電気代の節約術!家電の使い方や契約・支払いの見直し方法

2024/09/30最終更新

電気代の節約術!家電の使い方や契約・支払いの見直し方法

電気代の値上げが続き、何とか家庭で対応策や節約術がないものかと考えている方も多いのではないでしょうか。

電気代は、家電の使い方や契約・支払方法を見直すことで節約できます。節約術には豊富な選択肢があるため、自分が無理なくできる方法を選ぶことが大切です。

この記事では、近年電気代の負担が増えている理由を解説したうえで、観点ごとに電気代の節約術を紹介します。ぜひ参考にしてください。

私が書きました
主なキャリア

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

  • りそなグループが監修しています

電気代の負担が増える3つの理由

「電気代が高い」と感じる背景には、大きく分けて3つの理由があります。現状を把握するために、それぞれの理由を見てみましょう。

電気料金の値上がり

近年、燃料価格の高騰や輸入時の円安、国内の電力供給量不足などにより、東京電力・関西電力・中部電力など多くの電力会社が電気料金を値上げしています。

加えて、2024年5月の検針分からは、電気料金に上乗せされる「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)」の単価も上昇しました。この単価は、国が毎年度決定しています。

電気料金の値上げがいつまで続くか予測するのは困難ですが、現状の要因がすぐに解消される見込みは低いかもしれません。

家電数の増加

革新的な特徴や機能を持つ家電製品が次々と登場し、家電の多様化が加速しています。

ライフスタイルに応じて便利な家電に頼る生活が一般的になり、家庭内で使用する家電の数も増えている状況です。その結果、電気代が以前よりも高くなっています。

無駄な電力の消費

暖房や冷房または加熱や冷却の効率が悪くなる家電の使い方は、無駄な電力の消費につながり、電気代の負担を増やすことになりかねません。

例えば、冷蔵庫の場合、背面にホコリがたまり、放熱スペースも十分に確保されていない状態では効率が悪くなります。特に、エアコンや冷蔵庫は電力消費の割合が大きいため、使い方には注意が必要です。

電気代の節約術(1)契約の見直しによる節約

ここから、電気代の具体的な節約方法を観点別に紹介します。まずは、契約の見直しによる節約方法です。

契約プランを変更する

電気代が高いと感じたら、契約プランの見直しからはじめましょう。

毎月の電気代は、先述した再エネ賦課金を除くと、主に以下の2つから構成されています。

  • 定額の「基本料金」
  • 使用電力量に応じて変動する「電力量料金」

契約プランによっては、基本料金が異なるだけでなく夜間の電力量料金が安くなる場合もあります。ライフスタイルに合った契約プランを選び、「夜間に洗濯する」など家電の使用時間を電力量料金単価が安い時間帯に調整すると、さらに節約効果が期待できるでしょう。

電力会社を乗り換える

契約している会社のプランで希望条件に合うものがない場合は、契約先そのものを乗り換える方法もあります。

現在、電力自由化により、電力会社以外の企業も電気の小売事業に参入しています。選択肢は豊富にあるため、独自のサービスをよくチェックして比較し、最適なプランを選びましょう。

電気代の節約術(2)家電の使い方・選び方による節約

続いて、家電の使い方や選び方で工夫できる節約方法を紹介します。

設定温度を見直す

設定温度を見直す

すぐにできる電気代を節約する方法の一つは、設定温度の見直しです。設定温度を無理のない範囲で1度変更するだけでも、節電効果が期待できます。

経済産業省 資源エネルギー庁では、以下のようなデータを公表しています。

(例)
・エアコン外気温度6度の場合

設定温度見直しの例 節約できる金額(年間)
暖房設定温度21度→20度に変更 約1,650円

外気温度が6度の際に、暖房設定温度を21度から20度に下げると、年間(ひと冬)で約1,650円の節約になります(1日9時間使用の場合)。

・電気カーペット3畳用の場合

設定温度見直しの例 節約できる金額(年間)
設定温度「強」→「中」に変更 約5,770円

3畳用の設定温度を「強」から「中」に下げた場合、年間(ひと冬)で約5,770円の節約になります(1日5時間使用の場合)。

参考:無理のない省エネ節約|経済産業省 資源エネルギー庁

また、設定温度に達した室温を維持するには、外気の影響を避けるためにカーテンを閉めておくと効果的です。

使用時間・使用回数を減らす

使わない部屋の照明はこまめに消しましょう。また、洗濯物は洗濯機の容量の8割程度を目安にまとめて洗い、乾燥機は部屋干しと併用するなど、各家電の使用時間や使用回数を見直すことが大切です。

炊飯器に搭載されている保温機能は便利ですが、使いすぎには注意が必要です。余ったご飯は食べる直前に電子レンジで加熱するなどして、目安の4時間を超える長時間の保温は避けましょう。

