貯金1,000万円はすごい?年齢・年収別の割合と到達するための5つのコツ

公開日:2025/09/09

貯金1,000万円はすごい?年齢・年収別の割合と到達するための5つのコツ

「貯金1,000万円を持っている人は、どれくらいいるのだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?

1,000万円という金額は、誰にとっても簡単に達成できるものではありません。

しかし、目的や期限をしっかり決めて、家計の見直しや先取り貯金、資産運用を上手に取り入れれば、到達できる可能性は十分あります。

本記事では、貯金1,000万円を持つ人の割合や、貯金を増やすための具体的なコツをご紹介します。あわせて、りそなが提供するNISAや投資信託、外貨預金などのサービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

私が書きました
主なキャリア

元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行う。メディアを通じて、より多くのお客さまに金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。

  • りそなグループが監修しています

【年代別】貯金1,000万円
をためた人の割合

「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、1,000万円以上の金融資産(株式などを含む)を保有する割合は、単身世帯で21.5%、2人以上世帯で31.9%です。

【年代別】金融資産1,000万円以上の保有割合

横スクロールできます。

単位:%

年代 単身世帯 2人以上世帯
20代 3.2 8.7
30代 12.7 18.4
40代 21.0 24.0
50代 23.8 28.4
60代 33.7 42.7
70代 35.6 44.7
全体平均 21.5 31.9
  • 金融資産保有額非保有世帯を含む

年代別に見ると、年齢が上がるにつれて1,000万円以上を保有する割合は増えていますが、20代では単身世帯が3.2%、2人以上世帯は8.7%にとどまります。

20代や30代は勤続年数も浅く、貯金期間も限られているため、1,000万円の貯金ができる世帯は多くありません。

【年収別】貯金1,000万円
をためた人の割合

前述の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」では、1,000万円以上の金融資産(株式などを含む)を保有する割合を年収別にも調査しています。

【年収別】金融資産1,000万円以上の保有割合

横スクロールできます。

単位:%

年収 単身世帯 2人以上世帯
収入なし 8.8 4.7
300万円未満 16.3 17.8
300~500万円未満 24.7 28.7
500~750万円未満 44.5 31.8
750~1,000万円未満 47.7 43.8
1,000~1,200万円未満 41.2 51.0
1,200万円以上 58.9 65.6
  • 金融資産保有額非保有世帯を含む

単身世帯・2人以上世帯ともに、年収が上がるにつれて1,000万円以上の金融資産を保有する割合が高まる傾向にあり、積極的に資産運用を取り入れている層も多く見られます。

一方で、収入が少なくても、年齢が若くても、努力や工夫で資産形成に成功している人がいることもデータは示しています。

貯金が1,000万円あると
何年暮らせる?

貯金が1,000万円あれば、しばらくは安心して暮らせそうだと感じるかもしれません。

しかし、2024年の総務省「家計調査年報」によると、2人以上の勤労者世帯における1ヵ月当たりの消費支出は約32.51万円であり、単純に計算すると1,000万円で暮らせるのはおよそ2年半です。

さらに、教育費や住宅購入、車の買い替えなど、生活費以外にも大きな支出がかかります。老後資金も年金や退職金だけでは足りない場合、貯金などで準備が必要です。

貯金1,000万円に
到達するための5つのコツ

「貯金1,000万円を達成したい」と思っていても、具体的な方法がわからず行動に移せない人もいるのではないでしょうか。

大きな金額に感じるかもしれませんが、コツを押さえれば、到達する可能性が高まります。

ここでは、貯金1,000万円に到達するために、以下5つのコツを解説します。

  • 貯金の目的・金額・期限を設定する
  • 家計を見直す
  • 収入を増やす
  • 先取り貯金をする
  • 資産運用をする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

