カーリースは本当にお得?隠されたメリット・デメリットを徹底解説
公開日:2021/08/10

カーリースは毎月定額で好きな車を利用できるので、お得なサービスと考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、その仕組みは少し複雑で、車の利用状況によっては追加料金が発生する場合もあります。
この記事では、カーリースのメリットとデメリットを紹介します。また、車を購入する場合やカーシェアリングとの違いも解説します。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
- ※りそなグループが監修しています
カーリースとは毎月定額の料金で車を借りること
カーリースは、毎月定額の料金で車を借りられるサービスです。近年では、サブスクリプション(以降サブスク)を導入するサービスが増えており、カーリースもしばしばサブスクに例えられます。
サブスクとは、毎月定額を支払うことで、サービスを一定期間利用できる仕組みのことです。毎月、会費を払うとスポーツジムを月に何度でも利用できる、というのもサブスクの一例といえます。
「カーリース」とは?

カーリースは毎月定額料金で車に乗れるサービスで、定額制で使えるという点はサブスクとほぼ同じ仕組みです。
カーリースは、購入した場合にかかってくる諸経費なども、すべて料金に含まれています。ただし、あくまで車をレンタルしている状態であり、自身の車ではないため、カスタマイズできる範囲に制限があるなど、不便な点もあります。また、車検証の所有者はリース会社の名前となります。
なお、カーリースは、契約終了後に残価を支払えば、車を買い取ることも可能です。
カーシェアリングとの違い

カーリースは毎月定額の支払いだけで利用可能です。一方、カーシェアリングは毎月の会費のほかに、利用時間や走行距離に応じて追加で支払いが必要になるなど、いくつか異なる点があります。
カーリースとカーシェアリングのおもな違いは、以下のとおりです。
横スクロールできます。
カーリース | カーシェアリング | |
---|---|---|
利用者 | 原則、契約者専用 | 複数の会員間で車を共有 |
ガソリン代 | 自己負担 | 利用料金に含まれている(自己負担なし) |
任意の自動車保険 | 自己負担 | |
駐車場 | 自分で用意する(車庫証明などが必要) | 自分で用意をする必要はなく、所定の場所に返却 |
カーリースの3つの
メリットを紹介
カーリースを利用するメリットを整理すると、大きく以下の3つとなります。
常に好きな新車に乗れる

カーシェアリングは、ある程度決まった車種のなかから乗りたい車を選ぶことになります。一方、カーリースは乗りたい車を選ぶことができるので、数年ごとに好きな新車に乗り換えたい人にとっては魅力的です。
一般ナンバーの車に乗れる
カーシェアリングはレンタカーを表す「わ」ナンバーになりますが、カーリースの車のナンバープレートは通常のナンバーです。
見た目は自家用車と同じなので、ナンバープレートを気にする人にとっては嬉しいポイントでしょう。
初期費用やメンテナンス費用が抑えやすい

