キャッシュレス決済とは?種類とそれぞれのメリット・デメリット
公開日:2020/04/03
更新日:2025/09/05

近年、政府によるキャッシュレス・ポイント還元制度の推進や、スマートフォンをはじめとする新たな決済手段の普及により、現金以外の支払い方法を選ぶ人が増えています。
キャッシュレス決済には、スピーディーで便利なだけでなく、ポイント還元など現金払いにはない数多くのメリットがあります。
しかし一口に「キャッシュレス決済」といっても、「クレジットカード決済」「デビットカード決済」「電子マネー決済」「QRコード決済」「Apple Pay・Google Pay決済」など、その種類は多岐にわたります。
どれも似ているようでいて、それぞれ利用方法や得られる特典が異なるため、知らずに損をするかもしれません。
そこで本記事では、代表的なキャッシュレス決済の種類ごとに特徴やメリット、デメリット、そして上手な使い方まで解説します。
自分のライフスタイルにぴったりの支払い方法を見つけ、日々のお金の管理をより賢く、快適に行いましょう。
なお、2025年9月からは、りそなデビットカード(Visa)をApple Payでも利用可能です。今回の内容を参考に、ぜひご活用ください。
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元銀行員。若年層から高年層まで幅広い資産運用の提案を行う。メディアを通じて、より多くのお客さまに金融の知識を伝えたい気持ちが強くなり、退職を決意。
現在は、編集者として金融機関を中心にウェブコンテンツの編集・執筆業務に従事している。
- ※りそなグループが監修しています
キャッシュレス決済とは
現金を使わずに支払う方法
キャッシュレス決済とは、現金を使用しない支払い方法のことです。経済産業省が2018年に公表した「キャッシュレス・ビジョン」のなかでは、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」と定義されています。
人の経済交流は、長い間「現金」をもとに行われてきました。その現金を「電子マネー」という形のないお金に換え、新たな経済交流をしようと考え出されたのがキャッシュレス決済です。
初めてキャッシュレスによる決済方法が生まれたのは、1950年頃。きっかけは、あるアメリカの実業家がレストランでの支払い時に財布を忘れたことでした。そのことから、財布がなくても支払いできるシステムを考え出し、クレジットカードが誕生しました。
日本ではその10年後の1960年にクレジットカード会社が初めて設立されました。高度成長期の最中で人々の消費行動も活発となり、そのあとも数々のクレジットカード会社が設立されました。
その後も、決済時に銀行口座から即時引落しされるデビットカードや、最近ではカードに替えてスマートフォンでQRコードを提示するQRコード決済など、さまざまなキャッシュレス決済手段が増えています。
キャッシュレス決済の比率は増加傾向・政府も推進
経済産業省によると、2024年におけるキャッシュレス決済の比率は42.8%でした。その内訳は、クレジットカードが82.9%、デビットカードが3.1%、電子マネーが4.4%、コード決済が9.6%です。
キャッシュレス決済の利用は年々増加傾向にあり、近年では特にコード決済の伸び率が目立ちます。
では、なぜキャッシュレス決済が増えているのでしょうか。
その背景には、日本の政策が関係しています。利便性の向上や業務効率化、人手不足への対応やインバウンド消費の拡大などを目的として、政府はキャッシュレス化を推進しているのです。
将来的には「決済のフルデジタル化」により、現金を持ち歩かなくても生活できる世界の実現を目指しています。キャッシュレス決済の普及は、今後も進む見込みです。
キャッシュレス決済・
3つの支払い方法
キャッシュレス決済の支払い方法には、以下の3つのタイプがあります。
前払いタイプ
あらかじめお金を「チャージ」しておき、その範囲内で支払うタイプです。SuicaやPASMOをイメージするとわかりやすいです。残高が減ってきたときは、追加でチャージすれば利用を継続できるのが一般的です。
なお、サービスによっては、クレジットカードとの連携により自動的にチャージできる機能も提供されています。
