資産運用をしながらSDGsの達成に貢献!ESG投資とは?

2022/03/31最終更新

SDGs

「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉を聞いたことがある、あるいはSDGsのマーク(下記)やそのバッチを身に着けた人を見かけたことがある、という方も多いのではないでしょうか。

SDGsとは、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のことで、2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

一方、SDGs達成に貢献することができる投資手法として、近年「ESG投資」が注目されています。ここでは、SDGsやESG投資について解説します。

私が書きました
主なキャリア

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?

SUTAINABLE FEVELOPMENT GOALS

SDGsは、2030年までに持続可能でよりよい世界を実現するための、国際的な目標として採択されました。わかりやすくいえば、人々がこの地球で暮らし続けられるよう、世界中の課題を2030年までに解決していこう、という目標のことです。

具体的には17のゴールと169のターゲットから構成されており、その根底には「誰一人取り残さない(leave no one behind)」というキーワードがあります。世界中の誰一人として取り残さないためには、発展途上国も先進国も、一致団結して目標達成への取り組みを進めることが重要とされています。

SDGsの17の目標は、貧困や飢餓などの「社会面」、資源や働き方などの「経済面」、気候変動などの「環境面」という3つの側面から成り立っています。

SDGs達成に貢献できる「ESG投資」とは?

SDGs達成のために、個人でもできることをしたい、という方も多いのではないでしょうか。SDGs達成に貢献できる方法の1つとして、「ESG投資」があります。

「ESG」とは、世界で解決すべき課題である「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」の頭文字をとった言葉です。

従来は企業の業績や資産負債などの財務情報を重視して投資先を決めるのが一般的でした。しかし、ESG投資では、財務情報以外の「環境」「社会」「企業統治」といった要素にも着目して投資先を選択します。

ESG投資の具体的な手法

ESG投資の具体的な手法としては、例えば次のようなものがあります。

  • 一定の基準に照らして、「環境」「社会」「企業統治」等の観点から好ましくない企業を投資先から排除する手法です。排除される業種の例として、化石燃料、たばこ、ギャンブル、武器関連などがあります。
  • 一定の基準に照らして、「環境」「社会」「企業統治」等の観点から評価できる企業を選定して投資する手法です。たとえば、環境や社会問題の解決に貢献している企業を選んで投資することなどです。
  • 投資先の企業に対して、「環境」「社会」「企業統治」等の観点を考慮して、株主としての議決権を行使する手法です。ESGの観点から好ましくない議案に対して、株主総会で反対票を投じることなどが想定されます。

ESG投資の規模

主要な国、地域のESG投資の規模は2020年時点で合計35.3兆ドルと、2016年に比べて約1.5倍に拡大しています。欧米に比べると日本のESG投資の規模はまだ小さいものの、2020年時点で2016年の約6.1倍と急速に拡大していることがうかがえます。
日本では、公的年金の運用を担う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が近年ESG投資へ積極的に取り組んでいます。

ESG投資の規模

出所:Global Sustainable Investment Alliance“Global Sustainable Investment Review 2020”

ESG投資のインデックス

ESGの観点から選定された企業の株価全体の動きを示す指数(インデックス)として、近年様々なものが登場しています。
例えば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG投資において採用しているインデックスは以下の通りです。GPIFではこれらのインデックスに連動する投資成果を目指した運用を行っています。

<日本株>
FTSE Blossom Japan Index 総合型(「環境(E)」「社会(S)」「企業統治(G)」の全般)
MSCI ジャパン ESG セレクト・リーダーズ指数
MSCI日本株女性活躍指数(愛称WIN) テーマ型(「社会(S)」)
S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数 テーマ型(「環境(E)」)
<外国株式>
MSCI ACWI ESG ユニバーサル指数 総合型(「環境(E)」「社会(S)」「企業統治(G)」の全般)
Morningstar ジェンダー・ダイバーシティ指数
(愛称「GenDi」)
テーマ型(「社会(S)」)
S&P グローバル大中型株カーボン・エフィシェント指数
(除く日本)
テーマ型(「環境(E)」)

出所:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)発表資料をもとに作成

ESG投資は、社会貢献と運用リターンの一石二鳥を狙える?!

ESG投資について、運用成果は二の次であくまで社会貢献の一環、というイメージを持たれた方もいるのではないでしょうか。
ESG投資についてはさまざまな分析が行われていますが、ESG投資は運用成果の面でもプラスとの見方が有力になっています。
ESG投資を積極的に取り入れている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は「SDGsが達成され、持続可能な経済社会が実現することは、GPIFにとって、運用資産全体の長期的なリターン向上につながる」としています。

個人でも気軽にESG投資が可能

ESG投資は、前述の通り、年金資金など大口資金の運用を手掛ける機関投資家の間で近年拡大しています。もっとも、最近ではESG投資を行う投資信託も数多く販売されており、投資信託を活用すれば、個人でも少額から気軽にESG投資が可能です。

まとめ

持続可能な開発目標「SDGs」の達成に貢献できる方法の一つとして、ESG投資があります。
ESG投資とは、「環境」「社会」「企業統治」といった要素に着目した投資であり、日本でも年金運用などに採用され、その規模も急速に拡大しています。
ESG投資は運用成果の面でもプラスとの見方が有力になっており、いわば社会貢献をしながら運用リターンも狙える投資といえそうです。

販売時手数料がなく、運用期間中にかかるコスト(信託報酬)を低水準に抑えたりそなの投資信託「Smart-iシリーズ」には、EGS投資を行うことができるファンドも取り揃えています。
ESG投資をはじめてみたいという方はぜひご検討ください。

本記事は2022年3月31日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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