カーリースは、購入の場合と違って、頭金不要で、税金や車検代、メンテナンス費用などの経費もすべて月額料金に含んでいます。
毎年の自動車税や、定期的に訪れる車検費用による支出。これらを負担に感じる人も多いと思います。
カーリースなら臨時出費の心配がなく、毎月定額で車を利用できます。急な支出が発生しないため、安心感がある点も大きなメリットといえます。
カーリースに潜む
5つのデメリット
カーリースには定額で好きな車に乗れるなど多くのメリットがある反面、デメリットもあります。では、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
中途解約をすると
違約金がかかる
カーリースは、数年単位(3年、5年など)でまとまった契約をするのが一般的で、基本的に途中で解約はできません。どうしても解約したい場合は、高額な違約金が必要です。
また、最初から解約することを想定していなくても、廃車になるような事故を起こせば、やむを得ず中途解約となることもあります。
任意保険や駐車場は別に必要
強制保険である自賠責保険料は月額料金に含まれていますが、対物賠償や、車両保険は任意保険でカバーする必要があり、月額料金には含まれていません。
また、駐車場代も同様に含まれていません。そのため、自宅に駐車スペースがない場合は、別途駐車場代が必要です。
カーリースは定額料金で好きな車に乗れるという点で魅力的ですが、定額料金のみで収まることはなく、保険料や駐車場など別途費用がかかります。
走行距離の制限がある
カーリースは、基本的に毎月または年間の走行距離に上限が設けられています。オーバーした場合は、距離に応じた超過料金を支払うことになります。
定額料金内で何キロでも乗り放題というわけではないので、追加料金が発生する条件などは事前に確認しておくことが大切です。
カスタマイズができない
カーリースは自分の車のように利用できますが、車を借りていることには変わりがないため、「車高を下げる」「マフラーを変える」などの見た目を変えるようなカスタマイズは原則できません。
規約違反のカスタマイズをした場合は、追加料金を課される可能性もあるので注意してください。
ただし、純正カーナビやドライブレコーダーの取り付けなど、「原状回復」できる簡単なカスタマイズであれば認められるケースもあります。
契約内容はリース会社によって異なるので確認しておくとよいでしょう。
契約終了時に追加料金を
取られるケースもある
カーリースの利用料金が安いのは、契約終了時の車の査定価格(残価)を引いた値段でリースしているからです。
そのため、想定以上の車の劣化や損傷があり、リース会社の予定査定価格を下回った場合は、差額を契約者が負担することになります(オープンエンド契約)。差額を負わない契約もありますが、その場合、一般的に毎月の利用料は高くなります。
自分の車が欲しいならマイカーローンや一括購入がお得

カーリースでレンタルした車は、契約終了後に残価を支払えば、買い取ることができますが、最終的に車の購入を検討しているのであれば、基本的には一括購入が一番お得な方法です。一括購入が難しい場合でも、カーリースよりは金融機関のマイカーローンを利用するほうが車を安く入手できるはずです。
車の購入という点では、カーリースは最もコストがかかる方法といえるでしょう。
カーリースが向いている人
カーリースは向いているのは、次のような人です。
- 初期費用を抑えたい
- 車検・納税などの対応が面倒
- 好きな車種にどんどん乗り換えたい
- 走行距離が短い
初期費用や車検、買い換えなどを気にすることなく乗れるのは、カーリースの大きな魅力といえます。
カーリースでは上限走行距離が設定されていますが、日常的な買い物や外出などの目的で利用する分には問題ないでしょう。
購入が向いている人
購入が向いているのは、次のような人です。
- 長距離を走りたい
- 自分で車をカスタマイズしたい
- 小さい子どもがいるなど、車を汚す可能性がある
購入をすれば車は自分のものなので、自由にカスタマイズが可能です。また、通勤や遠方への外出などで長距離利用が予想される場合は、カーリースだと割高になるかもしれません。
その他、車に傷や汚れを付けてしまうと、契約満了時の査定で買取価格が著しく下がることがあります。そのため、小さな子どもがいるご家庭などは、カーリースよりも購入をおすすめします。
一括購入が難しい方は、一般的なディーラーローンよりも比較的金利の安い金融機関系のマイカーローンを活用すれば維持費も抑えることができるでしょう。
まとめ
カーリースは自動車税・車検費用などが含まれる定額料金を支払うため、支出の見通しが立てやすい便利なサービスです。
しかし、任意保険料などの定額料金以外にも少なからず費用が発生する点がデメリットです。また、走行距離の上限が設定されており、カスタマイズに制限がある点もデメリットといえます。最終的に車を所有する場合は、購入するよりも割高になりやすい点にも注意が必要です。
車を購入する場合、諸費用はすべて自己負担になりますが、走行距離やカスタマイズの制限を気にすることなく、自由に楽しめます。
一括で購入が難しい場合は、金融機関のマイカーローンを活用する方法もあります。りそなのマイカーローンは来店不要。申込内容によっては、仮審査から契約までネット完結で手続きが可能です。
車の購入方法を検討している場合は、ぜひりそなのマイカーローンも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。車検費用、修理費用などオプション費用のみの借入れも可能です。
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本記事は2021年8月10日の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。