継続が大切!上手にお金をためる家計管理の方法とは?
家計管理をして収支の改善をしようとしたけれど「うまくいかなかった」「結局、どういうふうに管理すればいいのか分からなかった」という方が多いようです。
家計管理が失敗した原因を解消できれば、お金を上手にためられるようになるかもしれません。
今回は、家計管理がうまくいかない原因や、成功させる方法、貯金を増やすコツなどを紹介します。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
- ※りそなグループが監修しています
家計管理が上手にできない人の特徴
何においても得手・不得手はあるものです。
しかし家計管理に関していうと、上手にできない人には共通点があります。
「月々の収入が不規則」といった場合は管理が難しいかもしれませんが、そうでなければ次に挙げるケースに当てはまるか確認しましょう。
家計管理の時間をとっていない
1つ目の共通点は「家計管理の時間を確保していない」です。
- 今月の収入がいくらか
- 今月何にいくら使ったか
- 前月と比べて支出は増えていないか
- 貯金は前月よりも増えているか など
以上を定期的に確認することが大切です。
しかし仕事や家事に時間をとられ、お金の管理が後回しになっている人も多いのではないでしょうか。
家計管理を後回しにすると「レシートをなくして支出の振り返りができない」「たまりすぎて面倒になる」といった可能性があります。
週に1回、月1回など、自分でルールを決めて、支出の振り返りをする時間をつくりましょう。
明確な目標がない
2つ目の共通点は「貯蓄の目標や支出に関する予算が定まっていない」です。
具体的な目標がないと家計管理はうまくいきません。また、何にどの程度かかるか予算を考えてためていくことが大切です。
例えば、以下のようにできるだけ明確な目標を立てることが大切です。
- 子どもの大学進学資金として10年間で500万円ためる
- 住宅購入資金として5年後までに800万円を用意する
具体的なライフプランが決まっていないうちは、「毎月3万円は必ず貯金し、取崩さないようにする」といった目標でもいいでしょう。
目標を設定することで、進捗状況の確認やプランの設定がしやすくなります。
支出の管理が甘い
3つめの共通点は「支出の管理が甘い」です。
家計管理において「何に、いくら使ったか」が大切なことは前述したとおりです。必要な支出だったか把握できていなければ、お金はたまりにくいでしょう。
きちんと管理ができるよう、支出を消費・浪費・投資の3つに分けることをおすすめします。
ここでいう消費とは、食費や家賃、光熱費など、生活に欠かせない支出のことです。
浪費は、いわゆる無駄遣いを指しています。
投資は、自己のスキルアップのための資格取得、将来のための貯蓄や資産運用など、後々の成果を期待した支出のことです。
浪費の部分を見える化すると、無駄な支出を抑えやすくなるでしょう。
家計管理を成功させる方法
収入があった時点で「貯金用のお金」を別におくことも検討しましょう。
残ったお金でやりくりをすれば家計管理がしやすくなりますし、貯金ができる実感を持てるのでモチベーションを保てるでしょう。
ここでは、仕分けの方法を3つのステップで紹介します。
【STEP1】ライフプランを考え、目標金額を決める
まずは貯蓄の目標金額を決めます。
「生涯でどれくらいのお金が必要なのか」これから訪れるであろうライフイベントを想定して、目標金額を決めましょう。
ライフイベントは、結婚や子育て・住宅購入など、さまざまです。直近で訪れる予定のイベントから目標を設定していくといいでしょう。
目標額の目安を決めた後は、目標時期までの期間から逆算して毎月の貯金額を決めます。金額を決めたら、その分を給料から先取りし、残りを毎月の生活費として管理するといいでしょう。
【STEP2】毎月の生活費を「仕分け」する
貯金分を除いた残りの収入を家計費目にあわせて仕分けます。
仕分けする項目数が多すぎると管理しにくくなるので、4項目程度にするのがいいでしょう。
例えば、次のように仕分けしてみましょう。
1.固定費
家賃や住宅ローンの返済、水道・光熱費、携帯電話料、保険料、お小遣いなど、毎月ほぼ決まった金額の支払いが必要となる費用です。
2.食費・日用品
食材や飲料、洗剤、シャンプー、歯ブラシ、歯磨き粉、トイレットペーパーなどの日用消耗品費です。
3.服飾費や美容院代など時々必要となるやりくり費
毎月必要ではないけれど、定期的に発生する費用は「やりくり費」として仕分けしましょう。仕分けしておく金額は毎月定額にします。
「その月にそのお金を何に使うか」は仕分けした中で必要に応じてやりくりします。例えば「今月は美容院代を払ったので、服飾費は翌月以降に回す」といった具合です。
4.特別費
冠婚葬祭や車検費用、旅行費用などは特別費として仕分けます。
