験を受ける際には、「受験料」が発生します。

受験料の平均額は1~2万円ですが、受験校によっては3万円ほどの場合もあるため、どの学校を受けるかによって受験料が変動する点に注意が必要です。

教科書や試験費用、その他授業に必要な道具代

授業で使用する教科書代や、在学中の資格取得費用(受験手数料)などは、学費に含まれないケースが一般的です。そのため、入学後や資格試験前に、過去問の入手にかかる費用や模擬試験の受験費用なども含め、別途支払う必要があります。

教科書などの教材費は、学校や分野によって異なり、1~10万円と幅広い点に注意すべきです。受験手数料についても、受験する資格試験によって変わります。例えば、看護師試験の受験手数料は5,400円、介護福祉士は1万650円、美容師は3万円です。試験合格後、資格を登録する場合は登録免許税が別途かかります。

また、専門学校によっては、授業において教科書以外にも専用の道具を用いるケースもあります。例えば、調理関連学校なら調理器具一式、美容師関連ならハサミや実習用薬剤、パーマに使用する器具などです。これらの道具の一部は、教材費や学費に含まれず、個人で用意しなければならない場合があります。

生活費

専門学校に通っている間の生活費は、一人暮らしや実家暮らし、寮、下宿など、学生が生活する環境によって変動するのが特徴です。

例えば、一人暮らしの場合は家賃や家具代、食費、水道光熱費などの生活費がかかります。寮生活の場合は入寮費、下宿の場合は下宿代や下宿先が指定する日用品、家具などを揃えるための費用が発生するでしょう。一方、実家暮らしの場合は、他の生活環境に比べて食費や光熱費、家具代など費用を抑えやすいのが特徴です。

一人暮らしの生活費はどれくらい?管理のコツを紹介

通学費

自宅や下宿先から通学する際、電車やバスなど用いる交通手段によっては通学費(交通費)が発生します。

通学費に関しては定期券を購入するケースが一般的で、学校までの距離や地域、利用する交通手段の運賃によっても異なりますが、半年で数万円程度が費用の目安です。

就職活動費

進級し就職活動の時期になると、スーツ代や企業の面接を受けるための交通費などが発生します。スーツ代はブランドによるものの、低価格であれば1万円程度が目安です。

交通費に関しては、地方から首都圏、首都圏から地方に戻り就職を希望する場合は、受ける企業の数やスケジュール、活用する交通手段によって費用が高額になることもあります。

専門学校の学費を準備するための5つの方法

ここまで紹介したとおり、入学金や授業料といった学費は一度に大きな金額を準備しなければならない場合があります。なかには、学費が準備できるか心配な方もいるかもしれません。

ここからは、専門学校の学費を準備するための方法を5つ紹介します。どの方法が適しているかは専門学校に通う学生の方やご家庭によって異なるため、学校に通うご自身やお子様に合った方法を検討してみましょう。

奨学金制度を活用する

奨学金制度とは、国や地方自治体、民間団体等による「進学に必要な金銭サポートを行うための仕組み」であり、進学に必要なお金が毎月定額で受け取れる制度です。日本学生支援機構の奨学金制度が代表的なほか、専門学校ごとに独自の奨学金システムを設けているケースもあります。

奨学金の種類は、主に「給付型」と「貸与型」の2種類です。給付型はその名のとおり、卒業後に返済する必要のないお金を受け取れるのが特徴です。一方貸与型は、無利子と有利子に分かれますが、いずれも貸与の形でお金を受け取るため、受けた金額は卒業後に返済しなければなりません。

給付型・貸与型(無利子)・貸与型(有利子)のどれを希望するかによっても異なりますが、奨学金制度の利用時には、世帯所得や学生本人の成績など規定の基準を満たすことが条件です。

特待生制度を活用する

専門学校によっては、学校独自の奨学金制度に加え「特待生制度」を設けているケースがあります。特待生制度とは、特待生試験や入学前試験などを受験し、その結果に応じて入学金や授業料の減額・免除を受けられる制度です。

特待生制度は、学費を準備するための手段としてだけでなく、優秀な成績を獲得できれば学費を抑えられる点がメリットといえます。また、成績以外にも、学校によっては高校の部活動での成績や、特定の分野に関連した資格を持っているかなどを基準にしているケースも少なくありません。事前に、特待生制度の有無や条件をチェックしておきましょう。

「修学支援新制度(高等教育無償化)」を活用する

専門学校の学費準備には、「修学支援新制度(高等教育無償化)」を活用するのも手段の一つといえます。

修学支援新制度とは、2020年4月より実施されている、学習に意欲を持つ子どもの進学支援を目的とした制度です。授業料や入学料の免除もしくは減額、給付型奨学金の大幅拡充によって、大学・短期大学・高等専門学校、専門学校への修学が無償化されます。

専門学校の場合、国などに一定の要件を満たしていると確認された専門学校に通っている学生が支援対象です。対象となる学生は、以下2つの条件を満たすことで支援を受けられます。

