イオンモール大和郡山
郡山城跡を徹底解説!歴史から見どころ・アクセスまで丸わかりガイド

郡山城跡を徹底解説!歴史から見どころ・アクセスまで丸わかりガイド

奈良県大和郡山市にある「郡山城跡」は、豊かな歴史と美しい自然が調和する魅力的な史跡です。桜の名所としても知られ、地元の人々や多くの観光客が訪れます。この記事では、郡山城跡の歴史的背景から主な見どころ、四季折々の魅力、アクセス方法や周辺の観光情報などをご紹介します。素敵な思い出づくりの参考にしてください。

郡山城跡の概要と歴史的背景

郡山城は、天正8年(1580年)筒井順慶により築城が開始されました。その後、豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が大和国に入り、郡山城を大改修。100万石の城主としてふさわしい壮大な城郭へと発展させました。江戸時代には柳沢吉里が城主となり、城下町の整備も進められました。

現在、天守は残っていませんが、石垣や堀などは今も残っています。近年は天守台の整備が行われるなど、歴史的価値を未来へ継承するための取り組みも行われています。2017年には「続日本100名城」(財団法人日本城郭協会)に選ばれ、2022年には国の史跡に指定されています。

郡山城の主な見どころ

広大な郡山城跡には、歴史を感じさせる数多くの見どころが点在しています。

天守台展望施設の魅力

現在はその礎石のみが残される天守台ですが、2017年に天守台展望施設が完成し、新たな魅力が加わりました。展望施設からは、大和郡山市街はもちろん平城京大極殿や薬師寺などの史跡、若草山などの山並みを一望できます。かつての城主が眺めていた風景を楽しみながら、歴史ロマンに浸ってみましょう。

追手門・やぐらなどの城郭建築を巡る

追手門は市民運動によって昭和の時代に復元され、当時の姿をしのぶことができます。追手門の堂々とした構えは、城の正面玄関としての風格を感じさせてくれます。続いて、追手向櫓、多門櫓、追手東隅櫓などが再建され、当時の建築様式を今に伝えています。

築城のための石材不足から、寺々の配石石仏などを転用して石垣としているのも見どころです。地蔵菩薩立像が逆さに積み込まれている「さかさ地蔵」を探してみてはいかがでしょうか。

柳澤神社や柳沢文庫で学ぶ郡山城の歴史

郡山城跡の本丸跡には、柳澤神社が鎮座しています。ここは、初代郡山藩主・柳沢吉里の父であり、徳川綱吉の側用人として重宝された柳澤吉保を祀る神社です。境内は静かで落ち着いた雰囲気に包まれており、歴史散策の合間に立ち寄るのに最適な場所です。

さらに、城跡内には「柳沢文庫」という地方史誌専門図書館があり、歴史ファンにとっては見逃せないスポットです。企画展なども随時開催されており、訪れるたびに新たな発見があるかもしれません。

美しい花々と郡山城跡の四季

郡山城跡は、四季折々の自然の美しさも魅力の一つ。特に桜の名所として知られます。

盆梅展(2月上旬~3月中旬頃)

毎年2月上旬から3月中旬にかけて開催される「盆梅展」では、大和郡山市内の愛好家が育てた「盆梅」約120鉢を、櫓内という厳かな雰囲気の中で堪能できます。櫓周辺に咲くしだれ梅とともに、訪れる人々の目を楽しませてくれます。

桜の見頃とライトアップ(3月下旬~4月上旬頃)

郡山城跡は「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所です。堀の周辺に約800本のソメイヨシノなどが植えられており、満開の時期は圧倒される美しさです。桜の時期に合わせて開催される「大和郡山お城まつり」では、時代行列や夜桜のライトアップなどのイベントも実施され、多くの見物客でにぎわいます。

郡山城跡のイベント情報

郡山城跡では、年間を通じて様々なイベントが開催され、多くの人でにぎわいます。

大和郡山お城まつり

毎年、桜の開花時期である3月下旬から4月上旬にかけて開催される「大和郡山お城まつり」。時代行列や白狐渡御、金魚品評会など多彩な催しで、城跡や市内が活気にあふれます。市民有志の浄財で奉納された大数珠(全長162m)で天守台を取り巻き、石垣に眠る無縁仏の法要を行う「数珠くり法要」も見どころです。

親子まつり・その他イベント

毎年、文化の日に行われる「親子まつり」。「わくわくゆうえんち」やシールラリー、ミニ動物園など、お子さまが喜ぶイベントとして昭和50年から続いています。

毎春開催される「ちんゆいそだてぐさ」は郡山城跡で行われる現代工芸フェアのイベントです。中国語で金魚は「ちんゆい」と発音され、たくさん卵を産む縁起のよい魚とされているそう。また、日本で最初に発行された金魚の飼育書は「金魚養玩草(きんぎょそだてぐさ)」。金魚の町、大和郡山から新たな作家をたくさん生み育てるという意味を込め、「ちんゆいそだてぐさ」という名になったのだとか。全国から新進気鋭の工芸作家が集結し、厳しい審査をくぐり抜けたハイレベルな作品を楽しむことができます。ワークショップや人気フードショップのブースも。

