学生がクレジットカードを持つメリットは?作り方や審査のポイント

公開日:2025/09/16

学生がクレジットカードを持つメリットは?作り方や審査のポイント

日常生活のなかで、あると便利なクレジットカード。学生のなかには、クレジットカードを持ちたいけれど、「学生でも作れるのか」「クレジットカードを持つメリットや注意点は何か」と疑問に思っている方もいるかもしれません。

大学生や専門学校生でもクレジットカードを保有することができます。ただし、注意点も多くあります。

この記事では、学生がクレジットカードを持つメリットや注意点などをわかりやすく解説します。併せて、学生におすすめのクレジットカードの特徴や作り方なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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クレジットカードは学生でも作れる!

結論からいえば、クレジットカードは学生でも作ることができます。2022年4月に成年年齢が18歳に引下げられたことで、学生でも18歳以上であれば親の同意がなくてもクレジットカードの発行ができるようになりました。そのため、クレジットカードを作る際の主な申込要件には、「高校生を除く満18歳以上」と記載されていることが一般的です。

ただし、クレジットカードの種類によって具体的な年齢要件は異なります。大学生や専門学校生であっても、申込みの対象となるかは個別に確認が必要です。

学生向けクレジットカードの利用限度額は低め

クレジットカードには、一定期間内で利用できる金額に上限が設けられています。

初めてクレジットカードを作る学生の場合、利用限度額は10万円、最大でも30万円と低めに設定されているのが一般的です。

なお、クレジットカードの利用額が遅延することなく継続的に引落されていれば、カード会社によっては利用限度額を引上げることもできます。

滞りなく利用額を支払うことで、安定した支払い能力があることを証明でき、カード会社からの信用性が高まっていくのです。

学生がクレジットカードを持つ5つのメリット

学生がクレジットカードを持つ5つのメリット

学生がクレジットカードを持つことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

買い物の支払いがスムーズになる

クレジットカードがあれば、現金と比べて買い物の支払いがスムーズです。

実店舗での買い物の際には、その都度お札や小銭を数えて出す必要がありません。「財布を忘れた」「現金の手持ちが足りない」といった場合でも、クレジットカードがあれば利用限度額の範囲内で支払いが可能です。

その際、スマートフォンのタッチ決済を活用すれば、クレジットカード自体も出さずに支払いが完了します。

また、インターネットショッピングやオンラインサービスの利用時には、Webサイトにクレジットカード情報を入力・登録することで、振込みをする手間を省けます。

インターネットショッピングでは、「3Dセキュア」と呼ばれる本人認証の仕組みによってセキュリティ面が強化されているため安心です。

ポイントがたまる

ポイントがたまる

クレジットカードは、家賃や電気・ガス・水道代といった公共料金、携帯電話利用料金、通学定期などの支払いにも使えます。

特に一人暮らしの学生の場合は、これらの支払いを自分名義の口座から引落されるよう設定している方もいるでしょう。買い物や水道光熱費などの支払いを、口座振替ではなくクレジットカード払いにすることで、利用額に応じたポイントを効率良くためられます。

ポイントの還元率はカード会社によって異なり、還元率0.5%のカードであれば、年間30万円の利用で1,500円分相当のポイントが付与される計算です。

たまったポイントは、支払いへの充当や特典品との引き換え、キャッシュバックなどのサービスに交換できます。

お金の使い方を学べる

旅行、ネットショッピング、コンビニ、お金の使い方を学べる

クレジットカードで買い物をすると、郵送される利用明細やインターネット上で利用状況を確認できます。

明細を見て振り返ることで、インターネットショッピングや旅行、コンビニなど自分がどのような場でお金を使う傾向があるのか、お金の使い方を学べるでしょう。

なお、学生がクレジットカードを持つ方法としては、親が保有するクレジットカードの「家族カード」として発行を受ける方法もあります。

しかし、家族カードでは、利用状況が親の利用明細に記載されます。その点、学生本人のクレジットカードであれば、利用履歴を親に見られることなく、ご自身で管理できます。

クレジットカードの家族カードについて詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

クレジットヒストリーを積上げられる

クレジットヒストリー(クレヒス)とは、クレジットカードやローンなどの金融商品の利用履歴に関する信用情報のことです。本人情報や契約内容の情報も含まれ、信用情報機関に記録されます。

遅延や滞納なくクレジットカードの支払いを続けると、良いクレジットヒストリーを築けます。学生のうちから実績を積上げることで、将来何らかの金融商品の審査を受ける際に、参考にしてもらえる可能性があるのです。

