デュレーション

(でゅれーしょん)

デュレーションは、主に債券投資で用いられる概念で、将来発生するキャッシュフロー(クーポン収入、償還金)の現在価値を求め、その現在価値総額に占める割合にキャッシュフローが発生する時期を掛け合わせることによって計算されます。
デュレーションは、投下資本の平均回収期間、すなわち、現在の債券価格を回収するのに必要とする期間を表します。投資計画期間と債券ポートフォリオのデュレーションをマッチングさせることにより、金利の変動による債券ポートフォリオのパフォーマンス変動リスクを回避することができます。このような投資手法をイミュニゼーション戦略と呼びます。また、デュレーションは金利変動に対する債券価格の弾力性を示し、その価格変動率はデュレーションの長さに正比例します。したがって、先行き金利上昇が予想される場合、債券ポートフォリオの価格変動リスクを抑えるためにデュレーションを短くし、一方、先行き金利低下が予想される場合にはデュレーションを長くすることによって高い収益率を狙うことができます。このような投資手法をデュレーション戦略と呼びます。