投資を行う意味とは?初心者がまず押さえるべきポイントとおすすめの運用方法
公開日:2020/09/16
更新日:2025/04/04

「2024年1月に、NISAが新しくなりました。これをきっかけに、投資を行う方が増え、資産形成の裾野が広がりを見せています。
一方で、投資に興味はあってもはじめる第一歩が踏み出せない方も少なくないはずです。そんな方のために、本コラムでは「投資を行う必要性」「投資で失敗しないための方法」について詳しく解説します!
- 私が書きました
-
- 主なキャリア
-
2023年にりそなアセットマネジメントに入社。金融教育や金融機関向けの研修サポートに加え、動画やWEBサイトなどのコンテンツ制作などにも携わる。
現在は未来資産形成ラボにて、より多くの方にとって資産形成が身近なものになることを目標に、日々業務に取り組んでいる。
- ※りそなグループが監修しています
投資とは?
投資とは、株式、債券、投資信託などの金融商品に対して、利益を期待しお金を投じることを指します。株式や債券に投資をすることによって、投資した皆さん(投資家)が利益を得られる可能性があるだけでなく、これらを発行する国や企業(発行体)は提供されたお金を元に、新技術の開発や既存事業の拡大を行うことができます。その結果、社会や経済全体も成長するきっかけになります。
また投資と混同されやすい言葉として、「投機」や「ギャンブル」という言葉があります。投機とは、資産価格の動く方向を予想しタイミングを狙って短期的に売買することを指すことが多く、値動きの特に大きいFXや仮想通貨を用いた短期売買などが例として挙げられる場合が多いです。また一般的にギャンブルとは、ほとんどの場合期待できるリターンがマイナスで、かつ結果が不確実なものにお金を投じることを指し、宝くじや競馬などがよく例示されます。投資がこれらの投機やギャンブルと異なる点は、タイミングを狙うのではなく、投資対象の成長によるリターンを期待するものだということです。投資とは、一攫千金のチャンスを狙うものではないということをきちんと押さえておきましょう。
投資の主な種類3つ
投資を行う主な金融商品は、具体的に3つ挙げられます。
株式
株式とは、企業が活動をする上で必要となる事業資金を調達するために発行する証券のことを指します。企業は調達した資金をもとに事業活動を行い、その収益を「配当」や「株主優待」という形で投資家へ還元します。しかし、投資を行った企業の事業がうまくいかず、配当や株主優待が還元されない場合や、投資していたお金が戻ってこない場合がある点には注意が必要です。
債券
債券とは、国、地方公共団体、企業などの発行体が、投資家から資金を借入れるために発行する証券のことを指します。債券は満期が決まっており、満期が到来するまではお金を借りている対価として、投資家に利息が払われます。また債券も株式と同様に、企業などが倒産してしまった場合に貸していた金額が全て戻ってないことがあります。しかし、発行体が債務不履行にならない限り、満期を迎えた際は、額面金額が支払われる点で株式より安全性が高いとされています。
投資信託
投資信託とは、多くの投資家から資金を集め、一つの大きな資金として専門家が国内外の株式や債券などに投資する金融商品です。株式や債券とは異なり、投資信託は投資家に代わり専門家が投資先を探し投資をします。そのため、投資に馴染みがない方にとっても、安心して投資をはじめることができる金融商品となっています。
なぜ投資が必要なのか
なぜ近年、投資が必要と言われているのでしょうか。大きく2つの理由があります。
インフレ:現金の価値が目減りしてしまう
インフレとは、モノの値段やサービスの価格が継続して上昇することを指します。このようなインフレの状況下では、モノの値段が上がる一方で、お金の価値は下がってしまいます。
例えば年率2%のインフレが5年間続いたとしましょう。いま300万円の車の値段は、年率2%ずつ上昇するため、5年後には約331万円になります。一方で現金は5年後も変わらず、300万円の価値のままとなります。そのため、預金でもっていれば安心と考えられる方も多いかもしれませんが、インフレの世の中では知らず知らずのうちに現金の価値は目減りしてしまいます。

