クレジットカードの料金を支払えないときはどうする?未払いを防ぐ方法も解説
公開日:2022/07/28
クレジットカードの支払日までにお金を用意するのを忘れてしまった、お金の都合がつかなかったなどで、不安を感じている方もいるかもしれません。
今回は、クレジットカードの料金を支払えなかったあとの流れや、支払えないときの対処法、クレジットカードの未払いを防ぐ3つの対策について解説します。
銀行口座の残高不足で支払いが遅れそうな方や、クレジットカードの未払いを避ける方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強をはじめる。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
- ※りそなグループが監修しています
クレジットカードの料金が支払えないとどうなる?
クレジットカードの未払いへの対応は、クレジットカード会社によって異なりますが、ここでは、クレジットカードの料金を支払えなかった場合に行われる、一般的な請求の流れを見てみましょう。
クレジットカードが一時利用停止になる
約定日決済ができなかった場合、引落しができなかった情報が銀行からクレジットカード会社に伝わり、クレジットカードが一時利用停止となります。
クレジットカード会社に情報が伝わる日数は銀行によって異なるため、約定日決済できなかった日から何日目に一時利用停止になるかは断言できません。また、一時利用停止にともない、遅延損害金が発生する可能性があります。
電話や書面などで
連絡が来る
クレジットカード会社が支払いの遅延を確認すると、クレジットカードの契約者に対しては、次のような案内が行われるのが一般的です。
- 電話連絡が来る
- 支払方法や支払期限が記載された書面が届く
クレジットカード会社からの案内に従い、支払いを済ませると、クレジットカードの一時利用停止は解除されます。
クレジットカードの会員資格が取り消される
支払いの期限までに電話や書面での連絡に対応しない場合は、クレジットカードの会員資格が取り消され、クレジットカードは強制解約されます。
強制解約されると、クレジットカード払いにしていた家賃・光熱費・携帯電話料金などの支払いができなくなるため、それぞれの支払方法を変更しなくてはなりません。支払方法の変更手続きに時間がかかった場合、支払いの遅延が発生する可能性もあります。
また、強制解約されたクレジットカードに紐付けされている、ETCカードや家族カードの利用もできなくなるため注意が必要です。
なお、長期にわたるクレジットカードの支払延滞があった場合、指定信用情報機関に情報が登録される可能性があります。
利用料金を一括請求される
さらに延滞が続いた場合、クレジットカード会社から未払い料金の一括請求が行われます。
クレジットカードの通常利用では、消費者に「期限の利益」が認められますが、長期にわたる延滞の場合、この権利は失われることを覚えておきましょう。
「期限の利益」とは、「消費者は決められた支払日まではお金を返済しなくても良い」という権利のことです。
例えば、3月にクレジットカードで商品を購入し、4月・5月・6月の3回払いで支払いを行うとします。「期限の利益」が認められている消費者は、4月・5月・6月それぞれの支払日に支払いをすれば良いため、3月の時点ですぐに利用料金を支払う必要はありません。
しかし、長期延滞を起こしているクレジットカードの契約者は、「期限の利益」を失うため、クレジットカード会社から一括請求された場合、支払方法は一括払いのみに限定され、本来設定されていた支払日に関係なく、ただちに支払う義務が発生するわけです。
財産を差し押さえられる
クレジットカード契約者が一括請求に対応しない場合、クレジットカード会社は債権を回収するために、裁判所で法的措置による財産差し押さえの手続きを行います。
差し押さえの対象は、預貯金・給与・土地や建物・自動車などです。
「クレジットカードの料金が支払えない」
そんなときはどうする?