さらに、できるだけ家族全員が同じ部屋で過ごすことで、電気代の節約にもつながります。

なお、現代の家電では待機電力があまりかからないので、節電のために頻繁にコンセントを抜く必要は基本的にありません。

定期的にお手入れする

家電の掃除を長期間行っていない場合は、電力を余計に消費してしまいます。特に、電力消費の割合が大きいエアコンは、定期的にフィルターを掃除したほうがよいでしょう。

エアコンの掃除は節電目的だけでなく、カビの繁殖による異臭やアレルギー症状の予防においても重要です。

家電の適切なお手入れ方法については、製品ごとの取扱説明書を確認してください。

省エネ家電に買い替える

家電の省エネ性能は年々向上しています。最近では、搭載されたAIが自動で運転を調整し、無駄な電力消費を抑える機能が付いているものも珍しくありません。

家電を新たに購入する際には初期費用がかかりますが、長い目で見ると省エネ効果による節約が期待できます。そのため、古い家電を使用している場合は、新しい家電への買い替えも検討するのがおすすめです。

家電をお得に買い替えるには、以下のタイミングを狙うとよいでしょう。

  • 製品のモデルチェンジ時期
  • 家電量販店の決算期・中間決算期(2~3月、8~9月頃)
  • ボーナス時期や年末年始(6月、12~1月頃)

モデルチェンジの時期は家電ごとに異なり、以下のように買い替えにおすすめのタイミングもそれぞれ変わります。

家電の種類 おすすめのタイミング
エアコン 10~2月
冷蔵庫 8~9月
テレビ 4~7月
縦型洗濯機 4~5月
ドラム式洗濯乾燥機 8~11月
炊飯器 5~9月
電子レンジ 5~9月
掃除機 9~11月
空気清浄機 7~8月

メーカーによっても差はありますが、上記を目安にして計画的に買い替えると費用負担を抑えられます。

さらに本格的に節電を目指す場合は、家庭用の太陽光発電設備を導入し、発電した電気を家電の電力として使用するのもよいでしょう。

電気代の節約術(3)支払方法の変更による節約

支払方法の変更も、電気代の節約術の一つです。例えば、電気代の支払いを口座引落しにすることで、口座振替割引サービスを受けられる場合があります。

ただし、口座振替割引サービスを廃止する電力会社やそもそも実施していない会社もあるため、このサービスを廃止する会社は今後増えてしまうかもしれません。口座振替割引サービスの利用を検討している方は、支払方法をポイント還元のあるクレジットカードに変更することを検討してみてはいかがでしょうか。

電気代やガス代、水道代などの固定費をまとめてクレジットカードで支払えば、効率良くポイントをためられます。

ほかにもある!家電別電気代節約のコツ

ほかにもある!家電別電気代節約のコツ

「電気代の負担が増えている3つの理由」の章でお伝えしたとおり、電力消費の割合が大きい代表的な家電はエアコンと冷蔵庫です。ここでは、これらの節電方法を個別に解説します。

エアコンの電気代節約方法

ここでは、エアコンの電気代を節約するための効果的な方法をいくつか紹介します。

  • 扇風機やサーキュレーターを併用して空調効率を向上させる
  • 冷房と除湿の機能を目的に応じて使い分ける
  • 空調効率が低下するため、室外機の周りには物を置かない

また、冷たい空気は上から下に、暖かい空気は下から上に流れることを考え、冷房時は風向きを水平に、暖房時は下方向に設定すると効果的です。

エアコンは設定温度に達するまでが最も電力を消費するため、こまめに電源をオン・オフするのは避けましょう。

冷蔵庫の電気代節約方法

ここでは、冷蔵庫の電気代を節約するための効果的な方法をいくつか紹介します。

  • 扉の開け閉めは必要最小限にし、冷気が逃げないようにする
  • 熱いものは十分に冷ましてから入れる
  • 冷気の循環効率を保つため、食材を詰め込みすぎない
  • 放熱スペースを確保するため、壁や家具から最低でも左右1cm程度の距離を置いて設置する

設置場所は壁や家具から離すだけでなく、ガスコンロ・IHヒーターなどの熱源近くや直射日光が当たる場所も避けましょう。

りそなのクレジットカードで電気代をお得に支払おう

先述のとおり、電気代の支払いにはポイントが付くクレジットカードが有効です。

銀行系のクレジットカードは、ポイント還元率が低いイメージがあるかもしれません。しかし、りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCBなら、毎月の利用額に応じた通常ポイントに加え、年間利用額に応じてボーナスポイント(一般カード:最大3,000ポイント/ゴールドカード:最大9,000ポイント)も付与されます。

  • りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉は、一般カードは1,100円(税込)初年度無料、ゴールドカードは5,500円(税込)の年会費がかかります。

また、りそなグループアプリと連携すれば、クレジットカードの利用明細や口座残高を簡単に確認でき、家計管理もスムーズです。アプリからはたまったポイントの確認・交換も可能なため、りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉をぜひご活用ください。

まとめ

電気料金の値上げや家電数の増加などにより電気代の負担が増していますが、家電の使い方や契約・支払方法を見直すことで、節電が可能です。また、電気代を下げるだけでなく、家計全体の支出を見直すのが節約への近道です。家計全体(費目別)の節約方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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