クレジットカードの年会費とは?無料・有料の違いや選び方のポイント
公開日:2025/09/16

クレジットカードを選ぶとき、「年会費は無料のほうが良いのか」「多少の費用を払ってでも特典を重視すべきか」と迷う人もいるのではないでしょうか。
クレジットカードには年会費がかからない無料のタイプと有料のタイプがあり、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。自分に合った1枚を選ぶには、カードの特徴を正しく理解し、使い方やライフスタイルに合っているかを見極めることが大切です。
この記事では、年会費無料・有料それぞれのクレジットカードの特徴や違い、利用頻度や目的に応じた選び方のポイントをわかりやすく解説します。
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					元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行う。メディアを通じて、より多くのお客さまに金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。 
 現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。
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クレジットカードの年会費とは?
クレジットカードの年会費とは、1年に一度カード会社に支払う「利用料」のようなもので、カードを継続して利用するために必要な費用です。年会費の金額は、発行するカード会社や、カードのブランド・種類によって異なります。
一般的に、カードには「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」といったランクがあり、ランクが上がるほど年会費も高くなります。その分、付帯されるサービスや保険の内容もより手厚くなるのが特徴です。
年会費を支払うことで、クレジットカードの基本的なショッピング機能やキャッシング機能に加えて、旅行保険や優待特典などのサービスを利用できる仕組みになっています。
年会費が無料のクレジットカードも存在し、手軽に使える点が魅力です。ただし、年会費を支払う有料カードと比べると、ポイント還元率やサービス内容が控えめな傾向にあります。
年会費無料のクレジットカードは3種類

年会費無料のクレジットカードには以下の3つのタイプがあります。
- 年会費が永年無料
- 年会費が初年度のみ無料
- 年会費が条件付きで無料
3つのタイプについて詳しく見ていきましょう。
年会費が永年無料
年会費が永年無料のクレジットカードは、申込んで審査に通ると、継続的に年会費がかからないカードです。一度発行されれば、その後何年使い続けても年会費を支払う必要がありません。(サービス内容改定などで年会費有料に変更されるケースもあります)
このタイプのカードの特徴は、年会費の負担がなくポイントや割引などの特典を受けられることです。その手軽さから、初めてクレジットカードを持つ人や、メインカードのほかにサブカードとして使いたい人にも選ばれています。
ただし、長期間まったく利用しないままでいると、カード会社の判断で自動的に更新停止や解約となる場合があるため注意が必要です。
年会費が初年度のみ無料
初年度のみ年会費が無料のクレジットカードは、試すハードルを下げてくれるタイプのカードです。通常は年会費がかかるカードでも、最初の1年間は無料で使えるため、サービスを体験したうえで継続するかどうかを判断できます。
ただし、2年目以降は年会費が発生するため、サービス内容やコストとのバランスを見極めることが大切です。初年度のうちに特典やサービスを活用し、年会費を払っても使い続けたいかどうかを慎重に考えましょう。
また、このタイプのカードは、年会費無料のカードと比較して特典や保険が充実している傾向にあるのも特徴です。
年会費が条件付きで無料
条件付きで年会費が無料になるクレジットカードは、カード会社が定めた条件を満たすことで、年会費の負担を抑えられるタイプのカードです。
設定される条件には、年間利用額や特定の契約方法があります。例えば、「年間50万円以上の利用で翌年度の年会費が無料」や「Web明細の利用で年会費無料」といった条件が設けられています。
このタイプのカードは、利用状況によっては実質年会費無料で使える可能性があります。ただし、条件を満たせなかった場合は年会費が発生するため、自分の使い方と条件が合っているかをよく確認して選ぶことが重要です。
クレジットカードを年会費無料にできるのはなぜ?
先述のとおり、クレジットカードのなかには年会費が無料で利用できるものがあります。では、なぜカード会社は年会費を取らずにカードを発行できるのでしょうか。
その理由は、年会費以外にしっかりとした収益源があるためです。年会費無料のクレジットカードは、カード会社が別の手数料収益を得られる仕組みのもとで提供されています。
具体的には、利用者がカードで決済を行うと加盟店がカード会社に支払う「加盟店手数料」や、リボ払い・キャッシングなどを利用した際に発生する「各種手数料」が、カード会社の利益となる仕組みです。
カード会社は年会費を無料にすることで、より多くの会員を獲得し、こうした手数料収益を増やすことを期待している場合が多いです。
年会費無料のクレジットカードのメリット・デメリット
ここでは、年会費がかからないクレジットカードの主なメリットとデメリットについて解説します。
年会費無料のクレジットカードのメリット