このような理由から、学生でもクレジットカードを作って活用することはおすすめといえます。

クレジットヒストリーについては以下の記事でも解説しているので、併せて参考にしてください。

留学や海外旅行時に役に立つ

学生の場合、留学や海外旅行を計画している方もいるでしょう。事前にクレジットカードを発行しておけば現地での支払いに利用でき、多額の現地通貨を持ち歩く必要がありません。

また、クレジットカードに「海外旅行傷害保険」が付帯されていれば、旅行先でのケガや病気の治療費・入院費といった、突発的な出費に備えることができます。

ただし、クレジットカードの付帯保険には、自動的に付帯される「自動付帯保険」と条件を満たした際に適用される「利用付帯保険」があります。利用付帯保険の場合は、適用条件をあらかじめ確認しておくことが大切です。

海外でクレジットカードの利用を検討している方は、以下の記事もぜひご覧ください。

学生がクレジットカードを使う際の注意点

遅延・滞納厳禁、利用明細チェック、盗難・紛失備え

クレジットカードは使い方によっては便利ですが、その反面使いすぎてしまう心配もあるでしょう。クレジットカードを使う際には、以下の注意点を意識してみてください。

支払いの遅れや滞納は厳禁

クレジットカードの利用額は、所定の期日に支払いをしなければなりません。遅延すると延滞料金が発生するだけでなく、利用限度額の減額や、クレジットカードが利用できなくなるなどの不利益が生じることがあります。

また、大幅に支払いが遅れると、信用情報に履歴が残るため、クレジットヒストリーに傷がつき、ほかのクレジットカードや住宅ローンなどの審査に通りにくくなる可能性が出てきます。クレジットカードは計画的に利用しましょう。

そのため、カード利用額の引落し日には、口座にお金がある状態にしておきましょう。もし引落しができていなかったことに気付いたら、すぐにカード会社に連絡をして指示を仰いでください。

支払い忘れをなくすために、支払日が近づいたらプッシュ通知でお知らせしてくれるアプリもあります。

利用明細をしっかりチェックする

クレジットカードの利用明細は、必ずチェックする習慣を身に付けましょう。使いすぎかどうかだけでなく、身に覚えのない不正利用がないかも確認ができます。

紙の利用明細書の場合、毎月明細書が届くまで利用状況を確認できませんが、インターネットやアプリなら、いつでもチェックできるので、ぜひ活用してください。

クレジットカードを選ぶ際は、ポイントの還元率に目が行きがちです。しかし、支払いの遅延を予防してくれるアプリを利用できるなど、管理のしやすさでクレジットカードを選ぶことも重要です。

利便性の高いインターネットやアプリでお金の管理をすると、計画的なお金の利用にもつながります。

紛失や盗難時の対処方法を事前に把握しておく

クレジットカードをなくしてしまうと、他人に悪用される可能性があります。

クレジットカードを紛失した場合や盗難に遭った場合には、速やかにクレジットカード会社に連絡し、必要な手続きをすることが大切です。

補償制度も設けられているため、内容や条件を事前に確認しておくとよいでしょう。

学生におすすめのクレジットカードとは?

クレジットカードのメリットや注意点を踏まえると、学生におすすめするクレジットカードは、以下の要件を満たすものです。

Webやスマートフォンアプリで簡単に管理できるもの

Webやスマートフォンアプリで簡単に管理できるもの

自分の支出管理のほか、不正利用を感知するという意味でも利用履歴が毎日確認できるものがおすすめです。

加えて、支払日をプッシュ通知でお知らせしてくれるなど、管理が簡単にできるクレジットカードを選びましょう。

クレジットカードのポイントには有効期限があり、つい利用を忘れて失効してしまうことがあるかもしれません。

Webやスマートフォンアプリで管理をすれば、ポイントの有効期限や残高をいつでもチェックできます。

クレジットカードのポイントは、有効期限が長く、他の企業のサービス利用に交換できるなど、使い勝手が良いものを選ぶことが大切です。

ポイント還元率が高いもの

ポイント還元率が高いもの

カード会社によって、クレジットカードのポイントがたまる条件や還元率は異なります。

りそなグループのクレジットカードの場合、銀行取引やショッピングなど、ポイントがたまる場面は多くあります。通常の利用時以外にも、新規入会や年間の利用額に応じたポイントがもらえることもあります。

学生の方は、管理がしやすく海外旅行傷害保険も付帯でき、生活のあらゆるシーンでポイントがたまるカードがおすすめです。

カード付帯の海外旅行傷害保険があるもの

カード付帯の海外旅行傷害保険があるもの

学生がクレジットカードを作る理由としては、「海外旅行の際に必要」という項目が上位に入っています。

そして、クレジットカードのなかには、旅行代金をカード決済することで海外旅行傷害保険が付帯できるものがあります。

海外で病気やケガをした場合には、高額な医療費や救援費用が発生することもあります。そのためにも保険で備えることが大切です。海外旅行に行くことも想定して、海外旅行傷害保険が付帯できるクレジットカードがおすすめです。