貯金の目的・金額・期限を
設定する

漠然と「1,000万円を貯めたい」と思うだけでは、なかなか行動には移せません。貯金を成功させるためには、ゴールを明確にすることが大切です。

「子どもの大学資金として、10年後に400万円を用意したい」というように、目的・金額・期限を具体的に設定しましょう。

目標を明確にすることで、毎月どのくらい貯金すれば良いか逆算しやすくなり、現実的な計画を立てることが可能です。

また、途中で挫折しそうになっても、貯金の先にある目的を思い出すことで、「お金を貯めている理由」を再確認し、モチベーションを維持しやすくなります。

家計を見直す

効率よく貯金をするには、収支の把握が重要です。

家計を「見える化」して、どれくらい貯金に回せるかを明確にしましょう。家計簿アプリを使えば、無理なくお金の流れを把握できます。

もし支出が多くてなかなか貯金ができない場合は、家計の見直しが必要です。節約や工夫できそうな部分がないかチェックしてみてください。

以下はすぐにできる節約方法の一例です。

  • 食費を節約するために自炊を増やす
  • 買い物リストを作り衝動買いを減らす
  • 必要以上にコンビニに行かない
  • 飲み会や食事会の回数を決める

また、家賃や通信費、保険料、サブスクなどの固定費は、一度見直せば長期的な節約効果が期待できるため、優先的に見直すのがおすすめです。

ただし、節約を意識しすぎるとストレスが溜まることもあります。お金を使うところと使わないところを自分なりに決めて、メリハリのある家計管理を心がけましょう。

収入を増やす

支出の見直しに加えて、収入を増やすことも貯金スピードを加速させるポイントです。

  • スキルアップをして本業で昇給を目指す
  • 条件の良い職場への転職を検討する
  • 副業に挑戦して収入源を増やす

副業は、ライティングやハンドメイド販売、プログラミング、配達業務など、時間や得意分野に応じて多様な選択肢があります。

ただし、本業とのバランスを崩さないことが前提です。体調や生活リズムに支障が出るようでは長続きしません。無理ない範囲で取り組むようにしましょう。

先取り貯金をする

貯金がなかなか続かない人に効果的なのが「先取り貯金」です。給料が入ったらまず貯金分を確保し、残りのお金で生活する仕組みを作ることで、無理なく貯金を習慣化できます。

具体的には、貯金専用の口座を用意し、給与振込口座から毎月一定額を自動で移す設定にすることがおすすめです。これにより、貯金があと回しにならず、毎月確実にたまっていきます。

りそなの「積立定期預金」なら、毎月決まった金額を自動で積み立てられるため、計画的な貯金が可能です。

資産運用をする

資産を「守る」だけでなく「増やす」視点を持つことも大切です。

物価上昇が続く今、ただ預けているだけではお金の価値が目減りしてしまうリスクがあります。上手に資産運用を取り入れながら、少しずつ増やしていきましょう。

ここでは、資産運用の具体例としてNISAと外貨預金を紹介します。

NISA

NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益が非課税になる税制優遇制度です。

少額から投資信託などを購入でき、預貯金よりも高いリターンが期待できます。ただし、元本保証ではないため、価格の変動によるリスクがあることも理解しておきましょう。

「資産運用ははじめて」「どんな商品を選べば良いのかわからない」という人もいるかもしれません。

りそなでは店舗での対面相談はもちろん、オンラインでの相談も可能です。専門スタッフのサポートを受けながら、自分に合った運用方法を見つけることができます。

また、「自分で商品を選ぶのは不安」「忙しくて運用の勉強に時間が確保できない」という場合には、「つみたてボックス」がおすすめです。

つみたてボックスでは、簡単な質問に答えるだけで、自分に合った積立定期や投資信託を提案してくれるうえ、NISAも活用できるので、初心者でも気軽に資産運用をはじめられます。

外貨預金

「円だけで資産を持つことに不安を感じる」という人は、外貨預金も検討してみましょう。

外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなどの外国通貨に換えて預ける金融商品です。外貨には日本よりも金利が高い通貨もあり、円預金より効率的に利息を受取れる可能性があります。

また、為替相場が円安に動けば、円に戻した際に利益を得ることも可能です。一方で円高になると損失を出すリスクもあるため、外貨預金の仕組みを理解したうえではじめることをおすすめします。

「資産の一部を分散して持ちたい」「為替にも関心がある」といった人におすすめです。

りそなでは、スマートフォンアプリで簡単に外貨預金を利用できます。預入れるとポイントもたまるため、お得に運用可能です。

【注意点】貯金1,000万円
を守るためのリスク対策

貯金が1,000万円に到達したあとは、その資産を安全に守ることも重要です。

日本には、金融機関が万が一破綻した場合に備えて「預金保険制度」がありますが、金融機関ごとに元本1,000万円と破綻した日までの利息までしか保護されません。

これを超える部分は、破綻した金融機関に残された資産状況に左右されるため、一部戻らない可能性があります。

大切なお金を守るためにも、貯金が1,000万円になったら複数の金融機関に口座を分けてリスク分散するようにしましょう。

まとめ

貯金1,000万円は「いつかは達成したい」と目標にしている人もいるかもしれません。

達成できれば安心感につながりますが、大切なのは、自分や家族の暮らしに本当に必要な金額を見極めて、無理のない方法で備えていくことです。

家計の見直しや先取り貯金、資産運用などのコツを取り入れながら、貯金を増やしていきましょう。

りそなでは、低コストの投資信託をアプリから簡単に購入できます。対面での丁寧なサポートもあるため初心者でも安心です。

本記事は2025年9月9日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。

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