イオンモール大和郡山
大和郡山の金魚を徹底解説!城下町が育む伝統と観光を満喫するガイド

大和郡山の金魚を徹底解説!城下町が育む伝統と観光を満喫するガイド

奈良県の北部に位置する大和郡山市は、「金魚のまち」として全国的に知られています。城下町の風情が今なお色濃く残る、魅力的な土地柄です。この記事では大和郡山と金魚の歴史や、金魚にまつわる観光スポットやイベント、周辺の名所やグルメまで、大和郡山の旅を最大限に楽しむための情報をお届けします。金魚の歴史や文化に触れたい方はもちろん、奈良観光の新たな魅力を探している方もぜひチェックしてください。

大和郡山と金魚の歴史

大和郡山市はなぜ「金魚のまち」と呼ばれるようになったのでしょうか。その歴史は古く、江戸時代にまで遡ります。

金魚養殖の始まりは江戸時代から

大和郡山における金魚養殖の歴史は、今から約300年前の享保9年(1724年)、甲斐国(現在の山梨県)から柳澤吉里(やなぎさわよしさと)が郡山藩主として入った際に始まるとされます。幕末の頃は藩士の副業として、明治維新後は職を失った藩士や農家の副業として、金魚養殖は規模を拡大していきました。

農業用のため池が多く水利に恵まれていたこと、ため池に発生するミジンコが餌に適していたことなどの条件にも恵まれ、大和郡山は日本有数の金魚の産地へと発展を遂げました。現在は、金魚すくいなどに使われる「和金」を中心に年間約4300万匹が生産されています。

地域で守られる金魚文化とその魅力

大和郡山の金魚文化は、地域の人々の手によって大切に守り継がれています。後述する「全国金魚すくい選手権大会」など金魚をテーマにしたイベントが年間を通じて開催され、多くの来場者でにぎわいます。これらの取り組みは金魚文化の継承だけでなく、地域の活性化にも大きく貢献しています。

癒やしの効果や、小さな生命の尊さを伝える存在として、金魚の魅力は再認識されています。大和郡山市は金魚と共に独自の文化を育んできた「金魚のふるさと」だと言えるでしょう。

大和郡山で訪れたい金魚関連の注目スポット

大和郡山を訪れたら、ぜひ立ち寄りたい金魚関連のスポットをご紹介します。見て、遊んで、金魚の魅力を存分に体感してください。

郡山金魚資料館で奥深い金魚の世界を知る

金魚について深く知りたいなら、まずは「郡山金魚資料館」へ。ここは私設の資料館で、金魚に関する古書や標本などの貴重な資料、金魚養殖用の器具、民芸品などが見学できます。また、水槽で飼われている数十種類の金魚を見ることもできます。

館内はそれほど広くありませんが、一つひとつの展示をじっくり見ることで、金魚への理解が深まります。併設のやまと錦魚園で金魚やメダカを見学するのも楽しいでしょう。

郡山金魚資料館

風情漂う金魚ストリートを散策しよう

大和郡山の中心部にあるやなぎまち商店街の別名は「金魚ストリート」。昭和を感じるレトロな雰囲気が魅力です。この商店街では30種類以上の金魚が飼育されており、また金魚のモチーフをあちこちに見付けられます。

ここで体験したいのは、御朱印帳ならぬ「御金魚帖」。金魚ストリートにあるお店を巡りながら、個性豊かな金魚の印を集めます。はんこ集めをしながら、いろいろな種類の金魚を観察してみましょう。ぜひ、全種類の金魚印を集めたいもの。商店街には「御金魚みくじ」や「金魚品種図案」のガチャガチャもありますよ!

カメラ片手に、お気に入りの金魚スポットを探しながら散策するのもおすすめです。路地裏に意外な発見があるかもしれません。

やなぎまち商店街・金魚ストリート

やっぱり金魚すくいを体験しなくちゃ!

