子ども名義の投資用口座とは?メリットや口座の作り方

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「投資?」と書かれた吹き出しの下で、困った表情をする子ども2人のイラスト

2022年4月から、高等学校家庭科における金融経済教育の内容が拡充されました。子どもの投資教育を考える際、「子ども名義の口座で投資はできる?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。

子どもの投資用口座(投資用未成年口座)は、証券会社などの金融機関で開設できます。一般的には親権者が子どものために資金を拠出・管理・取引を行いますが、一定年齢以上では本人による取引を認める金融機関もあります。子どもに投資教育を行う場合は、親権者が投資のメリットやデメリットを十分にふまえつつ、子どもをサポートしながら行いましょう。

この記事では、投資用未成年口座の特徴や、子どものうちから投資について理解するメリット・注意点などを解説します。加えて、2027年開始予定のこどもNISAについても触れているので、子どもの投資を考えている方はぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること
  • 【未成年口座の仕組み】
    0歳から開設できる投資用未成年口座を利用すれば、子ども名義の口座でも株式・投資信託・債券などに投資することが可能。
  • 【子どもの投資のメリット】
    早いうちから投資をはじめることで金融リテラシーが身に付き、長期にわたる複利効果も期待できる。
  • 【2027年開始のこどもNISA】
    2027年1月から18歳未満を対象とした「こどもNISA」が創設される。
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赤上FP事務所

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住宅ローンやマイカーローンなどの個人向け融資、NISA・投資信託を中心とした資産運用

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元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行う。メディアを通じて、より多くのお客さまに金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。

  • りそなグループが監修しています

そもそも子どもでも投資はできる?

「投資用口座?」という吹き出しと、BANKと書かれた銀行のイラスト

証券会社などの金融機関で未成年口座を開設すれば、親権者が子ども名義で投資を行えます。まずは、投資用未成年口座の特徴や、投資用未成年口座を開設する際の条件などを解説します。

子どもでも投資用口座を
開設できる

満18歳未満を対象にした口座を「未成年口座」といいます。未成年口座の開設には年齢の下限がないため、たとえ0歳であっても開設可能です。

投資用未成年口座で投資をする場合、国内外の現物株式・投資信託・債券などに投資できますが、購入できる金融商品は金融機関によって異なります。

投資用未成年口座の開設には
条件がある

多くの金融機関では、投資用未成年口座を開設する際に親権者名義の取引口座が必要です。ただし、条件は金融機関によって異なります。

そのうえで、親権者の同意書などの必要書類をそろえて手続きを行いましょう。

投資用未成年口座は、子ども本人名義で開設されます。また、多くの金融機関では、投資用資金を振り込むために子ども本人名義の銀行口座が必要です(※)。

  • 一定の条件の下、親権者名義の銀行口座からの振込みを認める金融機関もあります。

子ども名義の口座で投資できる金融商品の種類

投資用未成年口座で購入できる主な金融商品は、株式・投資信託・債券です。それぞれの特徴を表で見ていきましょう。

金融商品 主な特徴
株式(単元未満株を含む) 値動きが大きく、企業の業績や市場環境に左右されやすい
投資信託 少額からはじめやすく、複数の資産に分散投資しやすい
債券 比較的価格変動が小さく、安定した運用が期待できる(ただし金利変動等のリスクはある)

なかでも、少額からはじめやすく分散投資がしやすい投資信託は、子どもの投資教育に向いている金融商品といえます。ただし、どの金融商品にもリスクはあるため、それぞれの特徴やリスクを親権者がしっかり理解したうえで、子どもの投資をサポートすることが大切です。

子どものうちから投資を
行うメリット

次に、子どものうちから投資をはじめる3つのメリットを解説します。

早いうちから金融リテラシーが身に付く

金融リテラシーとは、経済や金融など、お金に関する正しい知識や判断力のことです。親権者の管理のもとで投資を行うことで、子どもが早いうちから金融リテラシーを身に付けることが可能であり、その場合、以下のようなメリットを得られます。

  • 子どもが将来自立する際の生活スキルを高められる
  • ライフプランを考えられるようになる
  • 生きる力を身に付けるうえで役立つ
  • 投資の勉強になる

なお、ここでいう金融リテラシーとは投資の実践を指すものではなく、お金に関する正しい知識や判断力を身に付けることを意味します。金融庁の「金融経済教育研究会」では、2013年4月30日公表の研究会報告書において「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、4分野15項目を公表しています。金融リテラシーの4分野は、以下のとおりです。

  1. 1.家計管理
  2. 2.生活設計
  3. 3.金融知識および金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択
  4. 4. 外部の知見の適切な活用

