デビットカードとは?メリット・デメリット、クレジットカードとの違い
公開日:2020/04/03
更新日:2025/09/16

デビットカードは、キャッシュレス決済方法の一つで、支払いと同時に金融機関の預貯金口座から代金が引落される仕組みのカードです。
利用金額が預貯金口座の残高に限られるため、現金感覚で利用できることが大きな特徴の一つです。
この記事では、デビットカードの基本を解説しながら、メリット・デメリット、作り方や使い方、クレジットカードとの違いについてもわかりやすく紹介します。
- 私が書きました
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- 主なキャリア
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生命保険会社にて15年勤務した後、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
- ※りそなグループが監修しています
デビットカードとは?
デビットカードとは、一言でいうと利用と同時に自分の預貯金口座から利用額が引落されるカードのことです。指定日に利用額が引落される後払い方式のクレジットカードとは違い、即時払い方式の決済手段です。クレジットカードと同じように、コンビニやスーパー、インターネットショッピングなど、さまざまなシーンで使うことができます。
ひとくちにデビットカードといっても大きく2種類があります。1つは、J-Debit(ジェイ・デビット)と呼ばれるもの、もう1つは国際デビットと呼ばれるものです。
J-Debitは、ATMなどで利用しているキャッシュカードを使ってショッピングでの支払いもできるというもので、J-Debitの加盟店でのみ利用できます。加盟店は日本全国にありますが、日本国内でしか利用できません。
一方、国際デビットは、Visaなどの国際ブランドと提携しているデビットカードです。Visaデビットであれば世界中のVisa加盟店で利用できます。海外旅行先での買い物に国際デビットを利用すれば、現地通貨での利用相当額が円換算され、即時に日本の預貯金口座から引落されます。事前に現金を換金しておく必要もなく、便利に使えるでしょう。以後、本記事では国際デビットについて解説します。
デビットカードとクレジットカード・プリペイドカードの違い
デビットカードは、キャッシュレス決済ができる点でクレジットカードやプリペイドカードと似ていますが、それぞれに仕組みや特徴が異なります。
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デビットカード | クレジットカード | プリペイドカード | |
---|---|---|---|
申込時の審査 | 原則なし | あり | 原則なし |
支払いのタイミング | 即時引落し | 後払い | 事前チャージ |
支払方法 | 一括のみ | 一括・分割・リボ払い・ボーナス払い | 一括のみ |
利用限度額 | 口座残高かつ利用限度額の範囲内 | 利用限度額の範囲内 | チャージの範囲内 |
年齢制限 | 12歳以上、15歳以上など銀行により異なる | 原則18歳以上 | カードの種類により異なる |
クレジットカード
クレジットカードは、決済時にすぐ口座から引落しされるのではなく、月に1度の支払日にカード利用額がまとめて引落される後払い方式です。
また、決済額を複数回に分けて支払う分割払いも選択できます。利用できる年齢は、原則18歳以上で利用限度額はカード会社の審査によって決まる仕組みです。
プリペイドカード
プリペイドカードは、利用するにあたって事前にチャージしておく必要があります。また、ギフトカードのような使いきりタイプもあります。カードの種類によりますが、年齢制限はないものが多く、審査は原則不要です。
デビットカードの6つのメリット
買い物などさまざまなシーンで利用できるデビットカードですが、より具体的にデビットカードのメリットを見ていきましょう。
現金感覚で使える
デビットカードは利用と同時に預貯金口座から引落されるため、現金と同様の感覚で利用することができる点が特長です。ATMでの現金の引出しや、プリペイドカードや電子マネーのような事前のチャージも不要です。
お金の管理が簡単
アプリやWebサイトで口座残高やカードの利用履歴を確認できるデビットカードなら、支出状況を把握しやすく、家計管理に便利です。
また、デビットカードは預貯金口座残高の範囲内でしか利用できないため、後払いのクレジットカードのように使いすぎる心配がありません。支出を抑えたい場合は、利用限度額を設定することも可能です。