横スクロールできます。
低金利:預金では十分に増えない
マイナス金利政策が解除され、日本も少しずつ金利が上昇してきましたが、1990年代の金利と比較するとまだまだ低金利が続いています。
日本銀行の時系列統計データ※によると、2025年2月時点の普通預金金利の平均は「0.098%」です。100万円を預金に預けた場合でも、1年間で980円ほどしか増えないということです。このように、低金利の世の中では、定期預金に預けていても資産は十分に増えません。そのため、預金だけでなく、投資を行うことで、お金を増やしていくことも視野に入れる必要があります。
- ※出典:日本銀行「時系列統計データ検索サイト『預金種類別店頭表示金利の平均年利率等』」
投資で失敗する2つの理由
投資が必要な理由は分かったけど、投資の第一歩をなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。その背景には、やはり投資で失敗してしまったらどうしようと不安を抱えていらっしゃるからだと思います。
投資で失敗する背景には、具体的に以下のような理由があると考えられます。
損したところでやめてしまうから
株価などが大きく下落した際に、慌てて売却をしてしまうからです。前段でもお話したように、投資とは成長する資産にお金を投じることです。短期的に見れば下落することもあるかもしれませんが、中長期という長い視点でみると成長性資産は上昇を続ける傾向があります。
短期的な視点で投資を行い、下落した際に慌てて売却してしまうことで、「利益を得ることができなかった」「投資で失敗した」と感じてしまうのです。
投資先が偏っているから
偏った国や資産などに投資を行っていると、資産全体が特定の国や資産の上昇・下落の影響を大きく受けてしまいます。上昇している際は良いかもしれませんが、下落した際には資産全体が大きく下落してしまい、投資に苦手意識を持つきっかけになってしまうかもしれません。
投資信託で「長期・積立・分散投資」がおすすめ

では、投資で失敗しないためにはどうすればよいのでしょうか。一つの方法としておすすめしたいのは、投資信託を活用しながら、投資の基本「長期・積立・分散投資」を実践することです。(投資の基本「長期・積立・分散投資」がなぜおすすめなのか説明しているコラムもありますので、そちらもぜひご覧ください。)
投資信託は、前段でお伝えしたように、投資家から集めたお金を元に専門家が様々な株式・債券などに投資を行います。そのため、ご自身で株式・債券を購入されるよりも、簡単に分散投資を行うことができます。また銀行などの金融機関を通して、簡単に積立で購入することもできます。
ぜひ投資信託で「長期・積立・分散投資」を実践してみてください!
まとめ
今回は、投資を行う必要性、投資で失敗しないための方法についてお伝えしてきました。インフレや低金利の世の中では、預金だけでは十分に資産が増えていきません。そのため、投資を行う必要性が高まっています。
しかし投資の必要性は理解しているけど、「投資で失敗するかもしれない」という不安から投資の第一歩をなかなか踏み出せないという方も多いかと思います。そのような方には、ぜひ投資信託を活用した「長期・積立・分散投資」がおすすめです!
なお、りそなの「NISA口座」では
- アプリを使えば、NISA口座と投資信託口座が同時に開設できる
- インターネットの購入で1,000円からつみたて投資が可能
- 取引に応じて、りそなクラブポイントがたまる
など、NISAを気軽にはじめやすい特徴があります。
また、りそなの店舗なら口座の開設方法や購入商品について相談できるため、初心者の方でも安心して手続きを進めることができます。
ぜひNISAが話題となっている今、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
何からすればいいかわからない
という方は…

4問で運用方法・商品を
サクッと診断

こちらの記事もおすすめ:
積立投資は最強なのか?メリット・デメリットについて
初心者におすすめ 資産運用の方法 「長期・積立・分散」投資について
- ※本記事は2025年4月4日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。