年会費無料のクレジットカードは、年会費がかからないためクレジットカードを気軽に持つことが可能です。
また、無料カードであってもポイント還元や旅行傷害保険、特典割引が用意されているものもあり、クレジットカードを利用する価値を十分に感じられます。
基本的な機能やセキュリティ面は有料カードと同等の水準で提供されており、日常的な決済手段として問題なく活用できるのも特徴の一つです。
年会費無料のクレジットカードのデメリット
年会費無料のクレジットカードは、有料カードと比べてポイント還元率や付帯保険の内容が控えめに設計されていることがあります。
空港ラウンジサービスや手厚い特典が用意されていないこともあり、特典を重視する人には物足りなく感じるかもしれません。
学生向けや年齢制限のあるカードでは、卒業や定められた年齢を迎えると年会費が発生するケースがあります。また、家族カードやETCカードの発行時に別途手数料がかかる場合もあるため、利用前に条件を確認しておくことが大切です。
年会費有料のクレジットカードのメリット・デメリット
年会費が有料のクレジットカードについても、メリットとデメリットをしっかりと把握しておきましょう。
年会費有料のクレジットカードのメリット

年会費がかかるクレジットカードは、年会費無料のカードに比べて、ポイント還元率が高めに設定されているのが一般的です。日常的にカードを利用する人にとっては、ポイントを獲得する効率の良さにメリットを実感しやすいでしょう。
また、カードのランクによって提供されるサービス内容が異なるのも特徴です。例えば、ゴールドカードでは空港ラウンジの一部利用や旅行傷害保険などの優待特典が含まれていることがあります。プラチナカードになると、専用コンシェルジュのサービスや、より高水準の特典が付帯されているなど、ワンランク上の利便性が期待できるのもポイントです。
上位ステータスカードでは、社会的地位や信用力を証明できる一面もあります。利用限度額が高く設定されている傾向があり、まとまった金額の支払いが必要な場面でも安心して利用できる点もメリットの一つです。
年会費有料のクレジットカードのデメリット
年会費が発生するため、カードの利用頻度が少ないと、年会費の負担に対してメリットを感じにくくなる場合があります。
また、継続的な利用がない場合にはカードの更新が停止される可能性もあり、いざというときに使用できない状況につながるリスクがある点には注意が必要です。
カードによっては特典を受けられる店舗やサービスが限定されていることがあり、自身の利用スタイルに合わないと十分に特典を活用できないケースも考えられます。
さらに、定められた条件を満たせなければステータスが下がる場合もあるため、カードの維持には継続的な確認と管理が必要です。
クレジットカード年会費は無料・有料どちらが良い?
選び方のポイント
							クレジットカードを選ぶ際、年会費が無料のものと有料のもの、どちらを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
ここでは、カード選びで押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
利用頻度を考える
まずは、クレジットカードをどのくらいの頻度で利用するかを確認することが大切です。日常的に買い物やサービスの支払いでカードを使う機会がある人は、有料カードに付帯する特典やポイント還元を活かしやすくなります。
一方で、カードをあまり利用しない場合は、年会費がかからない無料カードのほうが無駄なく使えるでしょう。
自分の支払い習慣や利用シーンを見直し、それに合ったカードを選ぶことがポイントです。
旅行や出張での特典を確認する
旅行や出張に頻繁に行く人は、クレジットカードに付帯する旅行関連のサービスもチェックしておきたいポイントです。
例えば、上位カードで利用できる空港ラウンジや、旅行関連の優待サービスが役立つことがあります。ただし、カードの種類によって内容は異なるため、事前の確認が必要です。また、一部のクレジットカードには旅行傷害保険が付帯していますが、「利用付帯」となっているものもあり、その場合、補償を受けるには旅行代金などをそのカードで支払う必要があるなど条件があります。
一方で、旅行や出張の機会が少ない場合は、こうした特典を活用する場面が限られ、年会費の負担を大きく感じることもあります。必要な付帯サービスの有無を事前に確認し、選択の参考にすることが重要です。
家計負担と特典のバランスを見極める
クレジットカードの年会費が家計の負担にならないかどうかも、選ぶうえで確認すべきポイントです。有料カードには特典が付帯していますが、その特典が自分の生活に本当に必要か、無理なく活用できるかを見極める必要があります。
特典の内容に目を引かれてしまいがちですが、年会費とサービスのバランスを考慮し、自分に合ったカードを選びましょう。
まとめ
クレジットカードの年会費には、永年無料・条件付き無料・有料といったタイプがあり、利用者の目的や使い方に応じて選ぶことが大切です。それぞれのサービス内容やメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルに合ったカードを選びましょう。
年会費やポイント還元率に加えて、付帯特典や利便性なども含めて総合的に判断することがポイントです。
りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCB・Visaカードでは、還元率0.5%(一般カード)に加え、年間利用額に応じたボーナスポイントも獲得できます。例えば年間30万円の利用で2,000ポイントが付与されるなど、効率良くポイントを貯められるのが特徴です。
さらに、カード利用額の管理がしやすく、旅行保険も付帯されているため、日常から旅行まで幅広いシーンで使いやすくなっています。
自分に合った1枚を探している方は、りそなクレジットカードのお申込みも検討してみてください。
- ※りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉一般カードは、JCB 1,100円(税込)、VISA 1,375円(税込)の年会費がかかります。初年度無料です。
 また、ゴールドカードは、JCB 5,500円(税込)、VISA 11,000円(税込)の年会費がかかります。
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