即時払い(即時振替)タイプ
支払いと同時に、銀行口座から決済金額が引落されるタイプです。そのため、銀行口座の残高の範囲内でしか利用できません。代表的なものとしては、銀行が発行するデビットカードが挙げられます。
後払いタイプ
決済時ではなく、所定の日にそれまでの利用決済額がまとめて引落されるタイプです。代表的なものとしては、クレジットカードが挙げられます。
クレジットカードを発行する際には、収入や職業などの審査が行われ、信用度に基づいて利用限度額が設定されるのが通常です。その範囲内であれば、少額から比較的大きな金額までの支払いに利用できます。
キャッシュレス決済の種類と特徴をわかりやすく整理
現代では、多くのキャッシュレス決済が利用可能です。ここでは、代表的な5種類のキャッシュレス決済について、特徴と使い方を説明します。
クレジットカード決済
キャッシュレス決済の定番ともいわれる方法です。クレジットカード決済の概要と、店舗やインターネットでの使い方を詳しく見ていきましょう。
クレジットカード決済とは
クレジットカードでは、原則毎月の引落し日に銀行口座から利用額が引落される、後払いタイプの支払い方法が採用されています。そのため、利用時点で銀行口座にお金がなくても決済が可能です。
ただし、利用は発行時に設定された利用限度額の範囲内に限ります。また、クレジットカードを発行する際には、審査を通過しなければなりません。審査結果や利用限度額は申込者の年齢やクレジットヒストリー、完済実績などにより個別に判断されます。
なお、クレジットカードによっては「海外・国内旅行傷害保険」「提携施設や店舗での割引・優待」などの付帯サービスを利用できますが、年会費が必要な場合もあるので事前に確認しましょう。
店舗・インターネットでの使い方
店舗でのクレジットカード決済には、決済端末にカードを差し込む方法と、タッチ決済があります。
- カードを差し込む場合
- レジにある専用端末にカードを差し込み、暗証番号を入力する方法です。
- タッチ決済
- レジにある決済専用端末を利用しますが、カードをかざすだけで支払い完了となる方法です。
インターネットでオンラインショッピングなどに利用する場合は、決済画面でカード番号や有効期限などを入力して支払います。
デビットカード決済
次に、デビットカード決済の特徴と店舗・インターネットでの決済方法を解説します。
デビットカード決済とは
クレジットカードと同様にカードを利用するものが一般的です。決済後即時に銀行口座から利用金額が引落されるのがデビットカード決済の特徴です。なお、ここでのデビットカードは、VisaやMastercardなどの国際ブランドがついた「ブランドデビット」を指します。
デビットカードでお買い物をすることで、都度ATMで出金しなくても口座から即時引落し決済ができるため、ATM利用手数料を気にしなくて済みます。
銀行口座の残高以上の買い物はできないため、クレジットカードのようなリボ払い・分割払い・ボーナス払いなどへは対応していません。使いすぎを防止したい人にはおすすめです。
原則として、利用のための審査はなく、中学生を除く15歳以上であればカードを作成できます。
店舗・インターネットでの使い方
デビットカードの決済方法は、基本的にクレジットカードと同様です。
スーパーやコンビニなどでは、決済端末でカードを読み取ってもらい、暗証番号を入力しましょう。タッチ決済が可能な場合もあります。
ただし、セルフレジでは、「デビット」の項目がない場合があります。その場合は、「クレジット」を選択して決済してください。
インターネットで利用する場合は、決済画面で「クレジットカード払い」を選択し、カード番号などを入力します。
引落しはすぐに行われるので、残高不足で慌てないためにも、デビットカードを利用するときは口座の残高を確認しておきましょう。
電子マネー決済
電子マネーは、支払い時に専用の機器にスマートフォン、もしくは専用のICカードをかざすだけで支払いできるものです。暗証番号入力やサインなどの手間がかかりません。あらかじめチャージしたお金がすぐに引落されるものが一般的ですが、後日引落されるタイプのものや、口座残高の範囲内で使えるデビットタイプのものもあります。
