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vol.47 親の介護について

Q

実家に住む私の両親は、今年で76歳になりますが、幸い二人とも元気です。一方、私自身は、住宅ローンや子供の教育費などの負担が年々大きくなってきており、万一、親の介護が発生した場合の費用負担が心配になってきています。心構えや基本知識について教えてください。

Aさん 大阪府堺市南区在住 40代 男性

A

 親を「大切に想う」ことと「介護する」こととは別次元です。大切にしたいという「想い」だけでは介護はできません。育児と違い、先が見えにくい介護では「計画性」を持つことが難しく、「こんなはずでは」と計画通りにいかないケースも多いようです。介護の状態によっては、経済的にも精神的にも負担が大きくなることもしばしばです。では、実際にまだ介護の経験のないAさんのような方の為に、経済面を中心に介護について初歩的な考え方をご案内します。

介護費用は親本人が賄う

 介護費用は、全面的に子供が負担するものと考えている人が多いようですが、介護とは親が自立して生活できるように助けるための行為です。もちろん介護される親の状態にもよりますが、介護費用は原則親本人が賄うことが基本です。世帯主の年齢が65歳以上の世帯の平均貯蓄現在高は2,329万円で、全世帯(1,680万円)の約1.4倍です。4,000万円以上の貯蓄を有する世帯も17.1%もあります(2010年度版「高齢者白書」より)。一方、介護をするAさんのような40代から50代の方は、一般的に家計の負担が大きい世代です。確かに、親の面倒はみたい、みなければいけないという気持ちが先行しますが、その為に自分達の生活が出来なくなってしまっては意味がありません。親の介護費用を負担する場合、まずは自分達の生活を最低限確保した上で、自分達にできることは何か、そのためにはどれだけ費用をかけられるのかという事を事前に明確にし、その上で、賢くサービスや制度を利用していくことが重要です。
 では、実際にどのようにサービスを利用したらいいのでしょうか。

利用したいサービスの検討順序

 私は、日頃お客さまに介護サービスを受ける検討順序を次のようにお話ししています。
 まず、公的介護保険サービスの利用です。公的介護保険は65歳以上の方が主に対象となります。ここで注意したいのは、公的介護保険は、「介護のサービスの提供」が原則で、金銭の支給はないということです。介護の状態に応じて支給限度額が決められており、その範囲内で訪問リハビリやデイケアなどといった各種サービスを組み合わせて利用します。また、自治体によっては独自サービスもありますから、介護保険についてわからないことがあれば、最寄りの「地域包括支援センター」に問合せてみましょう。
 次に、公的な介護保険の不足を感じる場合には、地域にある無償・有償ボランティアやNPOなどが実施しているサービスを補完的に利用すると良いでしょう。地域の活動については、社会福祉協議会に問合せれば情報収集できます。
 それでも不十分なときは、民間サービスを利用すれば、毎日でも様々なサービスが利用できます。ただし、その分費用負担は大きくなります。何を優先し、どのようなサービスを利用するのか、介護をする親族間で話し合い、決めていく事が大切です。

資産承継信託を切り口に

 親の介護を考える場合、親本人の年金額や年金以外の収入、貯蓄額を確認しなければならないのですが、親族間だからこそなかなか口に出せない場合もあります。私のお客さまで『りそなの資産承継信託』を切り口にご両親と介護やお金の話ができた方がいます。
 『資産承継信託』とは、将来の財産管理に不安があるお客さまに代わり、あらかじめお客さまと決めた条件にしたがって銀行がお金の管理を行う商品です。具体的には、事前に、親に介護が必要になった時に必要金額を交付するしくみを作っておくことができます。『資産承継信託』を通じて、親の介護について真剣に考えていることを伝えるチャンスととらえ、Aさんも一度、ご両親とお話をされてみてはいかかでしょうか。親子の新たな信頼関係に役立つかもしれません。

 

注意:
なお、資産承継信託では所定の手数料を申し受けます。審査によりお申込みの意に添えない場合もございますので、ご了承願います。

(2011年5月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 佐藤 慶和氏
平成2年4月入社
平成21年10月より
大阪地域
泉北支店担当
 
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りそなグループのお取引店もしくは最寄りの支店で承ります。
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