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vol.51 相続について考え始めた方へ〈自動車事故の場合〉

Q

 最近、妻の友人が自動車事故で亡くなり、相続の手続が大変だったとの話を聞きました。そのためか、自動車保険の見直しの際に、妻から「保険金や損害賠償金にも相続税がかかるのかしらね」と聞かれました。相続はまだ先の話だと思っていましたが、万一の場合に備えて教えてください。

Mさん 大阪市在住 40代 男性

A

 Mさんのご年齢ですと、相続について考える機会はまだ少ないかもしれません。しかし、身近に起こった不幸やご両親の相続などをきっかけに、相続について意識し始める方もいます。少しでも気になった時に、先々のことを調べておくことは大切です。

 まず初めに、相続税の課税対象となる財産にはどのようなものがあるのか、説明いたします。
 被相続人が亡くなった際に保有していた不動産・金融資産・動産など、相続や遺贈によって取得する全ての財産は、原則として相続財産になります。相続財産には、こうした現物としての財産だけでなく、貸付金などの債権や借地権、営業権などのように、金銭に見積もることが可能な権利なども含まれます。
 また、被相続人が保険料を負担していた生命保険や損害保険の死亡保険金なども、相続税の課税対象になります。保険金は、被相続人が直接保有していた金銭ではありませんが、死亡によって受取人が財産を取得することになるため、相続財産とみなされます。このような財産を、「みなし相続財産」と言います。みなし相続財産には、死亡保険金のほか、被相続人に支給されるはずだった退職手当金などがあります。

 それでは、ご質問の自動車事故による保険金や損害賠償金の課税についてお答えしましょう。

○保険金

 一般的に、生命保険や損害保険の「死亡保険金」の課税は、被相続人(被保険者)と保険料の負担者、保険金の受取人の関係によって決まります。
 Mさんが被保険者である場合の課税について、〈図〉にまとめましたのでご覧ください。保険の契約者(保険料の負担者)がMさん、保険金の受取人が奥さまである場合、死亡保険金はみなし相続財産として相続税の課税対象になります(〈図〉の太枠部分)。
 また、被相続人の車が損害を受け「車両保険」から保険金を受取った場合には、その保険金は車に帰属することになります。車は本来の相続財産に該当しますので、車両保険の保険金も相続財産になります。

死亡保険金の課税の例

○損害賠償金

 交通事故で亡くなった場合、事故の相手方の自賠責保険や任意保険から保険金(「損害賠償金」)を受取ることがあります。これらの金銭は、本人や遺族の精神的苦痛に対する慰謝料や、生きていれば得られるはずだった所得(逸失利益)を補填するものとして、遺族に対し支払われる性格のものです。この損害賠償金は遺族の所得(非課税)になるため、相続財産には該当しません。

 40代・50代というのは、まだまだ先だと思っていたことを、ある日突然身近に感じる時期かもしれません。とは言え、お仕事など日々の生活も忙しく、相続について考える時間はなかなかないのではないでしょうか。
 しかし、必要に迫られて初めて行動するのでは、手遅れになってしまう場合があります。一方、相続にかかる税制も近年大きく変わろうとしており、一度理解しても数年後には改正されている可能性もあります。
 りそな銀行では、お客さまの相続に関するお悩みやご相談に、専門のスタッフがお応えいたします。日頃お忙しい方も、専用のフリーダイヤルでご相談いただくことができます。いざという時には、お気軽にご相談ください。

注意:
本記事は平成23年9月1日現在の税制に基づくものです。個別の税務取扱いについては、税理士等専門家にご相談いただきますようお願いいたします。

(2011年9月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 下津瑞香氏
昭和62年4月入社、
平成22年1月より
大阪市内南地域・
難波支店駐在FP
 
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