電子マネーは、主に交通機関の利用や定期券としても使えて利用範囲が広い「交通系」と、発行元の店舗や関連店舗での割引サービスに強みを持たせた「流通系」の2種類に分けられます。例として、交通系はSuicaやPASMOなど、流通系はWAONやnanacoなどが挙げられます。
Apple Pay・Google Pay決済
Apple Pay・Google Payは、クレジットカードやデビットカード、電子マネーなどを追加して使用する決済方法です。スマートフォンやスマートウォッチなどに設定すれば、タッチ決済が利用できます。
複数の支払い方法を1ヵ所に集約できるため、決済のたびに違うカードを出す、あるいは専用アプリを起動する必要はありません。
また、セキュリティの高さも特徴です。クレジットカードを登録すると「アカウント番号」が割り振られ、タッチ決済の際にはこちらが使われます。クレジットカード番号を店舗側に知られることがないため安心です。
Apple PayもGoogle Payも基本的な機能は同じですが、利用できるデバイスの種類が異なります。
Apple Payとは
Apple Payは、iPhoneやApple WatchなどのApple製品で利用できます。新たにアプリをインストールする必要はありません。
iPhoneなら、 Appleウォレットアプリを起動してクレジットカードやデビットカード、電子マネーなどを設定するだけです。店舗やネットショッピングだけでなく、自動販売機や地下鉄なども含む幅広い決済に利用できます。
なお、2025年9月からは、りそなデビットカード(Visa)の設定が可能になりました。Apple Payについては下記の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
Google Payとは
Google Payは、Androidなどで利用できるGoogleの決済方法です。
Androidのスマートフォンで利用するには、Google ウォレットアプリをインストールして、クレジットカードなどを設定します。店舗での支払いやオンラインショッピング、交通機関などで利用可能な点は、Apple Payと変わりません。
ただし、Apple PayとGoogle Payでは対応しているクレジットカードや電子マネーの種類が異なります。使いたい決済方法が対応しているかどうかを確認してから登録しましょう。
なお、りそなデビットカード(Visa)はGoogle Payに対応しています。
QRコード決済
QRコードを読み取ることで支払うことができる決済方法です。
利用するには、あらかじめ専用のアプリにクレジットカードや銀行口座などの情報を登録しておきます。
QRコード決済には、ストアスキャン方式とユーザースキャン方式があります。
ストアスキャン方式
レジでの支払い時にスマートフォンの決済アプリを立ち上げ、画面に表示されたバーコードやQRコードを読み取ってもらう方式です。ストアスキャン方式で利用できるサービスには、PayPayなどがあります。
PayPayはコンビニやレストラン、ドラッグストアなどで幅広く利用できる電子マネーです。事前にアプリのインストールとチャージが必要なので、準備を整えてから利用しましょう。
なお、りそなグループの銀行ではPayPayへのチャージにも対応しています。
ユーザースキャン方式
お店が提示するQRコードやバーコードを自分のスマートフォンで読み取り、表示された画面に金額を入力して決済する方式です。PayPayはユーザースキャン方式でも利用できます。
キャッシュレス決済は
シーンに合わせて使い分けできるのが魅力
ここまで説明したように、大きく分けて5種類のキャッシュレス決済方法があります。キャッシュレス決済をより便利に活用するためには、どれか1種類のみに絞るのではなく、シーンに応じて使い分けるのがおすすめです。
例えば、日常の細かい買い物は電子マネーやQRコード決済で支払い、高額な買い物はクレジットカード決済で支払い回数を選んで支払うといった具合です。
また、複数のキャッシュレス決済を利用できるようにしておけば、店舗ごとに異なるキャッシュレス決済の場合も対応できます。
キャッシュレス決済の
メリット

ここでは、キャッシュレス決済を利用するメリットを見ていきましょう。これまで説明したように、「クレジットカード」「デビットカード」「電子マネー決済」「Apple Pay・Google Pay決済」「QRコード決済」という5種類のキャッシュレス決済を前提に紹介します。
