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vol.45 相続の手続をしないとどうなるの?

Q

昨年父を亡くし、相続手続をするにあたり問題が生じました。自宅については、同居していた私が相続する事となったのですが、祖父が亡くなった時に相続人が相続登記をしなかったので、登記の名義が祖父の名義になったままです。
私もこのまま登記しなくても大丈夫でしょうか?

Aさん 和歌山市在住 50代 男性

A

 今回ご相談頂いたケースのように、不動産の所有者が死亡したにもかかわらず、登記名義が変更されずにそのままになっていることはよくあります。
 相続登記は、相続税の申告のように期限が決まっているわけでなく、また登記をしなかったからといって罰則等の定めもありません。「登記」 というものが第三者に対抗する為の手続であって、登記名義人と所有者が違っても問題がないからです。また、毎年不動産に課税される固定資産税も、相続人が納税さえすれば延滞金も発生しません。
 では、このまま手続をしないとどうなるのでしょうか。
 亡くなった方の名義のままにしておくと、その不動産の処分や、担保に入れること等が困難になるケースがあります。つまり、将来自宅の建替え等で借入れをしたり、何らかの事情で自宅を売却する場合に、相続人全員の合意が必要になってくるからです。
 それでは、具体的に今回のケースを相続関係図に沿って説明します。

相続関係図

 通常Aさんの祖父が死亡すると、相続人はAさんの父と叔母の2人になります(相続関係図T)。今回はAさんの父が死亡しているため、相続人はAさんご自身とAさんの母、弟と叔母の4人になります(相続関係図U)。この時、祖父名義の不動産をAさん名義に登記しようとすると、『祖父⇒父⇒Aさん』と相続による所有権移転が2度行われたことになり、2度分の相続関係を証明できる書類と相続による「遺産分割協議書」を添えて、移転登記の申請をする必要があります。
 仮に、Aさんの叔母が死亡していれば、その際の相続人である叔母の夫@やその子供たちABC(Aさんにとって従兄弟姉妹)にも手続が及びます(相続関係図V)。こうして相続登記を放置しておくと、将来、Aさんご自身や従兄弟姉妹Cに万が一のことがおきて、Aさんのお子さんの代になる頃には、更に相続承継人が増えてくる可能性があります(相続関係図W)。場合によっては、Aさんのお子さんは顔を見たこともない再従兄弟にまで、署名捺印をもらいに行かなくてはなりません。
 また、登記移転の際に相続人の同意が得られない場合には、家庭裁判所に遺産分割の申立を行わなければいけません。審判を受けなければならなくなる可能性も出てきて、手続は複雑になります。
 このようなことにならない為にも、面倒なことを将来に先送りせず、お父さまの相続を機会に、早期に手続をすることをおすすめします。

 『りそなの遺産整理業務』では、不動産を含め、ご遺産にかかる相続手続を代行するサービスも行っております。是非一度お近くのりそな銀行まで、ご相談下さい。

注意:
なお、遺産整理業務では所定の手数料を申受けます。審査によりお申込みの意に添えない場合もございますので、ご了承願います。

(2011年3月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 松川 忠義氏
平成3年4月入社。
1級FP技能士。泉大津支店・久米田支店・貝塚支店・佐野支店・熊取支店・和歌山支店担当。
 
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