財産相続のポイントと対策

財産相続

財産相続のポイントと対策

「遺産分割」と「納税」のふたつが、相続を考えるうえでの大きなポイントです。

1. 遺産分割対策

のこされた財産を、相続人で分け合うことを遺産分割といいます。とくに、不動産や自社株など分割しにくい財産をお持ちの場合や、相続トラブルが予想される場合などは、生前の対策が大切です。

「争続」の回避

「争続」とは、相続をめぐって相続人の間の関係がギクシャクしたり、争いになったりすることをいいます。家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割の相談件数は毎年増え続けています。事前に「争続」を避ける工夫をしておくことは、財産をのこすものの責任といえるかもしれません。

2. 納税対策

相続税が課税される割合は、亡くなる方全体の8.5%に上ります。2015年の相続税改正によって課税対象者が大きく増えており、相続税は身近なものになっています。課税された場合の平均相続税額は、被相続人1人あたり約1,813万円となっています(2018年)。

  • 2018年の相続税課税状況
    亡くなった方の数
    1,362,470
    うち相続税の
    課税対象となった
    方の数
    116,341人
    (8.5%)
    課税対象の被相続人
    1人あたりの
    平均相続税額
    1,813万円
    • ※財務省「相続税の課税状況の推移」より
  • 課税対象被相続人数の推移

    課税件数

    • ※国税庁「課税対象被相続人数の推移」より

納税資金の確保

相続税が課税されるケースで、相続財産における不動産等の割合が多い場合、税額に見合う金融資産がなければ、相続税の納付に支障をきたすことがあります。相続税は現金で一括納付するのが原則であり、ご家族としても、物納や延納はできるだけ避けたいものと思われます。ご資産の状況によっては、納税資金を確保する対策が不可欠といえるでしょう。

  • ※りそなグループでは相続財産の評価をお手伝いするサービスを行っております。
    お取引店までお問い合わせください。ご利用手順

3. 財産管理

りそなグループでは、りそな銀行の信託機能等を活用し、財産管理の様々なニーズにお応えします。

  • 不動産の状況に応じた多様なソリューション機能をご提供します。
  • お客さまからお預かりした資金をりそな銀行が管理し、お客さまのため、遺される方のために、お客さまが設定した条件で資金を交付します。
  • ※お客さまの判断能力低下や、未成年の相続人がいらっしゃる場合等に対応します。急な支払が必要な場合に対応できる商品もございます。

財産相続コンサルティングの流れ

きめ細かい事前対策こそが、円滑な相続を実現する鍵です。

現状把握

  • 相続財産の確認
    現時点における相続財産を確認させていただきます。
    不動産や有価証券について、相続税評価額を調査いたします。
  • 相続人・相続割合の確認
    法定相続人をはじめ、相続人として想定される方を確認させていただきます。
    それぞれの相続人が相続されるご予定の財産とその割合を確認させていただきます。
  • 相続税シミュレーション
    現在の状況で相続が発生した場合、どれくらい相続税が課税されるかを試算いたします。
  • 利害関係
    のチェック
    ご予定されている相続割合で相続した場合、遺留分の侵害等がないか、また、相続人の間でどのような利害関係が生じるか等を確認いたします。

解決策のご提示

  • 「争続の回避」「納税資金の確保」という2つの側面から、現状の相続計画を分析し、問題点を抽出し提示いたします。
  • 問題点に対する解決策を、提案いたします。

遺言等の必要性の検討

  • 遺言書を準備する必要があるかどうか等を、お客さまと話し合いながら検討してまいります。
  • 必要に応じて「遺言信託」や「マイトラスト未来安心図」または「相続手続代行サービス」等適切な商品を提案いたします。