ベーシス取引

(べーしすとりひき)

証券の現物価格と先物価格の差をベーシスといい、通常次の算式で表されます。

ベーシス = 現物価格 - 先物価格 × 調整係数
(調整係数:標準物国債と受渡適格銘柄とを等価にするための係数)

現物価格と先物価格の価格差は、理論的には裁定取引を通じて一定の水準に収束していきます。しかし、実際の現物価格や先物価格は、それぞれの市場の需給関係により変動するため、価格差が拡大あるいは縮小したりします。
したがって、ベーシスの値が大きくなれば、現物が先物より割高ということになり、将来再び小さくなることが見込まれれば、割高な現物を売って割安な先物を買うことにより利益をあげることができます。また、ベーシスの値が小さくなれば逆のことがいえます。このような売買のことをベーシス取引といいます。