結婚までに貯金はいくらためておくと安心?結婚式の費用や平均貯蓄額から計算!

2023/02/22最終更新

幸せな2人の門出となる結婚。記憶に残るような素敵な挙式や披露宴にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。そんな夢を叶えるために「結婚にはいくら必要なのか」「いくら貯金しておくべきなのか」を早めに考えておくことも大切です。

そこで今回は「結婚までにどれくらいの貯金があればいいか」を、結婚式の平均費用や夫婦の平均貯蓄額を参考にしながら紹介します。

私が書きました
主なキャリア

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

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結婚が決まった時の平均的な貯金額は296.9万円!

リクルートのブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」によると、結婚直前の夫婦の貯蓄額は平均296.9万円です。内訳を見ると、200~300万円未満の貯金額は全体割合に対して最も多い23.7%で、さらに貯金額が多い300~400万円未満も19.0%という結果でした。

また、内閣府の令和4年(2022年)版「少子化社会対策白書」によると、2020年の平均初婚年齢は、夫が31.0歳、妻が29.4歳です。20年前の2000年は、夫が28.8歳、妻が27.0歳であったため、平均初婚年齢はやや上昇しているといえます。

なお、金融広報中央委員会による令和3年(2021年)の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」によると、単身者の平均貯金額は以下のとおりです。

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条件 20代 30代 40代
金融資産の保有世帯のみ 143万円 638万円 474万円
金融資産の非保有世帯も含める 85万円 400万円 300万円

上表のとおり、単身者の平均貯金額に関しては、金融資産の保有世帯のみのほうが高いという結果です。

結婚前・結婚後に必要な費用はどれくらいある?

ゼクシィの調査によると婚約~新婚旅行までの費用の平均は510.7万円です。結納式、婚約指輪、結婚指輪、新婚旅行代など、さまざまな費用がかかります。

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項目 平均費用
婚約指輪 35.8万円
結婚指輪 26.1万円
結納式(食事を含めた会場費) 16.6万円
結納金 98.8万円
挙式・披露宴・ウェディングパーティー 303.8万円
新婚旅行費用(お土産代を除く) 29.6万円
合計 510.7万円

もちろんこれらは、挙式の形式や披露宴の内容、招待する人数によっても大きく変わります。

ここからは結婚式や新生活に必要になる費用を紹介します。

婚約指輪・結婚指輪(約60万円)

婚約指輪、結婚指輪を揃えた場合の平均購入額は、約60万円です。婚約指輪の平均購入額は35.8万円ですが、フルオーダーで注文した場合の平均購入額は52万円とさらに値段が上がります。

一方、結婚指輪の平均購入額(2人分)は26.1万円で、婚約指輪よりも10万円ほど低い金額です。金額差が生まれる理由として、結婚指輪は普段使いできるシンプルなデザインが多いことに対し、婚約指輪はダイヤモンドなどで装飾することで価格が高くなりやすい点が挙げられます。

結納金(0~115万円)

結納を行った夫婦の割合は9.4%(2022年調査)で、およそ10組に1組しか結納を行っていない計算です。一方、両家の顔合わせのみで済ませた夫婦の割合は80.2%と多数を占めます。

また、結納金の平均額は98.8万円で、食事を含めた結納式の会場費(平均額16.6万円)と併せると、全体で約115万円の費用がかかります。

ただし、地域によっても結納金の平均額には差があり、最も低いのは北海道の67.8万円、最も高いのは首都圏の112.9万円です。なお、食事を含めた顔合わせのみであれば、平均費用は6.6万円のため、予算を抑えやすいことがわかります。

新居の初期費用・家具家電などの購入代金(約100万円)

新居が賃貸物件であれば、初期費用は家賃の4~5倍が相場です。敷金が家賃の1~2ヵ月分、礼金も家賃の1~2ヵ月分、別途家具や家電の購入費用も加わります。家電や家具を新たに購入するとなると数十万円、引越し費用も考えると100万円くらいは準備しておきたいものです。

はじめから戸建てやマンションを購入するのであれば、頭金も準備しなければなりません。頭金の相場は、物件価格の2割程度。住宅ローンを利用する場合でも、家具家電や火災保険、不動産業者へ支払う仲介費用などの諸経費がかかります。

結婚式の費用(約125万円)

挙式・披露宴・ウェディングパーティーにかかる金額の平均は、303.8万円。特に、首都圏の平均額は347.3万円と高く、北海道の平均額188.3万円と比べると2倍近い差があります。しかし、挙式、披露宴の費用として親や親族からは平均178.4万円の援助があるうえ、ほかにもご祝儀があるので、カップルの自己負担額の平均は147.3万円という結果です。
ただし、二次会や司会、スタッフへの寸志など、結婚式場に支払う費用以外にも諸費用が発生します。そのうえ、見積りからアップした平均金額は91.6万円のため、余裕を持って結婚資金を準備しておくことが大切だとわかります。

新婚旅行(約30万円)

2022年調査によると、新婚夫婦の約7割が新婚旅行を実施、もしくは計画しており、お土産代を除いた旅行費用の平均は29.6万円という結果です。

首都圏の場合、2020年調査の旅行費用の平均は66.0万円で、同年の国内外の旅行先割合は海外が8割、国内が2割でした。しかし、新型コロナウイルスが流行した影響などもあり、2021年調査より旅行先割合はほぼ逆転しています。

今後、社会活動が以前のように活発化することにともない、新婚旅行先として海外の需要が再び増える可能性もあります。その場合、国内旅行よりも多くの貯金を用意しておかなければなりません。

結婚するには貯金は必要?