高校生でも持てる
デビットカードはクレジットカードと比較して年齢制限が低く、高校生でも申込み可能です。
例えば、部活動の遠征や修学旅行などでは、現金を持ち歩かずに済む手軽な支払い手段として役立ちます。
原則審査がない
クレジットカードは申込み時に審査が行われ、その結果に応じて与信枠(利用限度額)が設定されます。一方、デビットカードは口座残高の範囲内で利用する仕組みのため与信枠がなく、原則として審査なしで発行できます。
親子で使うVisaデビットカードポイント還元がある
デビットカードのなかには、利用金額に応じて銀行独自のポイントが付与されるものもあります。多くの場合、たまったポイントは現金や商品との交換が可能です。
また、カード独自のポイントと店舗ポイントの両方を獲得できる場合もあることから、現金払いよりもお得といえるでしょう。
ただし、ポイント還元に対応していないデビットカードもあるため、事前の確認が必要です。
海外での利用が可能
デビットカードは、カードに対応するブランド加盟店であれば、海外でもキャッシュレス決済が可能です。また、ATMで現地通貨を引出すこともできるため、海外で急に現金が必要になった場合でも安心です。
ただし、口座の円貨残高を現地通貨に両替して決済する仕組みのため、利用のたびに事務手数料が発生する点には注意しましょう。
海外での利用に手数料はかかりますか?デビットカードの3つのデメリット
デビットカードには、多くのメリットがあることを見てきましたが、デメリットもあります。
口座残高がないと支払いできない
デビットカードは即時決済カードのため、預貯金口座に残高がないと支払いができません。よって、利用前に口座残高を確認しておくことが必要です。
支払いは一括のみ対応
デビットカードの支払いは、一括のみです。クレジットカードとは違って、分割払いやボーナス払い、リボ払いには対応していません。
そのため、高額な支払いをする際には、支払い後に残高が大きく減少しても次の給料日まで困らないかどうかも確認してから利用しましょう。
ETCカードの発行や一部利用できない場合がある
デビットカードは、高速道路などの各有料道路やガソリンスタンドなど、支払いに使えない場所も一部あります。高速道路をよく利用する人にとってETCカードは便利なカードですが、ETCカードの発行には与信枠が必須とされているものが多く、基本的にデビットカードでは対応していません。
また、クレジットカードであれば、携帯電話料金やプロバイダ料金、生命保険料といった毎月の自動引落しをクレジットカード経由で支払うとカードのポイントを得られる場合があります。しかし、デビットカードではこのような毎月の料金引落しには利用できないケースもあります。
デビットカードの使い方
デビットカードは、VisaやMastercard®・JCBなど、付帯しているブランドの加盟店(コンビニやスーパー、ネットショップなど)で使用できます。
実店舗で利用する際は、レジでの支払い時に「カードの1回払いで」と伝えましょう。その後、カードを端末に挿入、もしくは端末へタッチし、必要に応じて暗証番号を入力することにより決済が完了します。
ただし、どの方法が利用できるかは、カードの種類や決済金額、店舗側の端末環境などによって異なります。
また、ネットショップの場合は、決済方法の選択画面で「クレジットカード払い」を選び、カード番号や有効期限などを入力することで支払いが可能です。
デビットカードの選び方
デビットカードを作る際は、「どの銀行の、どのデビットカードに申込むか」を決めなければなりません。ここからは、デビットカードを選ぶときのポイントを紹介します。
ポイントやキャッシュバックで選ぶ
ポイント付与やキャッシュバックなどの還元サービスに対応したデビットカードを選べば、よりお得に買い物ができます。
ただし、ポイント還元を利用する場合、付与されたポイントの交換先が自身のライフスタイルに合っていないと、使いにくさを感じることもあります。
そのため、Vポイントや楽天ポイントといった共通ポイント、マイル、ECサイトのギフトカードなど、普段利用しているサービスに交換可能かどうかを確認しておきましょう。
また、現金を引出す機会が多い方は、ATM利用手数料が比較的低い銀行が発行しているデビットカードを選ぶことも大切です。
年会費や手数料を確認して選ぶ
デビットカードは、発行する銀行によって年会費がかかる場合があります。なかには、初年度無料でも2年目から年会費が発生することもあるため、注意が必要です。
デビットカードを選ぶ際は、年会費の有無や海外での利用時の手数料などもしっかり確認しましょう。
デビットカードのセキュリティ対策!