最新のイベント情報は、大和郡山市観光協会のウェブサイトで確認することをおすすめします。

金魚とお城のまち やまとこおりやま|一般社団法人大和郡山市観光協会

郡山城跡へのアクセス

郡山城跡へのアクセスは、電車・バス、車のいずれも便利です。

電車・バスで行く場合

  • 近鉄郡山駅(近鉄橿原線)から徒歩約7分
  • JR郡山駅(JR大和路線)から徒歩約15分
  • (法隆寺・西ノ京方面から)奈良交通バス「やまと郡山城ホール」バス停から徒歩約5分

車で行く場合

  • 西名阪道「郡山インターチェンジ」または「大和まほろばスマートインターチェンジ」から北へ
  • 第二阪奈「中町ランプ」から南へ
  • 京奈和道「郡山南インターチェンジ」から北へ
  • 城跡周辺の駐車スペースには限りがあるため、公共交通機関がおすすめです。

郡山城跡公園
奈良県大和郡山市城内町520-1他

周辺観光

郡山城跡を訪れた際には、ぜひ周辺のスポットにも足を延ばしてみてください。

近隣の歴史文化スポット

郡山城の周辺には、かつての城下町の面影を残す町並みが広がっています。金魚の養殖でも有名な大和郡山の市内には、「金魚ストリート」と呼ばれる商店街があり、店先でさまざまな金魚を見学したり、金魚すくいを楽しんだりできる場所もあります。

日本三大稲荷の一つで、豊臣秀長が郡山城の鎮守として創建した「源九郎稲荷神社」にお参りしてもよいでしょう。藍染商の町家を再生した箱本館「紺屋」では、金魚の美術工芸品と、昔ながらの方法で仕込んだ藍での藍染め体験を楽しめます。

大型商業施設イオンモール大和郡山 なかには気軽に立ち寄れる新しい銀行「りそな!n(イン)」も

大和郡山でのショッピングや食事に便利なのが「イオンモール大和郡山」です。ファッション、雑貨、グルメ、映画館などがそろう大型ショッピングモールで、旅行者にとっても心強い存在です。旅の途中で必要なアイテムの購入やお土産探し、休憩場所としても活用できます。

館内の2階にある「りそな!n(イン)」は、りそな銀行がプロデュースする情報発信スペースで、くらしや地域、お金に関する情報が盛りだくさんです。「くらしや生活がちょっと豊かになる」をテーマとしたさまざまなタイアップイベントを実施しているほか、VRなど各種体験をすることができます。

また、りそな!nを運営しているのは銀行員です。お金に関する悩み事があれば、ぜひお気軽に相談してみてください。定期的にお金に関するセミナーも実施しているので、興味がある方は参加してみると「はっ!」とするような気付きが得られるかもしれません。

土日祝も営業していますので、観光のちょっとした休憩に気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  • 店名:
    りそな!nイオンモール大和郡山
  • 休業日:
    水曜日、木曜日(祝日の場合は営業)
    • 年末年始(12/31~1/3)、GW(5/3~5/5)及び施設休館日は休業
  • 営業時間:
    10時~12時、13時~18時
  • 公式サイト:
    https://www.resonabank.co.jp/resona_in/specialty/

イオンモール大和郡山

郡山城跡とその周辺を楽しむためのおすすめプラン

郡山城跡とその周辺を楽しむためのモデルコースをご紹介します。古い町並みに歴史の香りを感じながら、のんびり散歩してみましょう(約7km)。

郡山城跡「天守台展望施設」

同「柳沢文庫」

永慶寺山門(郡山城主柳澤家の菩提寺)

大納言塚(豊臣秀吉の異父弟、城主秀長の墓所)

源九郎稲荷神社

町家物語館(大正時代建築の木造三階建て)

箱本館「紺屋」

見学時の注意点と快適に過ごすポイント

郡山城跡を訪れる際は歩きやすい靴を履き、天候に応じた服装で、必要に応じて帽子や雨具、日焼け止めなどを準備しましょう。特に、夏は熱中症対策を忘れずに。

郡山城跡公園では、以下の行為を禁止しています。
  • 自転車及びバイクの持ち込み、走行
  • 周りの人に迷惑をかける球技
  • 花火、バーベキューなど
  • ペットの放し飼い、芝生への立ち入り
  • ゴミのポイ捨て
  • タバコのポイ捨て
  • 樹木の伐採、植物の採取
  • スケートボードなどの滑走
  • 無許可でのラジコンヘリやドローンなどの使用
  • キャンプや野宿
  • 危険な行為や迷惑になる行為
  • その他、公園の管理上支障がある行為

(大和郡山市のホームページより引用)

まとめ:郡山城跡を通じて歴史と自然を満喫しよう

郡山城跡は、筒井順慶や豊臣秀長といった歴史上の重要人物ゆかりの地であり、石垣や再建された城郭建築が往時の姿をしのばせる貴重な史跡です。天守台展望施設からの眺めは素晴らしく、奈良盆地の美しい風景を一望できます。また、桜の名所としても知られ、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。

アクセスも便利で、近隣には魅力的な観光スポットや、休憩・食事に便利なイオンモール大和郡山などもあります。この記事でご紹介した情報を参考に、豊かな歴史と自然を満喫してください!

(情報は2025年7月時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください)

最終更新日:2025/07/08