昨今においては、金融商品の複雑化や多様化に加え、詐欺事件なども見られるため、国民全体の金融リテラシーの向上が求められています。

長期投資のメリットを得られる

子どものうちから投資をはじめると、成人後も長期にわたって資産運用を続けられます。長期投資の主なメリットを見てみましょう。

  • 複利効果を得られる
  • 一時的な値動きに一喜一憂せずに済む
  • 積立投資にじっくり取り組める

複利効果とは、運用で生じた利益を元本に加えて再投資し、雪だるま式に資産を増やす仕組みのことです。長期間にわたって複利の恩恵を受けるほど、資産の増え方は大きくなります。

また、長期にわたって分散投資や積立投資を続けると、一時的な値動きの影響を受けにくくなり、リスクの軽減につながることもメリットです。短期的な値動きに左右されず、長期的な視点で資産形成に取り組めます。

ただし長期投資は、投資の成功を保証するものではありません。また、利益を得られるまでには時間がかかる場合もあります。

子どもの教育資金の
準備にもなる

文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」によれば、幼稚園から高等学校まですべて公立の場合の学習費総額は約614万円、すべて私立の場合は約1,969万円にのぼります。

大学進学を見据えると、教育資金の準備は早ければ早いほど有利になるといえるでしょう。投資を教育資金の準備方法の一つとして子どもと一緒に考えることは、金融リテラシーを身に付ける実践的な学びにもなります。
ただし、リスク分散の観点から、教育資金のすべてを投資で準備するのではなく、預貯金との併用を検討するのが望ましいでしょう。

投資用未成年口座を作り
投資をはじめるには?

ここからは、子どものうちから投資をはじめる際のおおまかな手順を見ていきましょう。なお、銀行で未成年向けの投資をはじめる場合は、一般的に投資信託を対象とした「投資信託用未成年口座」となるため、以下では「投資信託用未成年口座」と表記します。

親権者の口座を開設する

投資信託用未成年口座を開設するには、原則親権者の口座開設が必要です。金融機関によっては、親権者と子どもの口座を同時に開設できる場合もあります。

また、子どもが満15歳以上の場合は、金融機関によっては、親権者の口座開設が不要なこともあるので、金融機関にご確認ください。

投資信託用未成年口座を開設する

投資信託用未成年口座の開設では、以下のような書類が必要です。

  • 子どもの本人確認書類:マイナンバーカード・住民票など
  • 親権者の本人確認書類:マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなど
  • 未成年者と親権者の続柄を証明できる書類:戸籍謄本など
  • 印鑑

投資信託用未成年口座の開設に必要な書類は、金融機関によって異なるため、事前に調べておきましょう。

投資信託用未成年口座に入金する

多くの金融機関では、口座名義人と振込依頼人名を一致させる必要があるため、子ども本人名義の銀行口座から入金します。
出金する際も、投資信託用未成年口座から子ども名義の銀行口座へお金を移動させましょう。

  • 一定の条件の下、親権者名義の銀行口座からの振込みを認める金融機関もあります。

子どもの投資で気を付けるべき3つのポイント

眼鏡をかけた人物が3本の指を立て、吹き出しに「①投資は少額から ②損失の可能性 ③お金を育てる」と書かれているイラスト。

子どもの投資用口座は、あくまで親権者が管理・運用するものです。ここでは、親権者が心得ておくべき、子どもの投資に関する注意点を解説します。

1投資は少額からはじめる

例えば、投信積立などを活用すれば、少額からはじめられます。

2損失が発生する可能性も

投資をすれば、必ずしもお金が増えるとは限りません。損失を出す可能性もあることを伝えておきましょう。親権者は、子どもに対して適切なサポートや助言ができるように、金融知識を身に付けることも重要です。

3お金を育てることを
意識する

投資は、短期間で利益を得ることを目指すのではなく、長い時間をかけてお金を育てていく考え方が基本です。値動きが激しい投機的な商品は、短期的な価格変動が気になりやすく、学業や日常生活よりも投資に意識が向いてしまうおそれがあります。
親権者は、子どもがお金を育てるという考え方を身に付けられるように、短期的な値動きに一喜一憂しないようサポートすることが重要です。投資にかける時間のルールを家族で決め、長期的な視点で資産形成に取り組む意識を持たせましょう。

また、お金の教育を深めるために、年齢や理解度に応じて以下の習慣を取り入れるのも有効です。

  • 小学生頃から、毎月の運用状況を親子で確認する「投資日記」を付ける(例:今月の損益、気になったニュースなどを記録する)
  • 中学生以上なら、ニュースの経済情報と投資商品の値動きの関係を親子で話し合う

子どもの投資教育は
投資信託がおすすめ

子どもの理解度に応じて、実際の運用経験を取り入れることも有効です。あらゆる金融商品のなかでも、少額からはじめやすく分散投資もしやすい投資信託は、投資教育の選択肢の一つです。

投資信託とは

投資信託は、投資家が出資したお金を資金としてまとめ、その資金を国内外の株式・債券・リート(不動産)などに投資し、その運用によって生じた利益を投資家に分配する金融商品です。投資信託の主な特徴を見てみましょう。

