マイキーIDとは?スマホアプリでの設定方法・パソコンでの登録方法を詳しく解説
マイナンバーカードに関連して「マイキーID」「マイキープラットフォーム」「マイナポイント」という言葉を耳にする機会が多くなりました。マイナンバーカードは、新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として実施された特別定額給付金のオンライン申込みで注目され、今後もさまざまな場面で使う機会が増えていくでしょう。
今回は、マイナンバーカードを活用するために知っておきたい、マイキーIDやマイキープラットフォーム、マイナポイントの基礎知識を解説します。スマホアプリやパソコンでマイキーIDを取得する方法や、マイキーIDに関するよくある疑問と解決方法も紹介します。ぜひご一読ください。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
- ※りそなグループが監修しています
マイキーIDとは?設定や登録の前に確認しておきたいこと
「マイキーID」「マイキープラットフォーム」「マイナポイント」について、まずは概要を確認しておきましょう。
マイキーIDとは?
マイナンバーカードは個人番号(マイナンバー)を証明する公的な身分証明書として、本人の申請により交付されるものです。プラスチック製で、裏面にICチップが搭載されています。マイキーIDとは、このICチップ内の利用者証明用電子証明書を利用して、本人が任意で作成するIDです。マイナンバーを利用しなくていいように考えられた仕組みがマイキーIDとなります(IDとマイナンバーは番号が異なります)。
後述するマイキープラットフォームの各種サービスやマイナポイントを利用する際、本人を認証するIDとしてこのマイキーIDが必要となります。
マイキープラットフォームとは?
マイキープラットフォームは、マイナンバーカード1枚でさまざまなサービスを利用できるようにすることを目的として作られました。
例えば、次のようなシーンでの活用が考えられています。
- 図書館やスポーツ施設、駐輪カード、市民ひろば利用カードなどの各種公共施設の利用者カードをマイナンバーカード1枚にまとめる
- 自治体ポイントとして、子育て支援ポイント・ボランティアポイント(介護等)・健康増進ポイントなどを付与する
付与された自治体ポイントは、地域の商店街などで利用することができます。
マイナポイントとは?
マイナポイントとはマイナンバーカードとキャッシュレス決済を紐づけ、チャージまたは買い物をした際に付与されるポイントです。還元率25%(上限5,000円分)と高いポイントが付与されることで注目されており、付与されたポイントは、通常のキャッシュレス決済と同じように買い物で使用可能です。
マイナポイントが付与される買い物の対象期間は、2020年9月1日~2021年3月末。マイナポイントを獲得するには事前にマイキーIDを取得したうえで、マイナポイント予約手続きが必要です。
※編集者注:マイナポイント事業の対象期間が延長されました。2021年4月末までにマイナンバーカードを申請した方、すでにマイナンバーカードを取得されている方がマイナポイントの付与対象です。マイナンバーカード受取後、マイナポイントを申込み、2021年12月末までにチャージまたはお買い物をすることで上限5,000円分のポイントを受け取ることができます。(2021年8月追記)
※編集者注:「マイナポイント第2弾」実施により、2022年1月1日以降のチャージまたはお買い物も対象となりました。既にマイナポイントを申込んでいる方も、これからお申込みをされる方も上限5,000円分のポイントを受取ることができます。(2021年12月追記)
マイキーIDを設定する方法を解説!スマホアプリ、パソコンで登録する手順
マイキーIDは今後さまざまなサービスで利用機会が増えることが予想されます。早めにマイキーIDを設定し、サービスをスムーズに利用できるようにしておきましょう。マイキーIDの設定は、スマホアプリとパソコンのどちらでも行うことが可能です。ここでは、それぞれの設定方法について紹介します。
【事前準備】マイナンバーカードを取得する
マイキーIDを設定するためには、マイナンバーカードが必要です。まだマイナンバーカードを取得していない方は、まずカード取得申請を行いましょう。市区町村の窓口以外にもスマートフォンやパソコン、郵送で申請できます。手間を省くためにも、スマートフォンやパソコンでの申請がおすすめです。
なお、マイナンバーカードには署名用電子証明書、利用者証明用電子証明書としてそれぞれ暗証番号が必要です。このうち利用者証明用として設定する4桁の暗証番号マイキーIDの設定に使用します。
これらの暗証番号はカード保持者が受取り時に設定するため、マイナンバーカードの受取りは原則として窓口に出向く必要があります。一部、郵送でマイナンバーカードを受取ることが可能な自治体もありますが、その場合、申請時に窓口に行く必要があるようです。いずれにせよ、申請時または受取り時のどちらかで、一度は窓口を訪問しなければいけません。
お住まいの自治体ではどのように申請手続きをするのか、事前に確認するようにしてください。
なお、マイナンバーカードの申請から発行までにおおむね1ヵ月かかります。混雑状況によっては、それ以上かかる場合があるため、早めに申請をしておくとよいでしょう。
詳しくはマイナンバーカード総合サイトを参照してください。
マイキーIDの設定方法【スマホアプリで行う場合】
マイナンバーカードを取得したあとは、自分でマイキーIDを設定します。スマホアプリで行う場合の手順を確認していきましょう。
STEP1:必要な環境を準備する
まずは、お持ちのスマートフォンに「マイナポイントアプリ」をインストールします。Androidの場合は「Google Play」から、iPhoneの場合は「App Store」から検索してください。