支払いがスムーズである
「現金を財布から取り出し、金額を確認し、お釣りをもらう」という一連の作業がありません。カードやスマートフォン端末をかざすだけで決済処理されるため、支払いをスピーディーに行うことができます。
例えば、時間が限られている昼休みにコンビニや飲食店を利用する人であれば、レジでスムーズに決済ができるだけでその便利さが実感できます。
また、欲しい物があったときに、現金の持ち合わせがないからと買い物を諦めずに済みます。ATMを探し回る必要もなくなり、出金手数料の削減にもなります。
なかには、ユーザー同士の送金に対応したサービスもあります。食事会の集金などで、時間と手間を減らせる点もメリットです。
ポイント還元がある
カード会社やスマートフォン決済の多くのサービス業者は、ポイント還元制度を実施しています。還元率は決済事業者によってさまざまですが、キャンペーンなどで還元率が大幅に上がることもあります。たまったポイントは、そのまま決済としての利用や提携事業へのポイント・ギフト品等と交換できる等、キャッシュレス手段によってさまざまですので、ご自身にあった方法を選びましょう。
支払い管理のしやすさ
これまで紙の家計簿をつけていた方にとっても、キャッシュレス決済はメリットがあります。家計簿をつける際は、別途レシートの保存や、書き込む手間が発生しますが、ほとんどのキャッシュレス決済は支払い情報がすべてデータ化され履歴として残っています。そのため、このような手間をかける必要がありません。なかには、レジで支払い後、すぐにアプリで確認できるものもあるため、家計管理がしやすいのです。
若年層でも使える
なかには、「年齢制限がない」「小学生から使える」といった電子マネーもあり、若いうちから金融教育がしやすいこともメリットの一つです。例えば、1ヵ月分のお小遣いを親が電子マネーとしてチャージしておき、子どもが少しずつ買い物などに使うようにすれば、キャッシュレスでお金のやりくりを学べます。
また、デビットカードは15歳以上から作れるものが多いため、実際に預金口座の残高を確認しながら利用できる点もメリットです。なお、クレジットカードは原則成人年齢となる18歳以上(高校生は除く)の人が対象となります。
現金の盗難・紛失リスクを軽減できる
現金払いをメインとしていると、盗難や紛失が心配になる方もいるはずです。これに対して、キャッシュレス決済では現金を持ち歩く必要がありません。
万が一、紛失や盗難の被害に遭ったとしても、キャッシュレス決済であれば気付いた時点で利用停止の手続きが可能です。不正利用されても記録が残るため、追跡しやすいメリットもあります。
キャッシュレス決済のデメリット
キャッシュレス決済を利用することのデメリットについても、しっかりと押さえておきましょう。上記同様、「クレジットカード」「デビットカード」「電子マネー決済」「Apple Pay・Google Pay決済」「QRコード決済」の5種類を前提に考えます。
セキュリティ問題が付きまとう
フィッシングやスキミングによるカード不正利用の被害もあとを絶ちません。これらは、カード情報を不正に入手する方法であり、どちらも「知らないうちに自分の決済手段が支払いに使われていた」というトラブルを引き起こします。
また、スマートフォンに支払に必要な情報が保存されているQRコード決済やApple Pay・Google Pay決済は、スマートフォンを紛失すると不正に利用される可能性があります。スマートフォンには二重にロックをかけて、顔認証や指紋認証といった生体認証の設定を忘れないようにしましょう。
なお、QRコード読み取り方式の場合、既存のQRコードの上から偽物のQRコードを張り付け、不正利用を行う「ステッカー詐欺」と呼ばれる詐欺が発生しています。信頼できるQRコードか読み取る前にしっかり確認をする習慣をつけておきましょう。
不正利用に気づいた場合は、速やかにカード会社に連絡するようにしてください。また、キャッシュレス決済を行う際は、決済利用時にアプリやメールから通知が来るよう事前に設定しておくのも重要です。そうすれば、万が一不正に利用されても、すぐに気づくことができます。