大和郡山に来たら、一年中「金魚すくい」が楽しめます。

「おみやげ処こちくや」で、金魚すくいにチャレンジしてみましょう。ちなみに店名は、大和郡山城主だった豊臣秀長の幼名(小竹:こちく)からとったそう。料金は一人につきポイ2枚で150円(税込)です。金魚すくいを極めたい人は「金魚すくい道場」にチャレンジしてもいいかもしれません。

おみやげ処こちくや

大和郡山で開催されるイベント

「金魚のまち」大和郡山では、年間を通じて様々なイベントが開催され、多くの人でにぎわいます。

「金魚品評会」に行ってみよう

地元の金魚養殖業者の組合による「金魚品評会」は、毎年春に開催されます。2025年3月は郡山城跡内の神社の境内で行われ、約30種類、100匹の金魚が出品されました。丹精込めて育てられた、さまざまな色や形の金魚が優雅に泳ぐ姿を見ることができます。金魚好きの方には外せないイベントですね。

「全国金魚すくい選手権大会」は夏のビッグイベント

毎年8月の第3日曜日に開催される、「全国金魚すくい選手権大会」。大和郡山を代表する夏のビッグイベントで、全国から金魚すくいの腕自慢が集まり、熱戦を繰り広げます。大会では約1,000匹の金魚が泳ぐ水槽から、一人1枚のポイで3分間に何匹すくえるかを競います。個人戦のほか、団体戦もあり、会場は熱気に包まれます。

会場である「金魚スクエア(大和郡山市総合公園多目的体育館)」の周囲では各地の物産展や野外ステージ、お子さま向け「とれとれ金魚すくい」なども開催され、大会に出場しなくても家族で楽しめます。

全国金魚すくい選手権大会

金魚観光とあわせて楽しみたい周辺スポット

大和郡山は歴史的な見どころも多く、奈良市内の観光拠点としても便利な立地にあります。

郡山城跡で感じる歴史と春の桜

大和郡山のシンボルともいえるのが「郡山城跡」です。戦国時代に筒井順慶によって築かれた後、豊臣秀吉の弟である豊臣秀長により、百万石の居城としてふさわしい城づくりが行われました。江戸時代には柳澤吉里が城主となり、城下町の発展に貢献しました。

3月下旬から4月上旬には、「大和郡山お城まつり」が開催されます。桜の開花時期の「お城まつり」や柳澤神社前で行われる「金魚品評会」(前述)はぜひ見てみたいもの。白狐ばやしに合わせて城下町を練り歩く「白狐渡御(びゃっことぎょ)」など、伝統的な行事も見どころです。

郡山城跡

奈良国立博物館や興福寺国宝館など奈良エリアの見どころ

大和郡山から奈良市内へは電車で約10分~20分とアクセスが良く、日帰りで観光を楽しめます。大和郡山の観光とあわせて、古都の魅力を満喫するのもおすすめです。

「奈良国立博物館」では、仏教美術を中心とした文化財を多数見学できます。国宝や重要文化財も多く、日本の歴史と美術に触れることができます。展示施設は、仏像館・青銅器館・東新館・西新館に分かれています。また地下回廊にある「ちえひろば」は仏教美術に親しめる体験型の空間で、お子さまと一緒に楽しめます。疲れたら「ミュージアムショップ・カフェ&レストラン」で一息つくのもいいですね。

奈良国立博物館

「興福寺国宝館」では、興福寺に伝わる数多くの国宝・重要文化財を収蔵。阿修羅像をはじめとする八部衆像や十大弟子像など、教科書でもおなじみの仏像群は圧巻です。仏教美術好きな方はぜひ!

