アルバイトを始めたら「銀行口座」を作ろう!銀行の選び方や口座開設の流れを解説
2023/01/17最終更新
アルバイトをはじめるときには、給与を振込みしてもらう銀行口座の開設が必要です。しかし、口座開設の方法や流れ、銀行の選び方で悩む人もいるのではないでしょうか。銀行口座は、アプリもしくは店頭などで簡単に口座開設可能です。
ただし、銀行を選ぶ際にはアプリで管理できるか、手数料を抑えられるかなど、気を付けたいポイントがいくつかあります。
本記事では、アルバイト用の銀行口座が必要な理由や銀行の選び方、口座開設の流れ、口座開設後の注意点を紹介します。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
- ※りそなグループが監修しています
アルバイト用の「銀行口座」が必要な理由
そもそも、アルバイト用の銀行口座はなぜ必要なのでしょうか。
給与はアルバイト本人に渡す法的義務がある
アルバイトに支払う給与は、労働者本人へ直接支払うことが法的に定められています。
具体的には、労働基準法第24条で「毎月1回以上」「一定期日を定めて」「労働者へ直接通貨で支払う」などと規定されているのです。これは、会社員の給与だけでなく学生や主婦のアルバイトであっても同様で、未成年・成年の違いは問われません。
労働基準法第二十四条
賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。(中略)
②賃金は、毎月一回以上、一定の期日を定めて支払わなければならない。(中略)
引用:e-Gov
かつては、給与を現金手渡しで支払う会社もありましたが、現在では口座振込での支払いが一般的です。
例えば、未成年のアルバイトであっても「労働者へ直接支払う」という規定があるため、保護者の口座へ振込むことはできません。つまり、アルバイトをする本人の口座が必要なのです。
アルバイト先によっては銀行指定のケースも
アルバイト先によっては、給与の振込先の銀行を指定されるケースがあります。銀行の指定がない場合は、自分にとって利便性の高い銀行での口座開設がよいでしょう。
例えば、給与を引出すことを考えれば、自宅やアルバイト先の近くに支店がある銀行が便利です。
また、スマートフォンのアプリで残高照会や振込手続などができれば、口座管理がしやすくなります。
銀行を選ぶときの
ポイント6選
ここからは、銀行を選ぶときの具体的なポイントを6つ紹介します。
店舗やATMの利便性が
高いか
まずは、入出金がしやすいように、自宅やアルバイト先の近くに店舗やATMがあるかを確認してみてください。
また、旅行や外出などの際に現金の引出しが必要となることを考えると、全国に支店やATMを多く展開している銀行がおすすめです。急に現金の引出しが必要となる場面でも、自行や提携ATMが多い銀行ならスムーズに利用できます。
りそなの場合、りそなグループ4銀行(りそなグループ4銀行・BankTime・VIEW ALTTEのATM)のATMが全国に約6,000拠点あるため、利用しやすいでしょう。
手数料を抑えられるか
ATMご利用手数料や、振込手数料が抑えられる銀行かどうかも大事なポイントです。1回あたりの手数料額は数百円とはいっても、少ないに越したことはありません。
利用頻度が高ければ相応の出費となるため、現金引出しや振込みなど自分がどのような手続きをするのかイメージしながら、できる限り手数料を抑えられる銀行を選びましょう。
りそなグループ4銀行(りそなグループ4銀行・BankTime・VIEW ALTTEのATM)のATMなら、平日8:45~18:00の時間帯はATMご利用手数料が無料です。
さらに、満25歳以下の個人のお客さまは、りそなグループATMのご利用手数料がいつでも無料になります。
アプリで口座やクレジットカードが管理できるか
スマートフォンのアプリで銀行口座や、クレジットカードの利用状況を確認できることも選ぶ際のポイントの一つです。
例えば、買い物をする前に口座残高やカードの利用明細をいつでも・どこでも簡単にチェックできれば、使いすぎたり無理な支出を防いだりすることが期待できます。
また、振込みをアプリ上で完結できたり、残高状況に応じてカード支払い方法を一括払いから分割払いへ変更できれば、口座管理が簡単です。りそなグループアプリでは、JCBのクレジットカードを銀行口座と一緒に管理できます。
口座開設の手間が少ないか
口座開設にかかる手間が少なくて済むかどうかも、銀行を選ぶポイントでしょう。店頭や郵送など従来の方法のほかに、アプリを使った口座開設が可能であれば手間が省けます。
移動や店頭での待ち時間がかかりませんし、本人確認書類はスマートフォンで撮影すれば良いため、コピーをとる必要もありません。
一般的に、店頭で口座開設する場合、本人確認書類と印鑑が必要です。金融機関よっては、印鑑が不要な場合もあります。りそなの場合は、高校生以上の本人が店頭で口座開設を行えば印鑑はいりません。
ポイントがたまるか
給与の受取りや、アプリを使った他行への振込みなどでポイントがたまる銀行口座ならより一層お得です。
また、たまったポイントを普段利用している共通ポイントや電子マネーと交換できれば日々の支払いが楽になるかもしれません。選べるポイントの種類が多いほど、用途に合わせて便利に利用できるため、ポイント交換先をチェックしてみましょう。
りそなの場合は、給与の受取りなどの銀行取引でポイントがたまり、ためたポイントはパートナー企業のポイントやマイルへ交換できます。
預金以外のサービスも充実しているか
預金以外にどのような商品・サービスがあるかの確認も大切なポイントです。口座開設時は、給与の受取りのためだけに利用していても、のちに住宅ローンや投資などのサービスを利用するかもしれません。サービスが充実した銀行であれば、一つの銀行内で完結して活用できます。