次に、クレジットカード料金が支払えないとわかった場合、支払日までにどのような行動を取れば良いのかを解説します。
クレジットカード会社に連絡を入れる
「今月はクレジットカードの支払いが難しい」と判断した時点で、クレジットカード会社に連絡を入れ、延滞の理由や返済予定日などを説明しましょう。
クレジットカード会社へ連絡や相談をすると、支払方法の変更や手続き方法などのアドバイス、解決策を提示してくれることがあります。
一括払いのときは支払方法を変更する
クレジットカードの請求金額を一括で支払うのは難しくても、分割払いに変更すれば支払いができるかもしれません。大抵の場合は、クレジットカード会社のホームページにある会員専用サービスにログインすることで、支払方法の変更手続きができます。
手続きのやり方がわからない場合は、クレジットカード会社に支払いが遅れる旨を連絡する際に相談しましょう。
一括払いからの変更には、分割払いやリボ払いが選択できます。クレジットカードの支払方法としてはボーナス払いもありますが、一括払いからボーナス払いへの変更はできません。
ボーナス払いは、店舗でクレジットカードを利用したときのみ指定できる支払方法のため、注意が必要です。
なお、一括払いから別の支払方法への変更は期限が定められているため、変更前に確認しておきましょう。
カードローンを検討する
カードローンは、金融機関が個人に提供する融資サービスで、ご利用限度額の範囲であれば何度でも借入や返済ができます。
クレジットカードの料金が支払えないときは、銀行カードローンの利用を検討しましょう。カードローンを利用してお金を借り、そのお金を支払いが遅れそうなクレジットカードの支払いに充てれば、強制解約や指定信用情報機関への登録を避けられます。
また、クレジットカードの引落し金額よりもカードローンの毎月返済額の方が低い場合も多く、長期間で支払いたい場合にうまく活用できます。
ただし、カードローンは「借入れ」であり、利用した金額に応じて定期的な返済が必要であることは忘れないようにしましょう。カードローンの利用は、近々収入の予定があり、支払日に返済可能であることが前提です。
支払いがどうしても難しいなら専門家に相談する
クレジットカードの支払いの目処がどうしても立たない場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
先述のとおり、クレジットカード料金を支払わず、長期延滞が続くと、最終的には強制執行による差し押さえまで進んでしまいます。そのため、「支払うことが難しい」と判断したら、できるだけ早く専門家に相談し、解決策を見出すことが重要です。
クレジットカードが支払えない事態を未然に防ぐ3つの対策
最後に、クレジットカードの未払いを防ぐ3つの対策について詳しく解説します。
クレジットカードの計画的な利用を心がける
クレジットカードは、収入の範囲内での利用が大切です。
クレジットカードの利用は、クレジットカード会社が契約者に対し、一時的にお金を立て替えているに過ぎず、借金であることに変わりありません。支払能力を超えた買い物はせず、計画的な利用を心がけましょう。
クレジットカードの利用状況や口座残高を常に把握しておく
クレジットカード会社のホームページにある会員サイトやアプリなどを利用すると、クレジットカードの利用状況や、その月の支払予定額を確認できます。クレジットカードの利用状況を常に把握しておけば、支払いを忘れて延滞を起こす可能性が低くなるかもしれません。
クレジットカードの利用状況の確認と同時に、銀行の引落し口座が残高不足になっていないかのチェックも忘れず行いましょう。
オートチャージ機能のある銀行カードローンを利用する
銀行カードローンのオートチャージ機能とは、引落し口座が残高不足の際に、自動で融資を行ってくれる機能を指します。
クレジットカードの利用状況や銀行口座の残高をチェックしていても、うっかりミスにより未払いを発生させることがあるかもしれません。オートチャージ機能付きの銀行カードローンを利用すれば、支払日に銀行口座の残高が不足していても、不足分の自動融資により未払いを防げるため安心です。
まとめ
クレジットカードの料金が支払えないと、クレジットカードが一時利用停止になるほか、クレジットカードの会員資格が取り消される可能性があります。さらに未払いが長期化すると、利用料金が一括請求され、最終的には財産が差し押さえられるため、早期の対処が大切です。
クレジットカードの未払いを防ぐには、クレジットカードの計画的な利用や、口座残高の把握はもちろん、オートチャージ機能付きのカードローンも検討しましょう。オートチャージ機能付きのカードローンであれば、確認ミスにより口座が残高不足になった場合でも、自動融資によって未払いの防止が可能です。
りそなのカードローンは、限度額の範囲内なら、提携ATMからキャッシュカード1枚で何度でも借入れができます。また、銀行口座の残高が不足した際に、不足分を自動融資するオートチャージ機能も利用できるため、入金を忘れた場合でも予定どおりの引落しが可能になり安心です。
ただし、借り過ぎには注意し、収入と支出のバランスを考えて計画的に利用することを忘れないようにしましょう。
「りそなグループアプリ」を活用すれば、口座残高やクレジットカード利用明細の確認、カードローンの管理などがスマートフォンで完結できます。「預金口座残高」と「カードローン借入残高」を一緒に確認できるので、カードローンをご利用の際はぜひ併せてご利用下さい。
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収入と支出のバランスを考えて計画的にご利用ください。借り過ぎにご注意ください。
本記事は2022年7月時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。