  • 少額からでもはじめられる
  • 投資のプロが運用を行う
  • 分散投資でリスクを軽減できる

投資信託は、投資経験が浅い方にもチャレンジしやすい投資方法です。というのは、投資信託では、まとまったお金を投資することも可能ですが、商品によっては1,000円からなど、少額からでもはじめることができるためです。

また、運用は投資のプロであるファンドマネジャーが行いますが、元本割れを含む価格変動リスクがあります。

さらに投資信託は、個別株と違い、投資家から集めたお金を複数の投資先に分散します。投資先を1つに限定しないことで、利益や損失の平準化を期待できるのです。

なお、投資信託は元本を下回る可能性もあるため、注意が必要です。

投資信託をはじめるならNISAを活用しよう

NISAは、18歳以上の個人投資家を対象とした税制優遇制度です。NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、つみたて投資枠では分散投資・長期の積立に適した公募株式型投資信託を購入できます。

通常、積立投資信託を売却した際の譲渡益や普通分配金には、20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。NISAを活用する場合は、恒久的に非課税で運用が可能です。

NISAのつみたて投資枠を利用して投資信託の長期運用を行う際は、複利効果も期待できるでしょう。

18歳未満のお子様には、2027年1月からスタートする「こどもNISA」も選択肢の一つです。詳細を次の章で見ていきましょう。

2027年開始予定の
こどもNISAにも注目

2027年1月より、18歳未満を対象とした「こどもNISA」が創設されます。こどもNISAの概要は以下のとおりです。

こどもNISAとは

こどもNISAとは、未成年の子どもを持つ親権者が、子ども名義で積立投資を行える制度(2027年1月開始)です。非課税でコツコツ積立てられるため、教育資金や将来の資産形成の一助として活用できます。子どもが将来自分で資産運用をスタートする前に、長期運用を経験できるのがメリットです。

こどもNISAの主な特徴

こどもNISAの特徴は、親権者が子どもの代わりに口座を管理・運用できる点です。長期・積立・分散を前提とした制度設計のため、少額からコツコツ積み立てられる投資信託との相性がよく、親子で資産形成に取り組みやすいでしょう。

子どもが18歳を迎えたあとは、本人のNISA口座(つみたて投資枠)に引き継ぎ、非課税のまま運用を継続できます。

また、子どもが12歳以上であれば、本人の同意を得たうえで払い出すことが可能です。

こどもNISAをはじめる流れ

こどもNISAは、以下の流れではじめられます。

  1. 1.親権者が口座開設の手続きを行う
    こどもNISAの口座開設は親権者が手続きを行います。子ども本人名義での開設となるため、必要書類を事前に確認しておきましょう。
  2. 2.積立額を設定し、子どもと一緒に運用状況を確認する

    毎月の積立額を無理のない範囲で設定したら、定期的に子どもと一緒に運用状況を確認する習慣を付けましょう。値動きの理由を一緒に考えることが、金融教育の機会へとつながります。

    こどもNISAは、18歳以降もNISAのつみたて投資枠で非課税での運用を継続できる制度です。早いうちからスタートするほど長期運用の恩恵を受けやすくなるため、まずは少額からでもはじめてみましょう。

    こどもNISAのより詳しい内容はこちら

まとめ

金融リテラシーは学校教育でも重視されており、家庭での実践的な金融教育を行う重要性は今後さらに高まります。子どもの投資教育を行う場合は、投資教育に適した金融商品を活用し、親権者が正しい金融

知識を伝えながらサポートしていきましょう。

これから子どもの投資をはじめるなら、2027年1月に開始するこどもNISAも選択肢の一つです。子どものうちからはじめることで、長期にわたる複利効果を活かした資産形成が期待できるでしょう。

りそなでは、投資に関する経験豊富な専門スタッフが、投資信託のはじめ方や商品選択、購入したあとの運用方法など、お客さまの悩みや希望に沿ってトータルサポートいたします。

お気軽にりそなへご相談ください。

本記事は時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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子どもの投資教育にはどのような金融商品がおすすめですか?
分散投資がしやすく少額からはじめられる投資信託がおすすめです。投資信託は1,000円程度から購入でき、運用はプロが行うため初心者でも扱いやすい特徴があります。複数の投資先に分散されるためリスク軽減も期待でき、家庭での初めての投資教育に適しています。

2027年からはじまる「こどもNISA」は子どもが18歳になったらどうなりますか?
子どもが18歳を迎えた後は、本人のNISA口座(つみたて投資枠)へ自動的に引き継がれ、非課税のまま運用を継続できます。それまでの間は親権者が管理・運用を行いますが、長期・積立・分散投資の経験を積みながら成長後もシームレスに資産形成を続けられる仕組みになっています。

子どもの投資用口座へのお金の入出金はどのように行えばよいですか?
原則として、子ども本人名義の銀行口座から入金を行う必要があります。多くの金融機関では口座名義人と振込依頼人名の一致が求められるため、出金時も投資用口座から子ども名義の銀行口座へ移動させます。

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