デビットカードのセキュリティや補償に関して大切なポイントも知っておきましょう。
疑わしい取引等のモニタリング実施
銀行が取り組んでいるセキュリティ対策の一つに、デビットカードの取引状況のモニタリングが挙げられます。例えば、りそなでは24時間365日体制で「不正検知モニタリング」を実施し、不正な取引などがないか常にチェックしています。
3Dセキュア搭載
3Dセキュアを搭載しているデビットカードであれば、より安全にインターネットショッピングを楽しめます。カード情報に加え、お届けの携帯電話番号へ配信されるワンタイムパスワード、もしくは、お客さまにて事前設定された専用のパスワードを入力することで、本人確認ができ、他人のなりすましによる利用などを防ぐことができます。
銀行アプリで簡単に利用停止の設定ができる
銀行アプリを使って、デビットカードの利用をコントロールすることも可能です。例えば、りそなの場合、デビットカードの利用自体や海外ショッピングでの利用など、シーンに合わせてりそなグループアプリから一時利用停止・解除の設定が簡単にできます。
デビットカードを使うタイミングに合わせた利用停止や解除が可能なため、カードに鍵をかけるようなイメージで、不正利用を防ぎたい方も安心して使えます。
カード利用時に届くメールやアプリを確認
デビットカードを利用すると、利用した旨の詳細メールが登録しているメールアドレスに届きます。メールアドレスが複数ある人は、普段よく使っているメールアドレスを登録し、確認しやすい状態にしておくとよいでしょう。
また、銀行アプリのなかにはデビットカードの引落しをプッシュ通知などで知らせてくれるものもあるため、万が一不正利用された場合は、気付きやすいでしょう。
盗難・紛失時には利用の即時停止
盗難に遭ってしまった際や、紛失した際には、カード発行の金融機関の支店もしくはお客さまセンターなどに即時に連絡することが大切です。万が一の紛失や盗難に備えて、連絡先を確認し携帯電話や手帳などで管理しておくようにしましょう。アプリなどで利用停止登録ができる場合もありますが、その場合も必ず金融機関に連絡するようにしましょう。
補償
前述したようにセキュリティ対策は多数ありますが、万が一の場合も、補償があれば安心です。デビットカードには「ショッピング保険」や「不正利用補償」が付帯されているものが多くあります。
ショッピング保険
ショッピング保険とは、そのカードを利用して買い物した品物が盗難に遭ったり、破損したりした場合に補償される保険です。デビットカードの種類や発行する銀行によって、買い物が国内か海外かを問わず補償されるものもあれば、海外での買い物に限られるものもあります。商品によっては保険の対象にならない場合もあるため注意しましょう。
不正利用補償
不正利用補償は、カードの偽造や盗難などで第三者に不正利用された場合の補償です。補償額に上限はありますが、補償される制度があることは安心ですね。
ただし、すべてのケースが補償されるわけではありませんので、注意しましょう。
万が一に備えた補償があるとはいえ、気を緩めず、3Dセキュア機能や利用停止機能を活用し、自分のお金を不正利用から守るようにしましょう。
デビットカードの作り方
ここからはデビットカードの作り方について説明します。
デビットカードは、カードを取扱っている各銀行の窓口やWebサイトで申込可能です。本人確認書類など、申込みをする銀行が指定している必要書類を揃えて申込みましょう。なお、デビットカードの申込みには、その銀行の預貯金口座が必要です。
なぜなら、前述したようにデビットカードを利用すると決済額が即時に口座残高から引落されるからです。口座を開設していない場合は、口座開設の手続きも行いましょう。
デビットカードは「りそなデビットカード(Visa)」がおすすめ
りそなが発行している「りそなデビットカード(Visa)」は、国内外のVisa加盟店で利用可能です。りそなが発行しているため、もちろんセキュリティ・補償面は充実。利用のたびにクラブポイントがたまります。
ポイントの交換先は楽天ポイントやnanacoポイント、JALのマイルといった約20社のポイントやマイルなどから選べます。また、年会費無料のものも選べるほか、りそなグループアプリでデビットカードの限度額設定などの管理も可能です。
なお、カードの利用でJALマイルがたまるりそなデビットカード〈JMB〉は2年目以降に年会費1,100円(税込)がかかります。しかし、1年ごとの期間中に1回以上のショッピングをすることで2年目以降も年会費無料で利用可能です。現金に代えて便利に支払いをするためのデビットカードですから、1年に1回利用するという条件はそこまで難しくないでしょう。そう考えると、2年目以降も年会費無料でお得にデビットカードを利用しつづけられそうですね。
15歳以上なら発行可能ですから、お子様がいらっしゃる方はお子様名義のデビットカードを申込むのもよいでしょう。デビットカードを使うことで、早いうちからお小遣い管理やキャッシュレス感覚を身に付けることができます。
りそなの口座を持っていない方は、口座開設アプリから口座開設と同時に申込むことができます。すでに、りそなの口座を持っている方は、りそなグループアプリから、お手持ちのキャッシュカードをデビットカードへ切替えるための申込みが可能です。
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りそなには、通常のりそなデビットカードからアップグレードすると還元率が4倍の2%になるりそなデビットカード〈プレミアム〉がありますので、たくさんポイントをためたい方にはおすすめです。(月間利用合計額1,000円ごとに20ポイント、ポイントの交換先によって交換レートは異なります)
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まとめ
デビットカードは、原則として審査不要で申込めるキャッシュレス決済手段の一つです。
即時決済でお金の管理をしっかり行いたい方や、クレジットカード以外のキャッシュレス方法を検討している方、クレジットカードを持てない方にも適しています。
りそなが提供する「りそなデビットカード(Visa)」は、国際ブランドのVisaに対応しており、国内外のVisa加盟店やネットショッピングで利用可能です。15歳以上であれば申込めるため、未成年の方でも保有できます。セキュリティ対策も充実しており、安心して利用できる点も魅力です。
りそなならアプリから簡単にデビットカードを申込むことができ、年会費0円のカードもあります。ポイントでもお得なりそなデビットカード(Visa)を選んでみてはいかがでしょうか。
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本記事は2025年9月16日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。
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