なお、お持ちのスマートフォンがマイナンバーカードに対応したNFCスマートフォンでなければ利用できません。対応機種であるかどうかは公的個人認証サービスポータルサイトに掲載されているFAQ「スマートフォンがマイナンバーカードの読み取り対応しているか否かはどこで確認すればよいでしょうか?」から確認できます。
STEP2:マイナンバーカードを読み取る
マイナポイントアプリを起動し、「マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)」をタップします。その後、マインバーカードをセットし、スマートフォンで読み取ります。読み取りが終わったら、「次へ進む」をタップしてください。
STEP3:暗証番号を入力する
マイナンバーカード受取り時に設定した利用者証明用の4桁の暗証番号を入力し、「OK」をタップします。
STEP4:マイキーIDを保存して手続き完了
マイキーIDが自動生成され、画面上に表示されます。マイキーIDを確認し、「発行」をタップすれば手続き完了です。マイキーIDを忘れないよう、画面をスクリーンショットで保存しておきましょう。スマートフォンの破損や紛失などに備え、メモを取って保管するのもおすすめです。
マイキーIDの設定方法【パソコンで行う場合】
次に、パソコンで行う場合の手順を見ていきましょう。
STEP1:必要な環境を準備する
パソコンに「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールし、マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタを接続します。「マイキーID作成・登録準備ソフト」は、インターネットで「マイキープラットフォーム」を検索し、該当サイトからインストールします。ICカードリーダライタは、家電量販店やインターネット通販などで購入できますが、公的個人認証サービスに対応するものとしないものがありますので、注意してください。
STEP2:マイキープラットフォームを開く
インストールが完了したら、「マイキープラットフォームサイト」内の「マイナポイントご利用準備をスタート(マイキーIDの発行)」をクリックします。
STEP3:マイナンバーカードを読み取る
ICカードリーダライタにマイナンバーカードをセットし、読み取ります。読み取りが完了したら、「次へ進む」をクリックしてください。
STEP4:暗証番号を入力する
マイナンバーカード受取り時に設定した利用者証明用の暗証番号4桁を入力し、「OK」をクリックします。
STEP5:マイキーIDを保存して手続き完了
マイキーIDが自動生成されて画面上に表示されます。マイキーIDを確認し、「発行」をクリックすれば手続き完了です。「この画面を印刷」をクリックするとマイキーIDとパスワードが記載された「通知書」を印刷できます。通知書は大切に保管しておいてください。万一の紛失の備え、メモを取っておくこともおすすめです。
マイキーIDに関するよくある疑問
マイキーIDの仕組みについて解説しました。さまざまな疑問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。ここでは、マイキーIDに関して多くの方が感じやすい疑問について解説します。
マイキーIDの取得はセキュリティ的に大丈夫?
「マイキーIDを取得することで、マイナンバーが流出する恐れがあるのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、心配する必要はありません。マイキーID取得の際にマイナンバーカードから読み取っているのは、カード内のICチップに入っている利用者証明用電子証明書です。
この電子証明書にはマイナンバー情報は含まれておらず、実際の運用にあたっても、「マイキープラットフォームではマイナンバーの情報を保持しない」とされているため、総務省や民間企業にマイナンバーが流出することはないといえます。なお、マイキープラットフォームではデータの盗聴防止のため、SSL通信により通信内容が暗号化されています。
マイキーIDは変更できる?
マイキーIDの変更は可能です。利用者マイページから、「マイキーIDの変更」で手続きできます。
マイキーIDを利用したマイナポイント制度はいつからはじまる?
決済サービスが選択できるようになるのは、2020年7月からです。マイナポイントの付与を希望する決済サービスで利用可能になります。ただし、マイナポイントが付与される期間は限定されています(2020年9月1日から2021年3月末まで)。
※編集者注:マイナポイント事業の対象期間が延長されました。2021年4月末までにマイナンバーカードを申請した方、すでにマイナンバーカードを取得されている方がマイナポイントの付与対象です。マイナンバーカード受取後、マイナポイントを申込み、2021年12月末までにチャージまたはお買い物をすることで上限5,000円分のポイントを受け取ることができます。(2021年8月追記)
※編集者注:「マイナポイント第2弾」実施により、2022年1月1日以降のチャージまたはお買い物も対象となりました。既にマイナポイントを申込んでいる方も、これからお申込みをされる方も上限5,000円分のポイントを受取ることができます。(2021年12月追記)
なお、「マイキーID設定=マイナポイント予約」という扱いになります。マイキーIDを設定済みの方は、マイナポイント申込みは不要です。決済サービスのみ選択しましょう。
まとめ
今後さまざまなサービスで利用する機会が増えることが予想されるマイキーIDは、マイナンバーカードを取得したあと、自分で設定が必要です。設定すれば、25%分のポイント(上限5,000円分)が還元されるマイナポイントの予約も完了したことになります。早めに手続きしておくとよいでしょう。
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本記事は2020年7月時点の情報に基づいて執筆者(ファイナンシャルプランナー)独自の調査によって作成しております。将来の相場や市場環境、制度の改正などを保証する情報ではありません。