年金資産の数理的評価

(ねんきんしさんのすうりてきひょうか)

財政運営上の積立金の額の評価方法の一つ。積立金の額の評価方法には、時価による方法、数理的評価による方法、またはそのどちらか小さい額とする方法がある。数理的評価による方法とは、中長期的な観点から安定すると考えられる「基準収益」を設定し、それと時価ベ-ス収益との差額を、一定の平滑化期間(5年以内)にわたって繰り延べて計上し、時価の短期的な変動をある程度緩和する方法のこと。「基準収益」の設定の仕方により時価移動平均方式、収益差平滑化方式、評価損益平滑化方式の3つに分かれる。