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vol.48 遺言書に想いを込めるには・・・

Q

現在、遺言書の作成を考えています。
自分の考えや想いを一緒に遺しておきたいのですが、
何かよい方法はありますか?

Yさん 東京都東久留米市在住 70代 男性

A

 Yさんのように、遺言書の作成に関する相談を寄せられるお客さまが最近増えています。書籍などで遺言書の書き方や文例を目にする機会も多いのではないでしょうか。
 通常、亡くなった方の財産は、民法で決められた割合で配分されますが、「自宅は妻に遺したい」「経営する会社の財産は後継者の長男に引き継いでもらいたい」など、法定どおりの分割を望まない場合もあります。
 このような場合に、遺言書を作成しておくと法定相続分とは異なる配分を決めることや、特定の財産を特定の人に受け取ってもらうことが可能になります。また、財産の相続方法をあらかじめ指定しておくことで、相続人の負担も軽減し、無用なトラブルも避けられます。
 一方で遺言書は、不備があるとその役割を十分に果たすことができないため、法律のような堅苦しい表現の羅列になりがちです。残されるご家族のことを考えながら、あれこれ悩んで書いた割には事務的で味気ないものに感じることもあるかもしれません。
 そこで、遺言書の中に想いを込めるために、「付言(ふげん)」を利用することができます。

「付言」とは

 りそな銀行では、遺言書を作成する際、本文の最後に「付言事項」という形でメッセージを遺すことをお勧めしています。
 付言は、必ず書かなければならないものではなく、また法的な効力もありません。しかし、本文だけでは伝わりにくい遺言者の真意や、お世話になった方への感謝の気持ちなどを、自由にしたためることができます。
 配分の指定だけでは、その背後にある真意が相続人に十分伝わらず、誤解を招くこともあるかもしれません。遺言書にご自身の言葉で付言を添えることは、残されたご家族や大切な方への思いやりと言えるのではないでしょうか。

付言に込めたメッセージ(事例)

 ここで、付言の例を一つご紹介します。

「ごめんなさい。」
 長女へ。お父さんと離婚してから30年が過ぎました。親の身勝手でつらい思いをさせてごめんなさい。親らしいことを何もしてやれなくて本当にごめんなさい。
 遺言を作るために集めた資料で、あなたが家族を持ち、暮らしていることを知り安心しました。僅かですが私の財産を受け取ってほしいと思います。・・・(以下省略)

 このメッセージを作成されたお客さまは、前夫との離婚を機にお嬢さまと離れて暮らすことになり、その後一度も顔を合わせることはありませんでした。
 遺言書開示の際にお会いしたお嬢さまからは、次のようなお言葉をいただきました。
 「母が遺言書で私へのメッセージを遺してくれたことに最初は戸惑いましたが、心の整理がついた今、母が遺してくれた言葉に感謝します。私のことを忘れないでいてくれたんですね。今までいろいろありましたが、落ち着いたら母のお墓参りに行かせてもらいます。このような形で母のことを伝えてくださって・・・ありがとうございます。」

財産とともに「心」を伝える

 上のエピソードは、付言によって長年離れていたお嬢さまに想いを届けることができた例です。同時に、この付言は現在のご家族に理解を願うメッセージにもなります。
 この他にも、苦楽をともにした奥さまへの感謝、お子さまへの激励の言葉など、日頃なかなか口にすることのない気持ちを遺す方がおられます。
 遺言書の役割は、財産の承継だけではありません。付言を付けることにより、その人の「心」も承継することができます。りそな銀行は、ご家族や大切な方への想いを込めた、「心」のある遺言書の作成をお手伝いいたします。

 

注意:
なお、遺言信託では所定の手数料を申し受けます。審査によりお申込みの意に添えない場合もございますので、ご了承願います。

(2011年6月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 櫛谷 喜美子氏
1級FP技能士。
宅地建物取引主任者。
ひばりヶ丘・東久留米・
清瀬エリア担当。
趣味は競技エアロビクス。
 
遺言信託及び相続手続代行サービスに関するお問合せは
りそなグループのお取引店もしくは最寄りの支店で承ります。
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