レイターステージ向けベンチャー投資ファンドへの出資について
2024年11月15日
株式会社 りそな銀行
りそなグループのりそな銀行(社長 岩永 省一)は、株式会社ジェイ・ウィル・コーポレーション(社長 佐藤 雅典、以下「ジェイ・ウィル・グループ」)傘下の株式会社ジェイ・グロース(社長 新名 孝至)と「RJバリューPlus 1号投資事業有限責任組合」(以下「本ファンド」)を共同で組成する出資契約を本日締結しました。
本ファンドの背景
- 日本でのベンチャー企業のIPOまでの期間は平均10年超を要すると言われていますが、ベンチャー企業を支援する国内投資ファンドの投資期間は10年以下が大半です。IPOは投資ファンドの出資期限に合わせることが多いため、十分な事業規模が整っていない状態でIPOを行ってしまい、その後の成長率は低くなるという課題があります。また、ベンチャー投資は増加傾向ですが、アーリーステージへの投資に集中していることから本ファンドを共同組成しました。
レイターステージ※1からIPO後のベンチャー企業の持続的成長を後押しします
国内の事業承継・事業再生領域やベンチャー投資等、様々な投資実績があるジェイ・ウィル・グループと共同組成した本ファンドを通じて、レイターステージ以降の資金調達ニーズに対応することで、ベンチャーキャピタル市場の支援における空白地帯を無くします。
資金支援だけでなく、中期経営計画や経営管理体制の策定も支援します
ベンチャー企業は技術や営業等に特化した人材が多く、財務戦略の策定や執行をする人材が不足しています。本ファンドでは資金支援だけでなく、上場準備期に資金効率や収益改善に向けた提言等を行うことで成長の土台づくりのサポートも行います。また、上場後の株主対応や情報開示等のIR活動の支援も行い、持続的に成長できる環境を整えます。
りそな銀行は、本ファンドと連携し、すでに取り組んでいるベンチャーデットやスタートアップ関連イベントの開催などとともに、地域のベンチャーエコシステム※2の発展に寄与していきます。
【ファンドの概要】
名称 | 名称 RJバリューPlus 1号投資事業有限責任組合 |
---|---|
ファンド総額 | 100億円 |
無限責任組合員 | 株式会社ジェイ・グロース |
有限責任組合員 | 株式会社りそな銀行 |
設立日 | 2024年11月15日 |
存続期間 | 7年間 |
投資対象 | レイターステージからIPO後に該当する国内のスタートアップ企業 |
【ファンドイメージ図】
- ※1スタートアップ企業における成長ステージの一つで、事業が安定し株式上場やM&Aなどのイグジット戦略の具体的な 検討が始まる段階です。
- ※2エコシステムとは生態系を意味し、ベンチャー企業が創業、成功していくまでの流れと事業フェーズに応じた周辺環境との協調が特定の地域で循環的に行われる様を表現したもの。