結婚が決まった夫婦の平均的な貯金額は296.9万円で、結婚にかかる平均費用が510.7万円であることを考慮すると、200万円ほどの結婚資金が不足しています。

貯金がなくても結婚は可能ですが、万一のために貯蓄はしておくことが重要です。

以下の項目では、貯金が足りない場合に期待できる援助の平均額などを紹介します。あくまで一つの参考としてチェックしましょう。

親からの援助

ゼクシィの調査によると、親・親族からの援助の平均額は178.4万円で、結婚費用の不足分に充てられます。とはいえ、援助された人の割合は全国76.9%で、およそ4人に1人は援助がなかったという計算です。援助されなかったケースも事前に想定しておき、早い段階から貯蓄をスタートさせることが重要といえます。

ご祝儀への期待

親からの援助以外にもご祝儀で補うことも可能です。しかしご祝儀は式当日にいただけるものに対して、ほとんどの式場は基本現金での前払いとなっています。ご祝儀を期待する場合は、親に一時的に借りることや、使いみちが自由のフリーローンを活用するとよいでしょう。

結婚の費用を抑える手もある

結納は省略するか、略式結納にとどめて費用を抑えることもできます。最近は、「親しい友人や親族だけで結婚式をしたい」と考える人も多くなっています。レストランウエディングで結婚式場の費用を抑えたり、予算に合わせて規模・演出を控えめにしたりするなど、多くのプランが用意されています。

海外挙式で結婚式と新婚旅行を兼ねる

海外挙式ですと渡航費は多くかかってしまいますが、出席者は主に親しい友人や親族に限られるため、小さい規模での結婚式にすることができます。新婚旅行も兼ねることができるので、「海外挙式はおしゃれで思い出になるし、節約にもなる」と人気があります。

どうやって貯金を作る?ポイントはコツコツ計画的に!

貯金が足らなくても結婚式を行うことはできますが、一生に一度の思い出となる結婚式は自分たちの望む最高の式にしたいと思う人がほとんどではないでしょうか。そのためには、結婚資金を計画的にコツコツためていくことが重要です。

まずは毎月の出費を把握!無駄遣いを減らしていこう

最初に、月々決まって必要になる費用を書き出して、節約できるものがないかを検討します。
というのも、固定費を見直すことで、月々の支払いを抑えやすくなるためです。

固定費の例としては、携帯電話の通信料金、保険プラン、サブスクリプションサービスなどが挙げられます。保険の契約プラン変更や、不要なサブスクリプションサービスの解約などで、貯金に回すお金を増やせるのでおすすめです。

キャッシュレス決済やポイントがつくクレジットカードを活用

政府のキャッシュレス決済推進もあり、現金での支払いよりもクレジットカードなどのキャッシュレスサービスでの支払いがお得です。「ポイント還元を利用して支出を抑える」「ポイント還元率の高いキャッシュレスサービス中心の生活を心がけ、効率よくためる」などの方法も検討してみてください。日用品や食事代など1日の利用金額はわずかでも、1ヵ月の合計金額は大きなものになります。

アプリを使ってお金を管理

スマートフォンのアプリを使ってお金を管理すれば、貯金額を簡単に把握できるため、モチベーションを保ったまま貯金を継続できます。また、継続して貯金する習慣を身につけることで、「結婚式で貯金がなくなった」という状況に陥ることを防ぎやすくなるでしょう。

例えば、りそなグループアプリなら、普通預金や定期預金など、口座状況をいつでも確認可能です。振込や公共料金支払いもアプリから行えるため、余計な時間を取られずに月々の支出を管理できる点もメリットといえます。

積立用の口座を作ってコツコツ定額貯金

2人で毎月定額を積立てていくと、計画的に貯金を増やしていくことができます。最初から給料天引きのようなカタチで貯金をして、残ったお金で生活をするようにすれば自然とお金はたまっていきます。

結婚費用の目標額を決めるのも、おすすめです。毎月定額を積立てていけば、あとどれくらいで目標が達成できるかがわかりやすくなります。

「こんな結婚式にしたい」というプランがあれば、目標達成に向けて頑張ることができます。また、貯金額から結婚の時期を逆算していくこともできるでしょう。式場の予約もスムーズにできると思います。

結婚に向けて毎月どれくらい積立貯金していく?

ここでは300万円を目標に貯金していくには、毎日どれくらい貯金をしていけばいいのかを紹介します。

新婚夫婦の毎月の貯金額は平均約5.6万円

リクルートブライダル総研調べ「新婚生活実態調査2020」によると夫婦の貯蓄額の月平均は約5.6万円。

貯金なしから毎月5.6万円を貯金する場合、300万円たまるまでに4年6ヵ月ほど必要です。結婚時期を考え、毎月の貯金額を相談して決めていくのがよいでしょう。

毎月の貯金額は手取りの1~2割程度

収入額は夫婦によって異なりますが、手取りの給与の1~2割程度を目安に貯金している新婚夫婦が多いです。「手取り給料の15%、ボーナスは30%」などと具体的な割合を決めて貯金をするのもおすすめです。

積立貯金の専用口座を作ろう!

2人で毎月決めた額を入金していくなら、積立専用の口座を作るのがおすすめです。
共通の目標があることで絆も深まります。貯金額が目に見えるのでモチベーションが維持しやすくなります。

まとめ

結婚にはお金がかかります。結婚時の平均貯蓄額は300万円程度。まずは毎月の収支を把握して、貯金額の目標を設定し、無駄遣いをなくしていきましょう。目標を持ってコツコツと積立てていくことが大切です。

りそなの口座なら、銀行取引に応じてポイントがたまります。結婚のための2人の積立貯金専用口座を開設するなら、りそなを検討しませんか。

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本記事は2023年2月22日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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