カントリー・リスク

(かんとりー・りすく)

外国の政府または民間部門に対する債権が債務国の外貨不足等の経済的要因や政府の外国資産凍結等の政治的要因によって回収不能になる危険性を「カントリー・リスク」と呼びます。
外国、特に発展途上国に対する投資を行う場合、国内投資において負担するリスク(債務者に起因する債務不履行リスクや証券投資の場合の市場変動リスク等)に加えて、このカントリー・リスクを負担しなければなりません。第1次石油危機以降、発展途上国の対外債務が累積するようになって以来、注目を浴びるようになりました。
カントリー・リスクを評価方法するには、GDP(国内総生産)や輸出に対する対外借入依存度等、経済指標を定量的に分析するだけでなく政情や経済運営能力等を定性的に分析する必要があります。