  • 世帯収入や資産の要件を満たしていること(住民税非課税およびこれに準ずる世帯)
  • 進学先で学ぶ意欲が確認できること

世帯収入に応じて3段階の基準に基づいた支援額が決定する点も、修学支援新制度の特徴です。

令和6年度から多子世帯や私立の理工農系学部等に通う学生等のうち、中間層への支援を拡充しています。また、令和7年度からは多子世帯(子ども3人以上の世帯)の学生について、大学等の授業料・入学金が無償化される点も見逃せません。今後も制度の変更が行われる可能性があるため、文部科学省のホームページなどをチェックしておきましょう。

教育ローン(学資ローン)を
活用する

教育ローン(学資ローン)とは、進学に必要なお金を金融機関から借入れるローン制度です。教育ローンは国が主体のものと民間主体のものの2種類に分けられますが、いずれも用途が教育に関するものに限定されており、他のローンに比べ金利が低いのが特徴です。

教育ローンの対象となるのは、一般的には入学金や授業料、実習費などが挙げられますが、なかには受験費用やテキスト代も対象となるものもあるなど、金融機関によって異なります。また、ローンを申込める対象は基本的に学生の親です。

学資保険に加入する

学資保険は教育費の積み立てを目的とした貯蓄型保険です。保険料を支払うことで、定められた時期に祝い金や満期保険金を受け取れます。

保険の契約者は保護者であり、保護者が亡くなったり高度障害状態になったりすると、以降の保険料は支払いが免除される仕組みです。保険料が免除されても、受け取れる祝い金や満期保険金は変わらないため、保護者の万が一に備えたい方へ学資保険はおすすめできます。

学資保険は商品によって保険金の受け取り時期、受け取り方法が異なる点に注意が必要です。途中解約すると受取金額が支払った保険料を下回る可能性があるため、将来を見据えて、計画的に利用しましょう。

専門学校の学費を準備する際のポイント

専門学校の学費を準備する際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 学費の支払いタイミングを把握しておく
  • 支援制度の条件・手続き内容を早めに確認する
  • 借入れる場合は返済計画を立てておく

学費の支払いタイミングを把握しておく

学校によって学費の支払い方法や支払いタイミングが異なります。支払期限を過ぎると入学が取り消されたり、授業を受けられなくなったりするため、必ず事前に確認しておきましょう。

一括払いの場合、一度にまとまった資金を用意しなければなりません。前期と後期での分割払いの場合、一度にかかる費用負担を抑えられますが、事務手数料や分割手数料がかかることもあります。一括払いと分割払いから好きな支払い方法を選べる場合は、メリットとデメリットを比較して支払い方法を選択しましょう。

どうしても学費の支払いが難しい場合、延納や分納などの対応をとってもらえる場合があります。支払い方法について、学校に相談してみてください。

支援制度の条件・手続き内容を早めに確認する

奨学金制度や特待生制度といった支援制度の利用には条件があります。制度利用には書類提出などの手続きも必要です。

制度利用を前提として資金計画を立てていても、途中で制度が改変されて利用できなくなる可能性もあります。また、手続きが遅れると、利用したい制度が利用できなくなってしまうこともあるでしょう。

制度利用条件を定期的に確認し、手続きの流れや必要書類なども把握しておきましょう。

借入れる場合は返済計画を立てておく

教育ローンや貸与型の奨学金を利用する場合は、事前に返済計画を立てておきましょう。働きながら問題なく支払える借入額に設定しておかなければ、卒業後に生活費が圧迫され、返済が滞るおそれもあります。

奨学金は学生本人が借りて卒業後に学生本人が返済し、教育ローンは学生の保護者が借り、借入れ直後から返済がスタートします。返済計画は申込者が立て、実行していくのが一般的です。誰が借り入れ、誰が返済していくのかも含めて、家族で借り入れや返済について話し合うことが大切です。

自分で資金計画を立てるのが難しい場合は、日本学生支援機構などの借入先や、銀行の窓口に相談するのがおすすめです。資金管理のプロと相談しながら、無理のない返済計画を立てましょう。

借入額は最小限に抑えるのもポイントです。支援制度も活用し、費用負担を押さえましょう。

まとめ

専門学校の学費は、通う学校の分野によって異なります。志望する分野の平均的な学費を知って、どのように資金を用意するか考えていきましょう。学校によっては、事前にまとまった金額を用意しなければならないケースもあるため、資金計画には余裕を持たせるのがおすすめです。

専門学校の学費を準備する方法としては、奨学金や特待生制度の活用、修学支援新制度、教育ローンの活用などが挙げられます。誰がいつどのように学費を用意するのか、借り入れる場合はいくら借り入れどのように返済していくのかなど、学費に関して学生本人と保護者でしっかりと話し合っておきましょう。必要に応じて複数の方法を組み合わせ、無理なく学業に専念できる体制を整えることが大切です。

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本記事は2026年3月26日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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