興福寺国宝館

「奈良公園」は総面積約511ヘクタール、東京ドーム約108個分の広さを誇ります。広大な園内には、世界遺産である東大寺や春日大社、興福寺などの社寺が点在し、野生の鹿が自由に歩き回っています。奈良市内を一望できる若草山への登山や、春日山原始林でのハイキングを楽しむのもいいですね。

奈良公園

大和郡山周辺で楽しむグルメやショッピング、ホテル情報

旅の楽しみといえば、やはりグルメやショッピング。そして快適な滞在を約束するホテル情報も気になるところです。

実はラーメン激戦区?人気店を巡ってみよう

大和郡山市内や隣接する奈良市内には、おいしいグルメがたくさんあります。

奈良県は、実はラーメン激戦区の一つ。「天理ラーメン」に代表されるスタミナ系ラーメンや、泡系白湯ラーメンなど個性豊かなお店がそろっています。大和郡山市内にも人気のラーメン店が点在しているので、食べ比べてみるのも楽しいでしょう。

散策の途中に、食事や喫茶で一休みするのもいいですね。前述の「やなぎまち商店街・金魚ストリート」にも、モーニングやランチ、スイーツを楽しめるお店があります。

また、海のない奈良でも海産物を食べられるようにと生まれたのが「柿の葉寿司」です。塩でしめた鯖や鮭を酢飯にのせ、柿の葉で包んで押し寿司にした郷土料理です。おみやげにもおすすめ!

大型商業施設イオンモール大和郡山 なかには気軽に立ち寄れる新しい銀行「りそな!n(イン)」も

大和郡山でのショッピングや食事に便利なのが「イオンモール大和郡山」です。ファッション、雑貨、グルメ、映画館などがそろう大型ショッピングモールで、旅行者にとっても心強い存在です。旅の途中で必要な日用品の購入や、休憩場所としても活用できます。

館内の2階にある「りそな!n(イン)」は、りそな銀行がプロデュースする情報発信スペースで、くらしや地域、お金に関する情報が盛りだくさんです。「くらしや生活がちょっと豊かになる」をテーマとしたさまざまなタイアップイベントを実施しているほか、VRなど各種体験をすることができます。

また、りそな!nを運営しているのは銀行員です。お金に関する悩み事があれば、ぜひお気軽に相談してみてください。定期的にお金に関するセミナーも実施しているので、興味がある方は参加してみると「はっ!」とするような気付きが得られるかもしれません。

土日祝も営業していますので、観光のちょっとした休憩に気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  • 店名:
    りそな!nイオンモール大和郡山
  • 休業日:
    水曜日、木曜日(祝日の場合は営業)
    • 年末年始(12/31~1/3)、GW(5/3~5/5)及び施設休館日は休業
  • 営業時間:
    10時~12時、13時~18時
  • 公式サイト:
    https://www.resonabank.co.jp/resona_in/specialty/

イオンモール大和郡山

大和郡山市内にはビジネスホテルなどがありますが、より多くの選択肢を求める場合は、奈良市内で探すのがおすすめです。奈良市内には、シティホテルから旅館、ゲストハウスまで多様な宿泊施設があり、予算や目的に合わせて選べます。大和郡山からもアクセスが良いので、奈良市を拠点に観光するのも一つの方法でしょう。

まとめ:金魚のまち・大和郡山で癒やしと歴史を楽しもう

「金魚のまち」として知られる大和郡山市は、江戸時代から続く金魚養殖の歴史と、地域に深く根付いた金魚文化が息づく魅力的な場所です。優雅に泳ぐ金魚たちの姿に癒やされながら、その奥深い世界に触れてみませんか?

郡山城跡で城下町の歴史を感じたり、少し足を延ばして奈良国立博物館や興福寺国宝館で文化遺産に触れるのもおすすめです。そして、旅の合間にはおいしい地元グルメを味わい、イオンモール大和郡山でショッピングや休憩を楽しむのもよいでしょう。ぜひ、素敵な思い出をつくってください!

(情報は2025年7月時点のものです。最新の情報は各施設の公式サイトなどでご確認ください)

最終更新日:2025/07/08