第3話じっくり選びたい人向け!投資信託の選び方③

インデックスファンド vs アクティブファンド

投資対象資産が決まったら、インデックスファンドで運用を行うか、アクティブファンドで運用を行うかを考えていきましょう。「アクティブファンドはインデックスファンドを上回ることを狙う」とされている一方、「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない!」といった話も・・・。実は、どちらにも良い点がありますので、今回はそのポイントをお伝えしていきます。

ケイスケさん

ケイスケさん

ご自身で色々と情報収集し、納得するまで考えてから決めたい派のケイスケさん。
投資信託を選ぶうえでケイスケさんが感じている疑問にお答えしていきます。

選ぶのが難しい方は、まずインデックスファンドから

ケイスケさん

資産形成のことを調べていると、よく「アクティブファンドは、パフォーマンスが悪いものが多いし、コストも高いから、市場平均(インデックス)に連動する低コストのインデックスファンドが最強だ!」といった話をよく聞きます。アクティブファンドは投資対象にしないほうがいいんでしょうか?

最近、ネットにはそういった情報が多いですよね。しかし、アクティブファンドが「悪」かというと、決してそうではありません。世の中には、市場平均を大幅に上回るパフォーマンスを上げているアクティブファンドもたくさん存在しますからね。そして、そういったファンドがもしインデックスファンドよりもたくさんコストを取っていたとしても、そのコストによって十分な調査が可能になり、高いパフォーマンスを上げることが出来ているわけですから、コストは十分に正当化されるわけです。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

なるほど。たしかにパフォーマンスがいいアクティブファンドはそうですね。でも、そうじゃないファンドもたくさんありますよね?

そうですね。アクティブファンドは、いかに自分たちなりの哲学で市場平均を上回る収益を得るかという競争の世界ですので、ずっとトップを走り続けられるのはやはり一握りのファンドで、競争に勝てないファンドもたくさん存在します。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

厳しい世界なんですね。

また、そもそも、市場平均などに連動させるわけではないけれど、市場平均を上回ることを目指しているわけでもない、「インデックスファンド」とも「アクティブファンド」とも呼べないようなファンドも、実は数多くあります。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

えっ、そうなんですか?

こういったファンドは、市場平均を大きく下回っていたとしても、そもそも市場平均を上回ることを運用の目的には書いていないので、運用がうまくいっているのかどうかを判断するのが難しいです。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

ふむふむ。

「どのようなリターンを目指しているのか」といった運用の目的を明確にしていないファンドは意外にも多いんです。それでもアクティブファンドと同等のコストを取っていたりするので、本当にコストに見合う運用が行われているかどうか、少し判断が難しいものも含まれると思います。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

世の中、インデックスファンドかアクティブファンドかだけだと思っていたけど、アクティブファンドとは呼べないけどインデックスファンドとも呼べないファンドとか、色々種類が多すぎて、自分で見極めるのは難しそうですね・・・。そう考えると、やっぱり初めはインデックスファンドから始めた方がいいかなと思います。

はい、私もそう思います。いいファンドを見つけるのは結構難しいですし、市場平均に連動する成果を目指すインデックスファンドであれば、ファンドマネージャーの腕によって大きくパフォーマンスが左右されることもありませんので、投資を始める際には選びやすいかと思います。

りそなアセットマネジメントスタッフ

アクティブファンドには「適正価格の発見機能」がある

でも、ケイスケさんは自分で納得するまで考えて決めるタイプなので、投資に慣れてきたらきっと「良いアクティブファンド」も見つけることができると思いますよ。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

はい。実際、勉強のために色々なファンドを見てみていたのですが、運用者の考えやファンドのコンセプトなどを見るとすごく共感したりすることもありました。

インデックスファンドは、「パッシブファンド」とも言われる通り、いま既に見えている市場価値に連動させるという「受け身」の運用手法です。とは言っても、正確に市場平均に連動させるのも、高度なテクニックやノウハウを要しますので、誰がやっても出来るというわけではないんですけどね。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

まさに「パッシブ」ですね。

一方、アクティブファンドには、銘柄を選択することによって、企業の適正な市場価値を発見する機能があります。まだ世の中から発見されていない企業や、評価されず割安に放置されている企業などに資金を投じることによって、その企業が成長し、適正な株価まで上がることによって、ファンドのリターンも上がるというのが、投資の大きな意義でもあります。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

投資するのって、リターンを得るだけじゃなく、そんな大きな意義もあるんですね。

また、どんな企業に投資するか、どんな戦略で超過収益を上げていくか、という「運用哲学」の部分は、いわばファンドのアイデンティティの部分ですので、ファンドが100本あれば100通りあります。ケイスケさんが先ほど言っていたように、自分が共感できる運用哲学を持っていて、なおかつ高いパフォーマンスを上げているファンドを見つけるのは、結構楽しいと思いますよ。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

たしかに、周りでも「この人、素晴らしい取り組みをしているから、もっと評価されてもいいのにな」とか、「このアイドルグループはすごく歌もダンスも上手いから、もっと活躍してほしいな」と応援したくなることがありますが、もっと評価されてもいいのに見出されていない会社も多くありそうですよね。

そうなんです!アクティブファンドのマネージャーは、そんな会社を日々探し続けているんですよ。

りそなアセットマネジメントスタッフ
ケイスケさん

そういう人たちが評価されて有名になっていくと、自分のことのように嬉しくなるのと同じで、自分の投資したファンドを通じて企業が成長して、自分もリターンを得られるというのは、すごく面白そうです。

市場の平均的なリターンに慣れてきたら、自分が応援したい企業に投資をしているような共感できるアクティブファンドを見つけ、より高いリターンを目指す方向へステップアップしてみるのもいいかもしれないですね!

りそなアセットマネジメントスタッフ