金融相場

(きんゆうそうば)

金利水準の低下によって、株価が上昇する相場動向を「金融相場」と呼び、景気の下降局面において、金利の低下が続くなかでみられる相場の上昇をいいます。いわば不景気のなかでの株高現象であり、企業業績の好転を期待し、金利に敏感な大型株が相場の牽引役を担います。
一般に、金融相場は金利水準の下げ止まりを確認するまで続き、若干の反落を挟んで次の上昇局面である業績相場へと向かいます。業績相場は好調な企業業績によって形成されますが、いずれ景気の過熱を背景としたインフレや金融引締めにともなう金利の高騰が生じ、金融相場から業績相場へと続いた一連の上昇相場は終焉することになります。その後、金利上昇による逆金融相場、企業業績の悪化による逆業績相場の調整局面を経た後、再び、金利低下による金融相場を迎えるサイクルとなります。