さらに、多くのカード会社で、不正利用に対して補償制度があることも覚えておきましょう。
年会費や分割払い等、手数料が発生する場合がある
(クレジットカード・デビットカード)
クレジットカードは分割払いができるというメリットがありますが、分割払いは手数料や分割に伴う金利が発生する場合があります。分割することで一回の支払い額を抑えることができるため、支払い負担が軽くなると思う方もいますが、度が過ぎると毎月の引落し額が自分の支払い能力を超える恐れがあります。
また、クレジットカードやデビットカードによっては、年会費が発生する場合があります。ただし、多くのカード会社は年間の利用額によって年会費を無料にする、あるいは年会費がある分還元率を高めに設定しているため、一概に年会費がかかることがデメリットとは限りません。年会費があるものは、サービスが充実している場合も多いため、用途や利用額に合わせて選ぶようにしましょう。
残高がないと使えない場合もある
(デビットカード・電子マネー・QRコード決済)
デビットカードは、決済額が銀行口座から即時引落される仕組みのため、残高が不足していると利用できません。電子マネー決済・QRコード決済で、あらかじめチャージした「前払い(プリペイド)方式」の場合も、チャージ残高がなければ利用できません。
ただし、電子マネーの種類によっては、不足分以上の額をすぐにチャージ(オートチャージ)できるものや、現金払いと併用できるものもあります。
通信環境によっては
使えないことがある
(すべてのキャッシュレス決済)
キャッシュレス決済は、通信機器を介してデータの送受信を行うため、通信環境が整っていない場所では利用できないことがあります。
災害や停電、システム障害などのトラブル発生時には、通信網や決済端末の問題により利用が制限されるかもしれません。決済に利用するスマートフォンなどの充電不足にも注意が必要です。
キャッシュレス決済に対応していないお店もある
キャッシュレス決済が普及してきているとはいえ、未対応のお店もあります。
「クレジットカードは利用できるけれど、QRコード決済には未対応」などのように、一部の決済方法にのみ対応している店舗もあります。地方や観光地などでは、現金払いしかできない場所もあります。
キャッシュレス決済に対応しているかどうかは、お店の入り口やレジ付近に提示されていることが多いので、確認してから利用しましょう。
キャッシュレス決済を利用するときの注意点
ここでは、キャッシュレス決済を利用するときに注意したいポイントを紹介します。
セキュリティ対策を
チェックする
キャッシュレス決済のデメリットのところでも述べましたが、不正ログインやなりすましなど、トラブル回避が重要です。
事前のセキュリティ対策をしっかりと行っておきましょう。決済アプリを選ぶ際には、アプリ自体にパスワードや指紋・顔認証があるものがおすすめです。
不正利用による補償は、キャッシュレス決済取扱各社によって、補償限度額・申請期限など細かな補償方針や規定が定められています。
ただし、補償されない場合もあるため、注意が必要です。トラブル発生時に頼れるカスタマーサポートの連絡先や、受付時間も確認しておきましょう。
また、利用者自身が自己防衛に努めることも重要です。利用した際のメール通知案内や、アプリのプッシュ通知などの設定をしておきましょう。また、以下も忘れずに確認してください。
- 定期的に利用履歴をチェックする
- スマートフォンを使用しないときはロックしておく
- 盗難時に備え遠隔操作可能な設定にしておく
- パスワードの長期間使用や使いまわしは避ける
など
使いすぎに注意する
キャッシュレス決済は、手軽かつ便利に利用できます。しかし、人によっては使いすぎてしまう場合もあるため、十分な注意が必要です。
複数の決済方法を使い分けるのがおすすめと前述しましたが、自己管理できる必要最低限のものにとどめましょう。メディアで話題になる、あるいはポイント還元率が高い決済アプリを見ると、つい使ってみたくなるかもしれません。しかし、それを理由に利用範囲を広げない心がけが大切です。
キャッシュレス決済は、現金払いに比べてお金を利用した感覚が薄くなりやすいです。毎月の予算を決め、利用額をいつでも把握できる環境づくりをしておきましょう。
