裁定取引

(さいていとりひき)

アービトラージ。同一価値を持つ商品の一時的な価格差を利用して、割安な方を買い、割高な方を売り、時間の経過に伴い価格差が縮小した時点で反対売買を行って利益を得る取引をいいます。
代表的な裁定取引である株式の現物市場と先物市場との間で行われる場合を考えてみましょう。株価指数の先物理論価格は次のように計算されます。

株価指数 × {1 + (短期金利 - 配当利回り)}

株価指数先物市場で実際に決定される価格がこの理論価格を上回るとき、先物が割高、現物が割安と判断できるため、先物を売り、現物を買うことによって、先物市場と現物市場との間でサヤ取りを行います。
裁定取引は株式の現物・先物間だけではなく、為替、金利や商品でも行われ、同一商品でも市場間で行われるものや、先物の限月の違いに着目した取引なども行われます。