仕分けた分を使わない月もあるかもしれません。それでも毎月一定額を仕分けし、積立てましょう。そうすることで急な冠婚葬祭にも対応できます。また、あらかじめ予測できる車検費などのために貯金を取崩す必要がなくなります。
以上の項目が仕分けた金額の範囲内で収まるように、定期的に支出状況を確認しましょう。スマートフォンなどのキャッシュレス決済を使うと通知が来るため、チェックしやすくなります。
【STEP3】家計簿で収支を管理する
「無駄な支出がないか」を確認します。
振り返りやすいように家計簿をつけることをおすすめします。
ノートタイプや、表計算ソフトなどの記帳が面倒な方は、スマートフォンのアプリを利用するのもいいでしょう。
支出を振り返り、次月の改善点を考えることも大切です。
例えば「携帯電話の料金プランの変更」や「加入している保険を見直す」などを検討すれば、固定費を抑えることにつながるでしょう。
上手にお金をためる!家計管理の方法
家計管理の流れが分かったら、実行に移りましょう。
管理がうまくいけば貯金もしやすくなりますが、いくつかコツもあります。確認していきましょう。
夫婦間でしっかり情報共有する
夫婦の場合、2人の金銭感覚が異なると管理が難しくなります。
例えばお小遣いの金額を決めても、どちらか一方がたびたび追加を要求するようであれば、予定どおりにはいかないでしょう。貯蓄目標や家計収支について、夫婦で同じ問題意識を持ち、家計や貯蓄の進捗を共有することが大切です。
月末や給料日など、月に一度は夫婦で確認し合う日を設けるといいでしょう。
共働きの家庭は共通の口座をつくり、そこから生活費を支払うようにするなど検討してみてはいかがでしょうか。
特別費を考慮して貯金をする
「特別費」に余裕を持たせておくことも大切です。
「スーツが破けて買い替える」「病気になり医療費がかかる」など、予想しにくい出来事が起こる可能性があるからです。
目的別に口座を分ける
入金用・貯金用・緊急用など、目的別に口座を分けると管理しやすくなります。
注意点として、原則すべての金融機関で、同一名義人が同じ銀行で複数の普通預金口座を持つことはできません。口座を分けたい場合は、目的に合わせて定期預金や積立定期預金の口座を開設してください。
入金用
貯金用
積立日(振替日)を自分で指定できる場合は、給料日に指定しておくと安心です。「うっかり生活費に使ってしまった」ということもなくなるでしょう。
緊急用
短期の定期預金口座や財形貯蓄など、必要な時に払出しやすいものを選びましょう。
普通預金の給与口座にそのまま置いておくことはおすすめできません。
「生活費と混同してしまった」「うっかり使ってしまった」といったことを避けるために、別の預貯金口座に移し替えることが大切です。
給与天引きや自動振替できるものを選べば、手数料と手間がかりませんし、振込みを忘れることもありません。
「りそなグループアプリ」なら、普段の生活費管理としての入出金用口座だけでなく、定期預金や積立定期預金など貯金用・緊急用の口座も簡単に開設ができます。複数の金融機関で口座開設し管理するのが面倒という方は、「りそなグループアプリ」をぜひご検討ください。
支出はデビットカードで行い、支出履歴が分かるようにする
日常の買い物でデビットカードを利用すれば、現金を引出す必要がなくなります。またATM手数料もかかりません。
デビットカードは、口座残高の範囲内での利用となるため、使いすぎる心配がない点がメリットです。後から履歴を確認できるので「予算(仕分け)通りか」確認もしやすいです。
使うたびにアラート通知があるカード(アプリ)を利用すれば、お金を使ったことを意識しやすくなるでしょう。
お金を増やすなら、ためたお金を投資に回す
余裕資金ができたら、資産運用をするのもいいでしょう。
投資商品は元本が確約されていないため、投資した資産の価値が大きく変動するリスクがあります。しかし預貯金に比べると高い利回りを期待できるので、貯蓄の目標を実現しやすくなるでしょう。
商品によってリスクや運用期間が異なります。貯蓄の目的に合った商品を選ぶことが大切です。
まとめ
家計管理がうまくいかない方は「管理のための時間をとっていない」「支出の把握ができていない」などの傾向があります。
まずは生活費を仕分けて、項目ごとの予算をつくり、支出管理をしていきましょう。
家計管理がうまくできるようになると、貯金もしやすくなります。
余裕が出てきたら、資産運用でお金を増やすことも検討してみてはいかがでしょうか。
「ライフプランに合わせて比較的リスクの低い投資信託を選ぶ」など、自分に合った家計管理・資産運用を見つけましょう。
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本記事は2021年4月6日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。
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