クレジットカードが不正利用されたら?クレジット犯罪の手口・対処方法について解説
2024/01/15最終更新
国を挙げたキャッシュレス化の推進によりキャッシュレス決済は広がりをみせ、クレジットカードを利用する機会が多くなりました。その反面、クレジットカードが不正に利用される悪用被害も比例するように増加しています。このページでは主なクレジット犯罪の手口やカード利用者に気を付けていただきたいことなどを紹介するとともに、りそなカードが行っている不正利用対策についてご紹介します。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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2018年、りそなカードに入社。首都圏営業部を経て現在は内部管理部セキュリティ業務室に所属。
丁寧かつ簡潔な電話応対を心掛け、お客さまの悪用被害・トラブルを解決できるよう日々奮闘中。
- ※りそなグループが監修しています
クレジット犯罪の手口
日本クレジット協会が2023年9月に公表している「クレジットカードの不正利用による被害額の推移」によると、2022年の被害額は436.7億円にも及び年々増加しています。
特にWebサイトなどからカード情報を盗まれ、インターネット決済で不正利用されるといった「番号盗用」による被害が深刻な問題となっています。
盗難・紛失
会社や仲間内の新年会・忘年会などでついつい飲みすぎてしまい、終電間際の電車内や駅のベンチで眠り込んでしまったことはありませんか。犯罪集団は、このような人影が少なくなるシチュエーションは見逃しません。介抱するフリなどをして近づき財布や鞄ごと盗む犯罪手口を仮睡盗といいます。
短時間であっても万が一眠り込んでしまった場合は、すぐに貴重品を確認しましょう!そしてカードが無い場合は、警察への届出とあわせて必ずカード会社へ連絡しましょう。カードの紛失や盗難の届出は24時間受け付けており、以後のカード利用は停止されます。
仮睡盗と同様に多発している犯罪手口が車上盗です。施錠した車の中に貴重品の入った鞄・バックなどを置いたまま車から離れたりしたことはありませんか。施錠しているから少しの時間であれば大丈夫だろう思うかもしれませんが、犯罪集団は見逃しません。手荒な犯罪集団だと車ごと盗んでしまうという事例もあります。
たとえ短時間であっても車から離れる時は、鞄・バックなどは車内に置かず、手元から離さないよう心掛けることが大切です。
- ※カードと同時に免許証・保険証などを盗難・紛失したケースで暗証番号を推測されキャッシング被害に遭うケースが増加しています。簡単に類推される暗証番号の登録は控えましょう。なお、暗証番号を使ってカードを不正に利用されてしまった場合は、原則会員負担となり被害の補償がされませんのでご注意ください。
偽造
特殊機器を用いてカードの磁気情報を盗み取る犯罪手口がカード偽造です。ゴルフ場、スーパー銭湯などの施設に設置されたロッカー、貴重品BOXが狙われるケースが多く見られます。犯罪集団はマスターキーなどを使い一時的にカードを抜き取り、磁気情報を特殊機器で盗んだあとカードは元に戻します。カード会員はカードが手元にあるため不正利用されるまで気づかないことが多い手口です。
ロッカー、貴重品BOXが荒らされた形跡がある、カードの保管場所がいつもと違うなどの違和感を覚えた場合は、すぐにカード会社へ連絡しましょう。
フィッシング詐欺
インターネット利用者を、知名度の高い上場企業など実在の企業や組織の名を騙って、EメールやSMSでその企業を模した偽サイトに誘導し、クレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る手口です。インターネットが身近になったこともあり、近年増加しています。
詳しくはこちらを参照ください。
フィッシング詐欺とは?その手口や被害に遭わないための対策方法を解説!
不審サイト利用
フィッシング詐欺と似た手口になりますが、ネットショッピングサイトで「セール中の限定価格」などと他のサイトよりも極端に安い価格で販売されているサイトには注意が必要です。このような架空のサイトでカード決済をしても商品は届かず、カード情報だけが悪用者に流出してしまうので、安易にカード情報は入力しないようにしましょう。
万が一カード情報を入力してしまった場合は、至急カード会社へ連絡してカード番号の変更手続きをしましょう。
クレジットマスター
特殊なプログラムを用いて実在するカード番号を割り出し、さらに会員本人に成りすましてインターネット通販等で不正利用する手口です。人間による手作業では時間がかかるものも、特殊なプログラムを用いることにより決済に必要なクレジットカード情報を特定できてしまうのです。
カード利用代金明細書はこまめにご確認いただき、万が一ご利用の覚えがない請求があった場合は、すぐにカード会社へ連絡しましょう。
不正利用された時の対処法
カード利用代金明細書は
必ず確認しましょう!