ただし、適用条件や補償内容などによっては、クレジットカードに付帯保険があっても別途保険への加入を検討する必要がある点に注意しましょう。

年会費無料のもの

学生向けクレジットカードの多くは、年会費無料です。ただし、なかには年会費が有料の場合もあり、有料であっても一定条件を達成することにより無料になるものもあります。

年会費無料のクレジットカードを選択すると、経済的負担が軽減されるため、クレジットカードの申込みの際は、年会費の有無のチェックを心がけましょう。

なお、りそなのクレジットカード「クラブポイントプラスJCB」は、25歳までは年会費無料でご利用いただけます。

りそなカードから学生にオススメのカード、りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCB

学生向けクレジットカードの作り方

ここでは、クレジットカードの発行に必要なものと、発行までの流れを解説します。

クレジットカードの申込みに必要なもの

クレジットカードの申込みには、本人確認書類と、利用代金を支払う銀行口座が必要です。

本人確認書類の例として、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが挙げられます。運転免許証を持っていない学生でも、パスポートなど他の選択肢から複数選べば問題ありません。

銀行口座は、学生本人の名義でなければならない点に注意が必要です。通帳やキャッシュカードを用意し、金融機関名・支店名・口座番号などの情報を把握しておきましょう。

クレジットカードの申込み手続きの流れ

クレジットカードの申込みは、公式サイトや銀行・店舗窓口、郵送で行えます。カードが届くまでの具体的な流れは、以下のとおりです。

  1. 1.申込みフォームに必要事項を入力し、必要書類を提出する
  2. 2.入力内容をもとに審査(※)が行われる
  3. 3.審査に通れば、後日手元にカードが届く

(※)入会には、各カード会社所定の審査・承認が必要です。

なお、りそなカードはりそなグループ銀行の店頭またはりそなグループアプリ経由で、クレジットカードのお申込みができます。

学生のクレジットカード審査でチェックされる3つのポイント

学生が申込むクレジットカード審査において、一般的にチェックされる主な3つのポイントは以下のとおりです。

属性情報

属性情報とは、申込者の氏名・住所・年収・同居家族の有無などの基本情報を指し、クレジットカードの審査において、総合的判断をするためのものです。

属性情報に誤字脱字や入力漏れがあると、正しい審査ができなくなるため、詳しく正確に丁寧に入力するよう心がけましょう。

信用情報

信用情報とは、申込者の金融機関の利用履歴を指し、過去に利用した金融商品の種類・支払状況・完済額などが記載されているものです。

信用情報に支払いの遅延があると、懸念事項として扱われるため、審査に影響をおよぼします。例えば、携帯電話を分割払いで購入し、支払いが遅れると信用情報に記載されるため、注意が必要です。

多重申込

多重申込とは、短期間のうちに複数のクレジットカード会社に申込みをすることです。

多重申込をすると、「他のカード会社で審査に通過しなかったのではないか」「お金に困っているのではないか」などの懸念を持たれる可能性があります。そのため、短期間に複数のクレジットカードの申込みは極力避けましょう。

まとめ

日々の買い物や留学・旅行時の利便性に加え、ポイントの付与、クレジットヒストリーの構築など、クレジットカードの発行は学生にとってもメリットがあります。

一方で、支払いの遅延などが発生しないよう、こまめに利用明細をチェックすることが欠かせません。

その点、りそなクレジットカードなら、りそなグループアプリと連動することによって利用明細が簡単に確認できます。引落し日の数日前に届く通知をチェックすれば、支払い忘れも予防できるでしょう。

さらに、りそなクレジットカードは、海外旅行傷害保険が付帯できるうえ利用できるシーンが多いので、ポイントがたまりやすいこともメリットです。

また、りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉では還元率が0.5%(一般カード)で、かつ年間ご利用額に応じたボーナスポイント(30万円なら2,000ポイント)をもらうことができます。

  • りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉一般カードは、JCB 1,100円(税込)、VISA 1,375円(税込)の年会費がかかります。初年度無料です。
    また、ゴールドカードは、JCB 5,500円(税込)、VISA 11,000円(税込)の年会費がかかります。
  • 海外旅行傷害保険は、旅行代金の支払いが条件であるなど、カードにより保証内容や保険金額、適用条件が異なり、実際の支払いの可否は普通保険約款及び特約に基づきます。

クレジットカードを持ちたいと考えている学生の方は、りそなクレジットカードを検討してみてはいかがでしょうか?

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本記事は2025年7月9日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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