例えば、カードローンは利用額限度内であれば使い道が自由で、担保や保証人が不要という商品です。コンビニATMも利用可能な銀行カードローンを選んでおけば、24時間いつでも借入れできます。
【りそなでシミュレーション!】アルバイト用の銀行口座を開設する流れ
アルバイト用の銀行口座を開設する流れとして、りそなのケースでシミュレーションしてみましょう。ここでは、「アプリ」「店頭」の2つの開設パターンで紹介します。
アプリで口座開設する流れ
アプリで口座開設する流れは、以下の3ステップです。
1-1.口座開設アプリをダウンロードする
「りそな口座開設アプリ」をスマートフォンにダウンロードし、口座開設申込みをします。ダウンロードは、以下URLの「アプリダウンロード(二次元コード表示)」から可能です。
- アプリで口座開設
1-2.必要書類を撮影して送信する
運転免許証、マイナンバーカード、在留カードのうち、いずれかの必要書類をスマートフォンのカメラで撮影して送信します。必要書類は有効期限内で氏名・住所が最新のものに限られます。撮影する前に有効期限を確認しておきましょう。
なお、在留カードを利用する場合は、社員証や健康保険証(※)、学生証が必要なケースもあります。
※健康保険証の「保険者番号、被保険者等記号・番号および二次元コード」は、隠して撮影してください。
1-3.最短翌営業日に「口座番号」が通知される
申込み後、最短で翌営業日には口座番号がメールで通知されます。口座番号が通知され次第、勤務先へ銀行口座を伝えることが可能です。「口座番号のご連絡」のメールから約2週間で、キャッシュカードが郵送されます。
店頭で口座開設する流れ
続いて、店頭で口座開設する流れを紹介します。
2-1.店舗を検索する
口座を開設する支店は、自宅や勤務先に近い店舗が便利です。りそなのホームページで最寄りの店舗を検索しましょう。以下から店舗の検索ができます。
「エリア」を選択していくと該当する店舗がリストアップ表示されます。なお、Webから予約可能な店舗であれば、ご予約の上ご来店ください。
2-2.必要書類を準備する
店頭の口座開設では、以下いずれかの書類(原本)が必要です。来店時に持参できるよう準備しましょう。
【顔写真付きの公的書類】
顔写真付きの公的書類があれば、いずれか1種類の持参で問題ありません。
- 運転免許証
- 在留カード
- 旅券(パスポート)(※)
- マイナンバーカード
- 療育手帳 など
いずれも有効期限内であることを確認しておいてください。
※2020年2月4日以降に発行された旅券(パスポート)の場合には、現住所を確認できる別の本人確認書類も必要です。
【顔写真のない公的書類】
顔写真のない公的書類を持参する場合には、いずれか2種類が必要です。
- 住民票の写し
- 各種健康保険証
- 印鑑登録証明書 など
有効期限が記載されていない書類の場合には、発行日から6ヵ月以内のものを持参しましょう。
詳しい内容は、以下から確認できます。
2-3.来店して口座開設の手続きをする
店舗ヘ行き、口座開設の申込みをします。所定の顔写真付きの本人確認書類で手続きした場合は、その場でカードを受け取ることができます。
口座番号を当日中にアルバイト先に伝えなければならないなど、口座開設を急いでいるときなら便利でしょう。
アルバイト用口座を開設したあとの注意点
アルバイト用の銀行口座を開設したあとは、以下の2つの注意点も知っておきましょう。
口座情報はアルバイト先に誤りなく伝える
開設した口座情報は、誤りなくアルバイト先に伝えることが必要です。口座情報が間違っていると、給与が振込まれなくなってしまいます。
アルバイト先によっては、伝達ミスを防止すべく通帳のコピーやキャッシュカードを持ってくるように指示するところもあるため、用意しておくとよいでしょう。
アルバイト先に伝える銀行口座の基本情報は、以下の内容です。
- 金融機関名(銀行名)
- 支店名や支店番号
- 預金種目
- 口座番号
- 口座名義
金融機関の通帳によって、コピーするページは異なりますが、これらの情報がすべて印字されているところをコピーします。ただし、なかには通帳を発行しない銀行もあります。その場合は、「口座開設完了のコピー」「キャッシュカード」などを用意しておくと安心です。
1銀行に1口座が原則
普通預金の口座は、1銀行に1口座が原則です。支店が違っていても、同じ銀行で別口座を作ろうとすると、審査の段階で落ちる可能性があります。
アルバイト用の口座開設をする場合は、「アルバイト先が変わったときに不便なく利用し続けられるか」についても考えて銀行を選ぶようにしましょう。
まとめ
アルバイトをはじめると、給与振込をしてもらうための銀行口座が必要です。口座を開設する銀行は、できるだけ自分にとって利便性が高いところを選びましょう。
例えば、以下のような銀行口座がおすすめです。
- 開設後の預金を出し入れしやすいように店舗やATMが豊富にある
- アプリで手間なく口座開設や管理ができる
- 手数料が抑えられる
- ポイントがたまりやすく使いやすい
- 預金以外のサービスが豊富である など
なお、りそなの口座開設アプリや、りそなグループアプリには、次のような特徴があります。
りそな口座開設アプリ
- 無通帳、無印鑑で口座開設が可能
- 最短翌日には口座番号が通知される
りそなグループアプリ
- 銀行口座やクレジットカード(JCB)と連携可能
- 口座残高やカード入出金明細の確認を手軽にできる
これから口座開設される方や銀行口座を便利に使いたい方は、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
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本記事は2023年1月17日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。