配当割引モデル

(はいとうわりびきもでる)

株式の内在価値は将来支払われる配当金の現在割引価値の総計に等しいという考え方に基づく株価モデルを「配当割引モデル」と呼びます。
配当割引モデルの基本型は次のような式(ウィリアムズ算式)で表せます。

P = D1 ÷ (1 + r) +D2 ÷ (1 + r)2 + D3 ÷ (1 + r)3 + ・・・

このとき、Pは現在の株価、Dは1株当たりの将来の予想配当金、rは割引率(金利)を示しています。この基本型をベースに、様々な種類の配当割引モデルが作られています。
なかでも、企業の発展段階と配当金の伸び率を結びつけた多段階成長型の配当割引モデルが一般によく利用されます。その代表的なものが二段階成長モデルです。このモデルでは、企業の発展段階を①高成長期、②低成長期の二段階に分けて、配当金の伸び率を高成長期では高く、低成長期では低く設定します。