家計簿アプリにクレジットカードやデビットカード等のキャッシュレス決済を紐付けて利用することで、一目で利用金額の把握ができるようになります。ぜひ、一度利用してみてはいかがでしょうか。
決済種類別:
キャッシュレス決済を比較検討する際のポイント

自分に合ったキャッシュレス決済を選ぶ際は、各種の特徴を比較検討するのがおすすめです。カードならどのカードを申込むか、QRコード決済ならどのアプリを使うかなど、迷ってしまう方もいます。
ここでは、決済種類別にキャッシュレス決済を比較検討する際のポイントを解説します。
クレジットカード決済の場合
クレジットカード決済の場合は、利用できる店舗数や特典の特徴などで選ぶのもおすすめです。例えば、買い物が多い方なら「百貨店系のカード」、飛行機に乗る機会が多い方は「航空系のカード」を選ぶなど、利用頻度に応じて検討しましょう。
ただし、年会費がかかるカードもあるので、特典とのバランスを比較したうえで、ご自身にあったものを選びましょう。
その他、ポイント還元率やポイントの使いやすさなどの比較も大切です。このとき、カード会社のサイトなどで確認できれば、ユーザー数も併せて比較してみてください。一般的にユーザー数が多いカードは、「ポイントなどでの還元率が高い」「キャンペーンが多い」などのメリットが期待できます。
デビットカード決済の場合
これから銀行口座を開設する方や、複数の銀行口座がある方は、その銀行が提供しているデビットカードの種類を確認しましょう。このときチェックしたいのは、以下のような内容です。
- 還元率
- 特典の還元方法
- 特典の使い道
- 年会費
また、デビットカードの利用以外にも、銀行取引を今後行うことを考えると、各種手数料や銀行取引でのポイント付与、借入金利の優遇などは重視したいポイントです。
電子マネー決済の場合
電子マネーは大きく分けて、交通系・流通系の2種類です。交通系の場合、メインで利用する公共交通機関に加え、利用できる店舗数の多さで比較して選びましょう。流通系の場合は、発行元の店舗や提携店舗の多さ、ポイント還元率の高さで比較して選ぶのがおすすめです。
QRコード決済の場合
まずは、利用できる加盟店の多いQRコード決済アプリを比較して選んでください。よく利用する複数の店舗が共通して加盟していれば、利用価値は高いといえます。候補となるアプリが複数ある場合は、ポイント還元などのサービスの有無や、還元率を比較して選びましょう。また、ポイントの使い勝手の確認も忘れてはいけません。
QRコード決済アプリのなかには、スマートフォンキャリアユーザーに対する優遇制度を設けているものもあります。そのため、利用しているキャリアに合わせて選ぶのもおすすめです。
まとめ
キャッシュレス決済の比率は増加傾向にあり、2024年度は42.8%と、政府が掲げる「2025年までに40%」の目標を早期に達成しました。政府が将来的なフルデジタル化を目指している背景などから、キャッシュレス決済は今後さらに普及すると見られています。
現金を使用することなく支払いを完了させるキャッシュレス決済には、支払いがスピーディーにできるなど、さまざまなメリットがあります。現在は「クレジットカード決済」以外にも、「デビットカード決済」や「QRコード決済」「電子マネー決済」「Apple Pay・Google Pay決済」など、その方式も多様化しています。
それぞれの仕組みや特徴を知って自分に合ったキャッシュレス決済方法をシーンに応じて使い分けましょう。
なお、りそなデビットカード(Visa)はキャッシュカード一体型で、キャッシュレス決済初心者でも利用しやすいカードです。りそなグループアプリを使えば利用金額や口座残高もすぐに確認できるため、使いすぎを防げます。
りそなデビットカード(Visa)は15歳以上なら利用可能で、ご利用に応じてポイントやマイルがたまります。また、不正利用時や盗難時の補償サービスが付いている点も安心です。
さらに、2025年9月からはApple Payにも対応しています。りそなグループアプリでも簡単に設定できますので、ぜひ利用をご検討ください。
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本記事は2025年9月5日時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。