受託者責任

(じゅたくしゃせきにん)

企業年金においては、受益者からの信認を受けて、管理運営に関わるものが果たすべき責任・義務のことです。
この概念は、英米における信託法理から発生したもので、特に忠実義務と注意義務が重要とされています。
忠実義務は、もっぱら加入者・受益者の利益のためだけに忠実に職務を執行する義務をいいます。注意義務は、プルーデントマン・ルールとも言いますが、年金を運営する専門家としてその地位や職責にふさわしい知識に基づいて職務を執行する義務のことです。