クレジットカード利用代金明細は毎月必ず確認しましょう。
カード利用代金明細が毎月届く方の中には、利用代金の合計金額のみを確認し、利用先を確認しないまま破棄してしまう方もいるかもしれません。不正利用は必ずしも大きな金額ではなく、気付かれないように少額で長期間に渡って悪用されるケースもあり、気づいた時には被害金額が高額になっていることもあります。また、カード利用代金明細書を確認せず、数か月後に不審な利用に気付きカード会社へ連絡しても対応できない場合もあります。
万一、カード犯罪に巻き込まれても、被害を最小限に抑えるためにはいち早く気づきカード会社に連絡することが重要です。そのためにも、カード利用代金明細書は必ず利用先までこまめに確認をしましょう。
参考
利用明細はこまめに確認をしよう!利用明細チェックポイント<日本クレジット協会>
- ※外部サイトに遷移します
会員専用WEBサービスへの登録
りそなカード発行のクレジットカードをお持ちの方でVisa・Mastercardブランドでは「Vpass」、JCBは「My JCB」、+Sセゾンは「りそなNetアンサー」という会員専用WEBサービスに登録すれば、毎月のご利用状況をいち早く確認することができます。そうすれば、万一、不正利用された場合でも、ハガキや封書でのカード利用代金明細書の到着を待たずに早いタイミングで気づくこともできます。
さらに、上記のWEBサービスにご登録いただくことで、ネットショッピング時の本人認証機能が大幅に強化されます。仮に悪用者がクレジットマスターなどの方法でカード番号など決済に必要なクレジットカード情報等を盗用しようとしても、会員本人とカード会社しか知らない情報での追加認証が求められますので、セキュリティが向上し不正利用を防止する効果が高まります。
カード利用明細の控えは請求が終わるまで必ず保管しましょう
カード利用明細の控え、インターネット利用の時に送られてくるサンキューメールなどは請求が終わるまでは必ず保管しておきましょう。そしてカード利用代金明細書を確認する際は、保管しておいたカード利用明細の控え、サンキューメールを照らし合わせてチェックしましょう。
- ※一部カード利用代金明細書に記載の利用日付・利用先が実際にご利用いただいた利用日付・店舗名と異なる場合があります。
利用日と利用先の名称を見て、もし身に覚えがない請求がある場合やわからない場合は、インターネットで検索するなど情報収集をし、直接電話やメールで問い合わせをするとより詳細が分かります。
身に覚えのない請求があった場合はすぐにカード会社へ連絡を
クレジットカードの不正利用が疑われる場合は、迅速な対応が重要です。
身に覚えがないカード利用に気づいた場合は、すぐにカード会社へ連絡し、カードの利用停止をしたうえでカードの再発行の手続きを進めましょう。再発行によりカード番号などのクレジットカード情報が一新されますので、一時的な不便はありますが被害の拡大を食い止めることができます。
なお、カード会社で調査を行い不正利用と認められた代金の請求には、会員規約に則して会員保障制度が適用されます。詳細については各種会員規約を確認してください。
りそなカードで行っている不正利用対策
昨今、世界的にクレジットカードの不正利用による被害は増加の一途ですが、不正利用を防ぎお客さまに安全にカードをご利用いただくためにりそなカードでは様々な対策を行っています。
不正利用検知システムによる
モニタリング
りそなカードでは、国際ブランドほか複数の不正検知システムを導入し24時間365日体制でお客さまのご利用をモニタリング(不正利用の監視)しています。
モニタリングにおいて第三者による不正利用の可能性があると判断した際は、ご利用可能額の範囲内であってもカード利用を保留させていただく場合があります。
お客さまにはご迷惑やご不便をおかけすることもございますが、不正利用被害からお客さまを守りカードを安心してご利用いただくための取組みですので、ご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。
利用内容確認のご連絡
第三者による不正利用の可能性がある取引を検知しカード利用を保留すると、本人のご利用に間違いがないかを確認するため、登録いただいたメールアドレスや電話番号(ショートメッセージサービス含む)へご連絡をさせていただく場合があります。つきましてはご連絡先の変更があった場合は、りそなカード所定の方法により速やかに届出ください。
なお、会員専用WEBサービスに登録することにより24時間いつでもどこでもパソコン・スマートフォンからお届け内容の変更が可能です。
まとめ
最後に自分自身でできるセキュリティ対策を簡単にまとめると
- 他人(この場合、家族・知人も含みます)にカードを渡さない。
- 車の中など目の届かないところにカードを放置しない。
- 第三者に類推されるような暗証番号を登録しない。
- 会員専用WEBサービスには必ず登録する。
- カード利用代金明細書は毎月必ず確認する。
- 利用覚えのない請求があった場合は、速やかにカード会社に問い合わせする。
- 住所、電話番号、メールアドレスなどのお届け情報は最新の状態にする。
本記事でご紹介した不正利用の手口と対処法をお役立ていただき、安心安全にりそなカードをご利用ください。
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本記事は2024年1月15日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。
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